とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2016仙丈ケ岳登山:その1

2016-07-04 18:50:20 | 山登り
7月第1週は、南アルプスの仙丈ケ岳に登っていた。初めて登ったのは、もう22年前だ。その時は、会社の仲間とテント泊で登ったが、どんな山だったか記憶があまりなく、改めてもう一度登りたくなったのだ。南アルプス入門の山としては、最適の山であり、山を始めて間もない人たちを誘い、総勢11名で、2日、3日の土日で登る事が出来た。

仙丈ケ岳に入山するには、山梨県側と長野県側があるが、今回は山梨県の芦安から入山することにした。金曜日の夜、家を出て芦安の駐車場に着いたのは、深夜12時くらいだった。既に駐車場は7~8割方埋まっていたが、バス乗り場に近い場所に駐車することが出来た。始発のバスが出るのは、5時過ぎなので4時くらいまでは車の中で眠れると思っていたが、3時過ぎくらいから、人の声がうるさくなり、3時半には起きることになってしまった。結局3時間くらいしか眠る事が出来なかった。芦安から広河原、北沢峠までは、マイカー規制があり、バスかタクシーしか入る事が出来ない。当初は、バスで行くつもりだったが、タクシーでもそれほど料金が変わらず、バスよりは早く着くと分かり、タクシーで広河原まで向かう。

北岳に登る場合は、広河原から登ればいいのだが、仙丈ケ岳や甲斐駒ケ岳に登る場合は、北沢峠まで、さらにバスを乗り換えていかなければならない。6:20。タクシーを降りると、広河原の北沢峠行のバス停は、既に行列となっていた。バスは2台来ていたので、2台目のバスに乗り、椅子にも座る事が出来た。


7:15。北沢峠に到着する。このバス停で、長野県の戸台から来るバスを待つ。今回のメンバーのうち8名は、戸台口から入山することになっていたが、到着は9時だったので、大分待ち時間があり、朝食を食べたりして時間をつぶす。


北沢峠のバス停横には、クリンソウの大群落があり、登山者の目を楽しませてくれていた。




9時少し前、バスが到着し、メンバー全員が揃った、戸台から8人、芦安から3人で計11名のパーティだ。北沢峠の標高は、すでに2032mあり、仙丈ケ岳山頂まではあと1000mほど登る事になる。


まずは、1合目、2合目と苔むした樹林帯の中を進んでいく。




10:45。5合目となる大滝ノ頭に到着する。ここは、小仙丈と藪沢小屋への分岐となり、我々は藪沢小屋方面に向かう。藪沢ルートは数日前まで、雪渓が大きくて通行禁止になっていたらしいが、この日は解除になったばかりで、我々も藪沢方面へと進路を変更する。


途中には、いくつも沢があり豊富な雪解け水が流れ落ちている。




木々の間から、甲斐駒ケ岳へと続く稜線の山々が見えてきた。


次の沢は、ロープを伝って渡る。




11:10。藪沢を通過する。まだ雪渓が残っていたが、ふみ跡がしっかりあり、ゆっくりとトラバースしていく。




雪渓を越えると、雪解けを待ちかねたかのように、高山植物が咲きだしていた。


カラマツソウ。


11:15。藪沢小屋に到着する。ここは、無人の避難小屋である。


11:30。馬ノ背ヒュッテへの分岐に到着する。


11:40。馬ノ背ヒュッテに到着する。ヒュッテでは、ちょうど小屋開けの真っ最中だった。


馬ノ背ヒュッテの休憩所前には、ヤツガタケタンポポが咲き乱れていた。


12:20。昼食とトイレ休憩の後、馬ノ背ヒュッテを出発する。


10分ほど歩くと、後方の樹木の上から白い山が頭を出していた。


さらに上に上がって良く見てみると、白い花崗岩が端麗な甲斐駒ケ岳の姿であった。まさに、“山の団十郎”と呼ばれるにふさわしい堂々とした山並みである。


そして、さらに進むと今回の目的地である仙丈ケ岳のたおやかな峰が見えてきた。カールの手前には、この日の宿である仙丈小屋も見える。


北西方向には、中央アルプスの山並みも見える。山頂からの展望が、さらに素晴らしそうだと期待が高まってきた。


“南アルプスの女王”と言われる山だけあって、キバナシャクナゲの群落が凄い。仙丈小屋から山頂まで、ずっと広がっている。


13:45。仙丈小屋のテラスに到着する。このテラスから甲斐駒ケ岳を眺めながら生ビールを飲むのも気持ちよさそうだ。


仙丈小屋で宿泊の受付をして荷物を置いてから、仙丈ケ岳山頂にアタックすることになった。
「2016仙丈ケ岳登山:その2」に続く。