とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018佐渡トレッキングツアー:3日目

2018-05-23 19:52:37 | 観光
3日目からは佐渡の有名どころを一通り観光する予定だ。天気予報は3日目、4日目とも雨模様で屋内の施設を観光するしかないと思っていた。朝一で、両津港のレンタカー会社に出向き、2日間レンタカーを借りることにした。

まず最初に向かったのが、トキの森公園だ。佐渡と言ったら、絶滅したと言われるトキを人工繁殖で保護増殖、野生復帰の取り組みをしている島として有名である。本物のトキを見られる場所という事でまず行ってみたかった。出る時は、雨がパラパラ降っていたが、大した雨ではなく、そのうち傘は必要ないくらいに止んでいた。

朝8時半の開場とともに「トキ資料展示館」に、入場する。トキの保護増殖に関するパネル、映像・音声資料、剥製・骨格標本などが展示されている。




観察回廊から飼育ケージ内のトキを観察できる。ただ、距離が離れているし、あまり動きがないので良く見えなかった。


もう一つの施設「トキふれあいプラザ」にも寄ってみる。こちらの施設では、窓越しながらわずか2センチまでの間近でトキが観察できる。ちょうど、1羽が池の中までやってきてドジョウをついばんだりしている様子がよく見えた。


宿泊したホテルの前の田圃にも時々、トキが飛んでくることがあるそうだ。現在、自然界にはおよそ300羽のトキが生息しているというが、まだ野生定着というレベルに達していないという。こういった保護活動で、自然界にトキがたくさん戻ってくるようになったらいいなと思った。

次に向かったのが、エールフランスの機内酒に使われているという真野鶴の醸造元である尾畑酒造の酒蔵見学だ。尾畑酒造の歴史や仕込み蔵などの見学をしていく。試飲コーナーもあったのだが、車だったので残念ながら飲めなかった。一応、お土産用に真野鶴を買っていく。


尾畑酒造の近くには佐渡歴史伝説館があり、そちらも寄って行く。入り口には、「瑞鳥」(ずいちょう)が飾られている。瑞鳥とはめでたい鳥を表し鶴や鳳凰のことを言うそうだ。作者は人間国宝の佐々木象堂で、皇居宮殿に飾られている。


昭和56年には、皇太子殿下、妃殿下も来館されているらしい。


これが佐渡歴史伝説館の建物。池の中にたたずむ姿が荘厳な雰囲気を感じさせてくれる。


中に入ると、佐渡の歴史や伝説を等身大のロボット人形がリアルな動きで再現してくれる。順徳上皇の配所の月、日蓮聖人の塚原問答、世阿弥の雨乞いの舞など、有名なシーンが精緻な動きで伝えられる。






2階では、語り部ロボットによる「安寿と厨子王」、「鶴女房」などの伝説が上演される。




後で知ったのだが、佐渡歴史伝説館のお土産販売コーナーでは、北朝鮮拉致被害者曽我ひとみさんの夫であるチャールズ・ジェンキンスさんが佐渡歴史伝説館オリジナル商品「太鼓番せんべい」の販売を行っているそうだ。行ったときは気付かなかったのだが、確かに外人ぽい人がいたなあという記憶はある。

人面岩。真野から小木へと向かう越の長浜にそびえる高さ10mほどの奇岩。緑色を帯びた安山岩で、遠くを見つめる人間の横顔に見えることから「人面岩」と呼ばれている。


佐渡最古と伝わる「西三川砂金山」跡地に建つ体験型資料館「佐渡西三川ゴールドパーク」に寄る。


ここでは、初級、中級、上級の各コースの「砂金とり体験」ができる。


一番砂金が取れやすい初級コースに挑戦。ざるの中に砂を掻き込み、回転させながら砂を減らしていく。金は重たいのでざるの底の方に落ちてくるという。ある程度砂が減ったら、斜めにして小石を出して金色の砂金が残っていないか確認する。一粒でも見つかったら、指で掻きだして水の入った小瓶に移し替える。そんな作業を30分ほど繰り返していたら結構砂金が集まった。


30分で7粒の砂金が集まった。取り方を教えてくれたスタッフによると、結構いい成績らしい。気を良くして、記念に採った砂金をストラップ加工(有料)してもらった。


昼食を済ませてから寄ったのが、小木地区のたらい舟体験だ。たらい舟は狭く入りくんだ岩礁が多い小木海岸で、ワカメやアワビ、サザエなどをとるために考案されたもので、洗濯桶から改良に改良を重ね現在のたらい舟になったと言われている。女船頭さんの竿さばきでしばらく湾の中を周遊する。


自分でも竿を持って操作していいというので、やってみるが、結構難しい。全然進まないので、最後は船頭さんに任せる。


小木地区には、いろいろ観光スポットがあり、民俗学者・宮本常一氏の提案により設立された「佐渡国小木民俗博物館」にも立ち寄る。建物は、大正9年築の旧宿根木小学校で、南佐渡の漁業や懐かしい暮らしのアイテムなど、その数約30,000点余りの民俗資料を展示している。




隣接の展示館では実物大の千石船「白山丸」を公開している。安政5年(1858年)に宿根木で建造された「幸栄丸」を当時の板図をもとに復元したものだ。


千石船の中にも入る事が出来、米俵を積んでいた様子などがわかる。


千石船を縮小した模型。


佐渡国小木民俗博物館の近くには、宿根木の集落がある。入り江の奥に寄り添う「千石船と船大工の里」として知られ、佐渡金山繁栄期の17世紀を経て、江戸後期から明治初期にかけては北前船稼業として発展。小さな入り江に面して、船板などを利用した板壁の民家100余棟が密集する町並みは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。一般公開されている民家があり、集落全体が船の仕事に従事した歴史がわかる。


三角家。狭い路地の形状に合わせて三角形に建てられた家。建物の形から舟形の家とも呼ばれている。船大工が最大限に土地利用を図った知恵と技が見られ、宿根木を象徴する建物のひとつで、平成18年まで実際に使われていたそうだ。


伊三郎。明治26年(1893)まで、弁財船の船頭を稼業としていた。2階北側部分がせり出したセガイ造りや登り梁構造、「石」と書かれた軒下飾りなど特徴的な意匠が残っている。


この「舟つなぎ石」は、小木地区宿根木の伝統的建造物群保存地区内の海岸の岩礁上にある廻船係留用の石柱だ。


舟つなぎ石の周りでも、たらい舟の体験をしている人がいる。


朝からいろんなとこを回り、佐渡の一番南端まで来ていたら15時近くになっていた。両津のホテルまでは1時間くらいかかるので、そろそろ帰ることにした。翌日も半日は観光できるので、残りは明日の楽しみに残しておくことにした。

「2018佐渡トレッキングツアー:4日目」に続く。

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