1日目の宿泊は、大雪山白金観光ホテルだった。朝早く出発したかったが、ホテルの朝食は、どこも7時からが多い。バイキングの朝食を食べると、出発は8時近くになっていた。
ホテルから数キロ先が、十勝岳の登山口がある望岳台である。駐車場の近くに来ると、路肩には、マイカーがギッシリ駐車していた。奥まで入って、本来の駐車場の中を見てみたが、全く駐車スペースがない。
やむを得ず、入口手前の道路まで戻り、僅かなスペースを見つけて駐車する。人気の山なのだろう。日曜日だったということもあって、早朝から登山者が入っていたようだ。
登山口入口には、十勝岳が今も活火山であることを知らせる注意書きの看板があった。噴火警戒レベル1で突発的な噴気や火山ガスに注意する必要があるとされている。
8:45。溶岩で積み上げられた望岳台のケルン。本来ならこの先に十勝岳が見えるはずなのだが、雲に覆われ全く見えない。
しばらくは、溶岩の大地を進む。
だいぶ上がってきてから、後方を振り返ると広大な富良野平野がなんとか見えていた。
避難小屋を過ぎると、急勾配の道となり、谷間にはガスの切れ目から雪渓が見えていた。
10:45。目の前にピークが見えたが、さすがにこれは十勝岳ではない。前十勝と呼ばれるピークで、十勝岳のピークは、小さく見える白い雪渓の左側にあるらしい。
それにしても、このコースは砂礫で覆われ高山植物は全く見えない。大正時代の火山泥流により植物が育っていないようだ。その後も、何度か噴火があり、平成2年まで入山禁止になっていたというから、火山の山だというのが改めて実感できた。
10:50。雪渓の左にピークが見えた。これが十勝岳だ。それにしても、まだまだ遠いピークだ。
摺鉢噴火口の横を進む。
摺鉢噴火口の底には雪が残っている。
登るにつれて礫が小さくなり、黒い火山礫の丘をザクザクと踏んで進む。緩やかな道が続き、細かいスコリアに覆われた広い台地状の尾根である。
スコリアの丘の上では、なにやら火山の観測機器の設置でもしているようだ。
斜面には、筋状の小さい尾根がいくつも見える。かつての溶岩流の跡だろうか。地球ではなく未知の惑星を歩いているかのようだ。
11:35。スコリアの丘を抜け、最後の険しい斜面を登ることになる。
溶岩だらけの険しい道だ。
誰かが建てた難しいケルンを積み直している。
最後のひと登り。頂上はすぐそこだ。
十勝岳山頂であるが、剱岳Tシャツのロゴがクッキリ見えていた。
12:45。十勝岳2077mの山頂に到着する。93座目の百名山登頂である。
山頂近くでお昼とし、しばらく休憩したあと元来た道を下山する。下りは早いもので望岳台の駐車場に15時ころ到着する。駐車場から、次の目的地であるトムラウシ温泉へは、160キロもあった。当初調べた時は、100キロほどだと思っていたが、どうやら調べ方を間違えていたようだ。望岳台とトムラウシ温泉の直線距離は20キロもないが、間には山があって大きく迂回していかないと行くことができない。上富良野、南富良野などを回ってのロングドライブとなってしまったが、18時過ぎ、無事トムラウシ温泉東大雪荘に到着する。宿の温泉に入り、夕食で生ビールを飲むとやっと人心地がついた。
いよいよ翌日は、百名山の中でかなり難易度の高い山として知られるトムラウシ山だ。無事登れるのか不安のなか、早々に眠りに就いた。
参考1.十勝岳のコースマップ
参考2.十勝岳の高低図
「2016北海道百名山ツアー:3日目トムラウシ山(前半)」に続く。
ホテルから数キロ先が、十勝岳の登山口がある望岳台である。駐車場の近くに来ると、路肩には、マイカーがギッシリ駐車していた。奥まで入って、本来の駐車場の中を見てみたが、全く駐車スペースがない。
やむを得ず、入口手前の道路まで戻り、僅かなスペースを見つけて駐車する。人気の山なのだろう。日曜日だったということもあって、早朝から登山者が入っていたようだ。
登山口入口には、十勝岳が今も活火山であることを知らせる注意書きの看板があった。噴火警戒レベル1で突発的な噴気や火山ガスに注意する必要があるとされている。
8:45。溶岩で積み上げられた望岳台のケルン。本来ならこの先に十勝岳が見えるはずなのだが、雲に覆われ全く見えない。
しばらくは、溶岩の大地を進む。
だいぶ上がってきてから、後方を振り返ると広大な富良野平野がなんとか見えていた。
避難小屋を過ぎると、急勾配の道となり、谷間にはガスの切れ目から雪渓が見えていた。
10:45。目の前にピークが見えたが、さすがにこれは十勝岳ではない。前十勝と呼ばれるピークで、十勝岳のピークは、小さく見える白い雪渓の左側にあるらしい。
それにしても、このコースは砂礫で覆われ高山植物は全く見えない。大正時代の火山泥流により植物が育っていないようだ。その後も、何度か噴火があり、平成2年まで入山禁止になっていたというから、火山の山だというのが改めて実感できた。
10:50。雪渓の左にピークが見えた。これが十勝岳だ。それにしても、まだまだ遠いピークだ。
摺鉢噴火口の横を進む。
摺鉢噴火口の底には雪が残っている。
登るにつれて礫が小さくなり、黒い火山礫の丘をザクザクと踏んで進む。緩やかな道が続き、細かいスコリアに覆われた広い台地状の尾根である。
スコリアの丘の上では、なにやら火山の観測機器の設置でもしているようだ。
斜面には、筋状の小さい尾根がいくつも見える。かつての溶岩流の跡だろうか。地球ではなく未知の惑星を歩いているかのようだ。
11:35。スコリアの丘を抜け、最後の険しい斜面を登ることになる。
溶岩だらけの険しい道だ。
誰かが建てた難しいケルンを積み直している。
最後のひと登り。頂上はすぐそこだ。
十勝岳山頂であるが、剱岳Tシャツのロゴがクッキリ見えていた。
12:45。十勝岳2077mの山頂に到着する。93座目の百名山登頂である。
山頂近くでお昼とし、しばらく休憩したあと元来た道を下山する。下りは早いもので望岳台の駐車場に15時ころ到着する。駐車場から、次の目的地であるトムラウシ温泉へは、160キロもあった。当初調べた時は、100キロほどだと思っていたが、どうやら調べ方を間違えていたようだ。望岳台とトムラウシ温泉の直線距離は20キロもないが、間には山があって大きく迂回していかないと行くことができない。上富良野、南富良野などを回ってのロングドライブとなってしまったが、18時過ぎ、無事トムラウシ温泉東大雪荘に到着する。宿の温泉に入り、夕食で生ビールを飲むとやっと人心地がついた。
いよいよ翌日は、百名山の中でかなり難易度の高い山として知られるトムラウシ山だ。無事登れるのか不安のなか、早々に眠りに就いた。
参考1.十勝岳のコースマップ
参考2.十勝岳の高低図
「2016北海道百名山ツアー:3日目トムラウシ山(前半)」に続く。