とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2016白馬岳~雪倉岳~朝日岳縦走登山:2日目

2016-07-30 23:25:02 | 山登り
3:30。起床する。天気が良ければ、4時過ぎには小屋を出発して、白馬岳山頂でご来光を眺めようという計画だったが、辺りは、真白い霧に覆われ、太陽が見える気配はない。ご来光は諦め、弁当にしてもらった朝食を部屋の中で食べてから、5:00に小屋を出発する。


5:20。再び白馬岳山頂に到着し、全員で記念写真を撮る。昨年の同時期に来た時は、見事なご来光を見ることができたが、今回は仕方がない。初めて白馬岳に登ったメンバーには、ぜひ見てもらいたかったのだが…。


三国境から、雪倉岳方面に下っていく。2時間もすると、霧も少なくなり、ときおり薄日も射すようになってきていた。


白いハクサンシャジンを見つける。調べたら、シロバナハクサンジャジンという種らしい。


三国境から雪倉岳に続くルートは、緩やかに下る歩きやすい道だ。広大な斜面には、高山植物の群落が広がり、天空のお花畑が続いている。一瞬、霧の切れ間から青空がのぞく。


7:50。雪倉岳避難小屋で待っていると、後続メンバーも到着し、全員で集合写真だ。避難小屋には、トイレがあり、女性陣はありがたがっていた。


その後も何度かライチョウと出会う。このあたりにも、多くのライチョウが生息しているようだ。


8:20。雪倉岳2611mの山頂に到着する。雪倉岳は、日本二百名山の一つである。残念ながら眺望は全くなく、石標にタッチするだけだった。


雪倉岳の下りは、赤茶けた砂利道だ。


その後も、緩やかなアップダウンを繰り返しながら、お花畑の間を進んでいく。数多くの高山植物が咲き乱れ、霧の中とは言え、飽きることはない。今まで見たことにない、珍しい花を発見する。ミヤマアケボノソウというらしい。


ニッコウキスゲの群落。


ハクサンシャジンとシモツケソウ。


ミネウスユキソウ。


斜面には、オタカラコウが咲き乱れている。


赤男山の巻道は、大きな岩がゴロゴロしているガレ場が続く。


やがて、木道がやたらに多くなってくる。雪解け水が豊富な湿地帯となり、尾瀬の湿原を彷彿させる道だ。




ミズバショウの葉もこんなに大きい。


10:35。朝日岳への直登ルートと水平道の分岐に到着する。水平道は1週間前くらいに開通したばかりで、雪が深い時期は通行できないらしい。朝日岳登頂は、翌日にすることにして、そのまま水平道を進む。


それにしても、水平道という名がついているので、アップダウンがほとんどないのかと思っていたが、意外とアップダウンが多く、最初と最後の一部が水平な道ということだけが真相らしい。




11:50。朝日岳と朝日小屋への分岐に到着する。


11:55。朝日小屋が見えてきた。当初は、14時くらいの到着を予定していたが、12時前に着いてしまい、小屋のオーナーも早いですねとビックリしていた。


先着メンバー4人で、小屋前のテーブルでビールと摘みを持って後続メンバーを待つ。結局、全員が揃ったのは15時すぎだった。富山の親不知から栂海新道を登ってきたというトレイルランナーも加わって、やっと全員で祝杯をあげる。


朝日小屋の夕食は、16:45からだ。小屋のオーナーが女性ということもあって、食事にもこだわりがあり、富山名物の昆布締めのお刺身やホタルイカの沖漬けなど、山小屋ではあまり出そうもないようなメニューでびっくりする。


そして、夕食時には、宿泊者全員がオーナーの掛け声の元、赤ワインでの乾杯を行う。ここの小屋では恒例の行事だという。


食事をしながら、オーナーの清水ゆかりさんから、各登山ルートの注意事項などを聞く。若い女性スタッフも多く、綺麗でサービスが行き届いた素敵な山小屋だ。


18:55。雲間に沈む夕日が、一瞬見えた。この分なら、明日の天気は悪くないだろうとひと安心する。この日は、20時の消灯30分前くらいには全員眠りについていた。


参考1.白馬岳~雪倉岳~朝日小屋 コースマップ


参考2.白馬岳~雪倉岳~朝日小屋 高低図(白馬岳~三国境までの記録が取れなかったので、実際の活動距離は11.8キロ、高低差960mである)


「2016白馬岳~雪倉岳~朝日岳縦走登山:3日目」に続く。