とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018パリマラソンツアー:2日目マラソンコース下見

2018-04-13 18:56:37 | 観光
2日目は、朝からマラソンコースの下見だ。下見といっても全部回るわけではなく、バスが通れる範囲で主要な場所だけ見て回る。

まず最初にバスから見えたのが、エトワール凱旋門だ。パリを象徴する観光名所で、ナポレオンの名によって建設が始まったが、ナポレオンは凱旋門が完成する前に死去しており、完成を見届けることが出来なかった。この凱旋門を中心に、シャンゼリゼ通りを始め、12本の通りが放射状に延びておりその形が地図上で光り輝く「星=étoile」のように見えるので、「星の広場(エトワール広場) la place de l'Etoile」と呼ばれていたが、現在は「シャルル・ド・ゴール広場 Place Charles-de-Gaulle」と名称が変更になっているそうだ。


フランスの国旗がたなびいているのはグラン・パレだ。1900年のパリ万国博覧会のために建てられた大規模な展覧会場・美術館。


コンコルド広場でバスを降りて少し歩きまわる。広場の中心にあるのひと際目立つ一本の柱は、オベリスクである。1836年にエジプトのルクソール神殿から運んできたものでクレオパトラの針とも呼ばれている。奥の方には、エッフェル塔も見える。


このコンコルド広場が出来た当初は、ルイ15世の騎馬像が設置されていたので「ルイ15世広場」と呼ばれていたが、フランス革命勃発により、騎馬像は取り払われ「革命広場」に改められた。そしてフランス革命中、ここは処刑を行う刑場であり、かの有名なルイ16世やマリー・アントワネットもこの広場で処刑(斬首)されたという。残酷な歴史の残る場所でもあるのだ。そしてこの先の通りがシャンゼリゼ通りで、凱旋門まで真っすぐつながっている。


映画『ポンヌフの恋人』の舞台ともなったポンヌフ橋。その下を流れるのはセーヌ川だ。


バスティーユ広場に立つ革命の記念柱。


パリ市庁舎。1357年に建てられたネオ・ルネサンス様式の建物だったが、1871年のパリ・コミューン事件で焼失し、現在の建物は1882年に再建されたものだ。細部にいたるまで建設当時のままに再現された建物は、まるでお城のような重厚な雰囲気でとても市庁舎とは思えない。


奥に見える尖った塔のある建物は、ノートルダム寺院だ。


サン・ジャックの塔。もともとサン・ジャック・ドゥ・ラ・ブシュリー教会の鐘楼部分だったが、フランス革命時に破壊され、あとにこの塔だけが残ったもの。教会の存在した中世にはスペインまでのサンティアゴ巡礼路の起点とされていて、教会付属のこの鐘楼は巡礼者たちにとってのランドマーク的存在だったそうだ。


オペラ座の前まで来た。


パリ中心部にあるフランス第一のオペラ、バレエ劇場ということで素晴らしい建物だ。


オペラ座前に何やら金ぴかの銅像?がある。


あれっ!ちょっと目を離した間に帽子をかぶっていた。
よく見ていたら、いわゆるストリートパフォーマーだった。まるで銅像のような扮装に、道行く人も急に動きがあってびっくりしていた。


オペラ座前の広場はカップルだらけだ。


オペラ座近辺を散策後、昼食のためにレストランに入る。


まずは、ワインとオランジーナを注文。


初めて食べるエスカルゴ。カタツムリの一種だということを知っていたので、気持ち悪そうだなあと思っていたが、見た目はサザエのつぼ焼きみたいなので抵抗なく食べることができた。殻から取り出し内臓を除去した後に加熱し、パセリとニンニクのみじん切りを練りこんだエスカルゴバターと呼ばれるバターソースを絡めるので思ったより食べやすいのだ。


