とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018お花見天竜マラニック

2018-04-01 17:41:10 | マラソン
今年はやるつもりがなかった“お花見天竜マラニック”だが、どうしてもやって欲しいという人がいて、ちょっと時期的には早いと思われた3月31日の土曜日にやる事にした。例年だと、4月中旬あたりが熊の薄墨桜の見頃になるので、まったく期待してなかった。船明ダム公園のソメイヨシノは見られるだろうという気持ちでスタート地点となる船明ダム公園まで向かった。

この時期は、いろんなイベント等あるので、集まったのは全部で4人。少人数で楽しく走ろうと、9時半過ぎに船明ダム公園を出発する。走りだしてすぐに、反対から走ってきた人に猿の群れが20匹くらいいるから気を付けてと言われた。その人は、猿に追い回されたらしく大変だったらしい。不安に駆られながらも、塩見渡橋方面に向かうと、たしかに猿の群れが道路を我が物顔に駆け回っていた。目を合わせないよう、そっと通り過ぎていくと猿も草むらの中に逃げて行った。


阿多古川沿いの道を走って行く。沿道の桜や花桃がきれいだ。


阿多古橋を渡ると右折し、熊平方面に向かう。


川沿いの桜は満開だが、風が吹くとチラチラと花びらが舞い散っていた。




山の中をひたすら走り12時過ぎ、熊平に到着する。昼食の予約をしておいた“熊香苑”さんの桜も満開だ。そして、その奥に見える民家の薄墨桜(エドヒガン)も驚くことに満開だった。何というジャストマッチングだ。


昼食の予約をしてあったので、まずは店の中に入って腹ごしらえだ。漬物の後に出されたフキミソが甘じょっぱくて絶妙の味だ。


てんぷらとうどんのセットを頂きながら、店のご夫婦の話をいろいろ聞く。薄墨桜は、数日前まで5分咲くらいだったのが、前日あたりから一気に開花が進み、この日のような見頃になったらしい。最近の暖かさは、例年と比べると異様に早いというのが改めて感じられた。


ご主人に、店の前と薄墨桜の前とで記念写真を撮ってもらう。




そして、目的の薄墨桜の近くまで行き、じっくり桜鑑賞だ。この天竜区熊地区にある桜は、エドヒガンという種類で、樹齢120年、幹周3.3m、樹高14mという見事な桜だ。この地域の庄屋であるこの家の母屋立替の時に植えられたものらしい。桜の開花に合わせるかのように、ハナモモやミツバツツジ等も開花し、華やかな風景を醸し出している。




民家の玄関前を通ると、邸内を見学できるというメモが置かれていた。今まで外からしか見たことがなかったが、中を見学できるということなら是非見てみたいと入ってみる。すると家人の方が出てきて説明をしながら引き入れてくれた。


入り口には、薄墨桜の写真や置物が飾られており、座敷にも上がらせてもらう。梁には、ご先祖様の写真の他に槍や弓が飾られている。由緒ある家柄だという事を感じさせられる。


十二畳半の和室には、花が活けられ、ガラス戸から見える庭の景色も素敵だった。一通り中を見せてもらい、外に出る。庭にもテーブルと長椅子が置かれている。近年、桜の時期は、桜を目当てに多くの方がこの家を訪れるらしい。


民家からそのまま坂を上っていく。道端の枝垂れ桜が、凄い。


坂をそのまま道なりに上がって行くのは、初めて通る道だ。これは、熊香苑の奥さんが教えてくれた横山方面への近道ルートで、熊・道の駅経由で行くより、2キロくらいショートカットになる。


小さな滝の下を通る。


滝の先から鋭角に右に曲がると何時も通っていた道と合流する。14:18。一本杉トンネルまで来た。


トンネルを越えれば、横山まで10キロの下りである。途中にあるハクモクレンとシモクレンも満開だ。


横山からは、天竜川沿いを走るのだが、いつもは車の通りが少なくてアップダウンの多い西岸を走るのだが、今回はスタートが遅くなりゴール時間も遅くなりそうなので、平坦で距離が短い東岸の国道ルートを進む。16:25。道の駅「花桃の里」から、夢のかけ橋に向かう。


元々この場所には、国鉄佐久間線の橋梁が建設中であったが、佐久間線の建設中止により、完成していた橋の橋脚が残されていた。夢のかけ橋は、道の駅「花桃の里」の開設に合わせ、歩行者・自転車用橋として再整備されたものだ。橋桁が、赤と白のアーチ型となっているのが良く目立つ。


16:56。薄曇りとなりやや肌寒くなっていたが、船明ダム公園に無事ゴールする。走行距離は、ショートカットがありいつもの距離よりは4キロほど少ない38.6キロだった。


ゴール後、アルコールはないが持ち寄った飲み物と食べ物でお花見をする。


17時半ともなり、寒くなってきたので解散することにした。今回は、少人数だったが、熊香苑のご夫婦と楽しく話をできたこと、薄墨桜のある家の中を見学できたこと、そして薄墨桜が今年も素晴らしかったこと等、春を満喫できた一日となった。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図

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