写真①:浅瀬で餌を探すクロツラヘラサギとヘラサギの混群10羽(奥の向こう向き2羽はダイサギ)
=福津市渡の「津屋崎干潟」で、2013年1月2日午前7時30分撮影
今季の渡来数最多の8羽に
「絶滅危惧ⅠA類」指定のクロツラヘラサギ
――福津市の「津屋崎干潟」
福津市渡の「津屋崎干潟」(福岡県指定鳥獣保護区)に、今冬渡来した冬鳥・クロツラヘラサギ(トキ科)は8羽になりました。1月2日朝も浅瀬で、ヘラサギ(同)2羽との混群の8羽が確認できました=写真①=。
クロツラヘラサギは、世界では東アジアだけに約2,000羽しか生息しておらず、環境省が「絶滅危惧ⅠA類」に指定している貴重な野鳥です。「津屋崎干潟」では今冬、2012年11月3日に初めて2羽渡来し、12月30日には今季最多の8羽の渡来を確認。津屋崎への渡来数は、2003年から毎年1羽以上が観察されており、07年の10羽が最多記録です。
冬鳥・ヘラサギの「津屋崎干潟」への渡来は、2012年は12月10日に1羽が観察され、同月20日には2羽、21日には過去の最多記録に並ぶ4羽を確認しています。1月2日朝も、同干潟と東側の水路に舞い降りた2羽=写真②=が観察できました。
写真②:「津屋崎干潟」東側の水路に舞い降りた2羽のヘラサギ(手前はクロツラヘラサギ)
=1月2日午前7時40分撮影