フランスの伝統料理でもあるブッフブルギニョン(牛肉の赤ワイン煮込み)。


食事が終わると、マラソンEXPO会場に移動だ。


最初の受付で、健康診断書を提示する。


こちらでは、ゼッケンを貰う。


フィニッシャーだけがもらえるTシャツと共に記念撮影。


マラソンランナーのスタート写真前で記念撮影する人も多い。


エイドに出るものを示したテーブル。


あとは、いろんなお店を見ながら会場を回る。


各自、自分への記念品や知り合いへのお土産用にといろいろ買いこんでEXPO会場を後にする。


これで下見は終わりとなり、その後は各自自由行動だ。我々ファミリーは、その後ルーブル美術館に行くことにしていたので、そのままツアーメンバーと別れる。

「2018パリマラソンツアー:2日目ルーブル美術館」に続く。

2018パリマラソンツアー:1日目

2018-04-12 22:31:04 | 観光
4月5日~11日にかけてパリマラソンツアーに出かけていた。海外マラソンは、2011年にバンクーバーマラソンに参加して以来7年ぶりだ。久しぶりの海外旅行とあって、準備もバタバタしていろいろ大変だったが、何とか集合場所の羽田空港に着いた。出発便は、14時発のエールフランスの直行便だ。パリまでは約12時間半のフライトである。機内では、日本の映画を2本ほど見たり、眠ったりして時間を過ごす。パリのシャルル・ド・ゴール空港に到着したのは、現地時間の19:30だ。日本との時差は、7時間である。

飛行機を下り、空港内部へと向かう。19:30とはいえ、まだまだ明るい。


エールフランス機の後方にはJALが駐機しているのも見える。


今回のツアーは、添乗員1名とツアー参加者13名の計14名だ。そのうちの4名は、我々夫婦と娘夫婦である。みんなの大きな荷物をまとめてポーターがバスまで運んでくれる。


出口に向かう間、銃を持った兵士が我々を護衛するかのように周りを歩いていた。たまたまだったのだと思うが、間近で銃を持った兵士を見るとビックリする。やはり、日本では見慣れない風景だけに緊張するし、平和ボケしている我々にとっては、テロの恐れが何時あってもおかしくない所だという事が実感させられた。


これからバスに乗ってホテルに向かう。日本のバスよりもさらに大きく、貸し切りなのでゆったりだ。


20:21。バスで高速道路を移動中。まだ、周囲は明るい。


20:26。やっと水平線に夕陽が沈みかけていた。


20:56。パリ市内のホテル、メリディアン・エトワールに到着する。凱旋門に近く、マラソンのスタート地点にも歩いていける距離だ。街灯も灯り、やっと夜らしくなっていた。


部屋に入って荷物を整理したりして落ち着くと22時近くになっていた。日本時間にすると6日の早朝5時という事になる。1日目は長いフライトで疲れた。まずは、ベッドでゆっくり眠ることにした。


「2018パリマラソンツアー:2日目マラソンコース下見」に続く。

2018お花見天竜マラニック

2018-04-01 17:41:10 | マラソン
今年はやるつもりがなかった“お花見天竜マラニック”だが、どうしてもやって欲しいという人がいて、ちょっと時期的には早いと思われた3月31日の土曜日にやる事にした。例年だと、4月中旬あたりが熊の薄墨桜の見頃になるので、まったく期待してなかった。船明ダム公園のソメイヨシノは見られるだろうという気持ちでスタート地点となる船明ダム公園まで向かった。

この時期は、いろんなイベント等あるので、集まったのは全部で4人。少人数で楽しく走ろうと、9時半過ぎに船明ダム公園を出発する。走りだしてすぐに、反対から走ってきた人に猿の群れが20匹くらいいるから気を付けてと言われた。その人は、猿に追い回されたらしく大変だったらしい。不安に駆られながらも、塩見渡橋方面に向かうと、たしかに猿の群れが道路を我が物顔に駆け回っていた。目を合わせないよう、そっと通り過ぎていくと猿も草むらの中に逃げて行った。


阿多古川沿いの道を走って行く。沿道の桜や花桃がきれいだ。


阿多古橋を渡ると右折し、熊平方面に向かう。


川沿いの桜は満開だが、風が吹くとチラチラと花びらが舞い散っていた。




山の中をひたすら走り12時過ぎ、熊平に到着する。昼食の予約をしておいた“熊香苑”さんの桜も満開だ。そして、その奥に見える民家の薄墨桜(エドヒガン)も驚くことに満開だった。何というジャストマッチングだ。


昼食の予約をしてあったので、まずは店の中に入って腹ごしらえだ。漬物の後に出されたフキミソが甘じょっぱくて絶妙の味だ。


てんぷらとうどんのセットを頂きながら、店のご夫婦の話をいろいろ聞く。薄墨桜は、数日前まで5分咲くらいだったのが、前日あたりから一気に開花が進み、この日のような見頃になったらしい。最近の暖かさは、例年と比べると異様に早いというのが改めて感じられた。


ご主人に、店の前と薄墨桜の前とで記念写真を撮ってもらう。




そして、目的の薄墨桜の近くまで行き、じっくり桜鑑賞だ。この天竜区熊地区にある桜は、エドヒガンという種類で、樹齢120年、幹周3.3m、樹高14mという見事な桜だ。この地域の庄屋であるこの家の母屋立替の時に植えられたものらしい。桜の開花に合わせるかのように、ハナモモやミツバツツジ等も開花し、華やかな風景を醸し出している。




民家の玄関前を通ると、邸内を見学できるというメモが置かれていた。今まで外からしか見たことがなかったが、中を見学できるということなら是非見てみたいと入ってみる。すると家人の方が出てきて説明をしながら引き入れてくれた。


入り口には、薄墨桜の写真や置物が飾られており、座敷にも上がらせてもらう。梁には、ご先祖様の写真の他に槍や弓が飾られている。由緒ある家柄だという事を感じさせられる。


十二畳半の和室には、花が活けられ、ガラス戸から見える庭の景色も素敵だった。一通り中を見せてもらい、外に出る。庭にもテーブルと長椅子が置かれている。近年、桜の時期は、桜を目当てに多くの方がこの家を訪れるらしい。


民家からそのまま坂を上っていく。道端の枝垂れ桜が、凄い。


坂をそのまま道なりに上がって行くのは、初めて通る道だ。これは、熊香苑の奥さんが教えてくれた横山方面への近道ルートで、熊・道の駅経由で行くより、2キロくらいショートカットになる。


小さな滝の下を通る。


滝の先から鋭角に右に曲がると何時も通っていた道と合流する。14:18。一本杉トンネルまで来た。


トンネルを越えれば、横山まで10キロの下りである。途中にあるハクモクレンとシモクレンも満開だ。


横山からは、天竜川沿いを走るのだが、いつもは車の通りが少なくてアップダウンの多い西岸を走るのだが、今回はスタートが遅くなりゴール時間も遅くなりそうなので、平坦で距離が短い東岸の国道ルートを進む。16:25。道の駅「花桃の里」から、夢のかけ橋に向かう。


元々この場所には、国鉄佐久間線の橋梁が建設中であったが、佐久間線の建設中止により、完成していた橋の橋脚が残されていた。夢のかけ橋は、道の駅「花桃の里」の開設に合わせ、歩行者・自転車用橋として再整備されたものだ。橋桁が、赤と白のアーチ型となっているのが良く目立つ。


16:56。薄曇りとなりやや肌寒くなっていたが、船明ダム公園に無事ゴールする。走行距離は、ショートカットがありいつもの距離よりは4キロほど少ない38.6キロだった。


ゴール後、アルコールはないが持ち寄った飲み物と食べ物でお花見をする。


17時半ともなり、寒くなってきたので解散することにした。今回は、少人数だったが、熊香苑のご夫婦と楽しく話をできたこと、薄墨桜のある家の中を見学できたこと、そして薄墨桜が今年も素晴らしかったこと等、春を満喫できた一日となった。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図