2日目の夜は、農家民宿山本さんに宿泊した。自宅で取れた野菜や卵など、新鮮な食材をふんだんに出してもらい、静かな山の農家の雰囲気を充分味わうことが出来た。朝食の後、ご主人と一緒に写真を撮って出発する。
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御主人と奥さんの運転する車2台に分乗して、前日の小辺路ルートのゴール地点だった三浦口バス停まで送ってもらう。再び三浦口にある吊橋から、3日目の小辺路ルートが始まる。
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廃墟となった民家の横を登っていく。
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石畳道が残っている。
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さらに登っていくと、吉村家跡防風林という場所に着いた。ここは、旅籠を営んでいた吉村家の跡で、昭和23年ころまでは居住もされていたらしい。
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そして、その一帯には、樹齢500年前後と推定される杉の巨木が立ち並んでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/95/071e063315d4508d1443e63ffe1d0e4d.jpg)
垂直にまっすぐ伸びている若い杉とは別に、胴まわり4~8メートルにもなる大杉があり幹の太さとその迫力に圧倒される。うねうねと蠢く様に大空を目指す枝、それを支える幹には主幹と言えるものは無く、根元近くで何本にも別れ、まるで炎が燃えさかっているかのような異質の杉だ。
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登山道から10mほど下ったところにある「三十丁の水」という水場。冷たい水を確保できる。
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三浦峠を過ぎ、下っていくと古矢倉跡に着いた。看板には、以下のような説明がなされている。
『熊野めぐり』に、「下り道よし、三十六丁下れば茶店二軒有」、また『熊野道中記』には「当所一軒矢迄ツマ下リ計」と記されておりこの辺りの状況を記している。屋敷跡の西側に天保十年と記された地蔵菩薩座像があり、その前に「南無阿弥陀仏」と刻まれた石柱がある。当時の戸数は一軒で、屋号を「古矢倉」といい茶屋兼旅籠があったが昭和10年には廃屋になった。古矢倉には恐ろしい伝説がある。昔、古矢倉坊主なる者がいたが、屋敷に釣天井を仕込み、旅人を殺害して軍資金を作り、大阪の陣に出たといわれている。
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矢倉観音堂に到着。
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案内板には、耳を患う人が願をかけ菩薩様の頭を撫でると治ると言われていると書かれている。みんな何を願って願掛けしたのだろうか。
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観音堂の前で記念撮影。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/92/5dc89aff81f8c5f54005de302c9d42ef.jpg)
途中から、道路崩落の為、迂回路を通り西中バス停方面に向かう。本来の下山口だったところは雑草が生い茂り、通行止めとなっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/20/0f0da55b89d13d683c54b439b49f582b.jpg)
お昼を回り、お腹が空いてきたので、どこか涼しい場所がないかと探していくと、水場とベンチがあるいい場所を見つけ、ランチ休憩する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/32/3b2d0dccba12eab52fe2bcef7b690bc1.jpg)
川合神社の前を通過。
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3日目の後半は、十津川温泉まで舗装道路を9キロほど歩かなければならない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/c3/b0f8f2b80bf005d70dfa8c497e922717.jpg)
無人販売で売っていたトマトを食べながら進む。
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昴の里を過ぎ、トンネルを抜けると柳本の吊り橋前に出る。
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この日も、ここで小辺路ルートから外れ、この日の宿となる十津川温泉静郷の宿・山水まで2キロほど歩く。
宿に行く間にあった「野猿(やえん)」。十津川村の「人力ロープウェイ」だ。両岸から川の上に張ったワイヤーロープで吊り下げられた「やかた」に乗り、自力で引き綱をたぐり寄せて進む。猿が木のつるを伝って行く様子に似ている事からこの名がつけられたそうだ。元気なメンバーが、野猿を楽しんでいた。
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参考1.3日目の高低図&タイム
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/bf/919fb8590c84609b29639dddbd32ad58.jpg)
参考2.3日目のコースマップ
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「2021第8回熊野古道ジャーニーマラニック:小辺路編-4日目(十津川温泉~熊野本宮大社)」に続く。
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御主人と奥さんの運転する車2台に分乗して、前日の小辺路ルートのゴール地点だった三浦口バス停まで送ってもらう。再び三浦口にある吊橋から、3日目の小辺路ルートが始まる。
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廃墟となった民家の横を登っていく。
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石畳道が残っている。
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さらに登っていくと、吉村家跡防風林という場所に着いた。ここは、旅籠を営んでいた吉村家の跡で、昭和23年ころまでは居住もされていたらしい。
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そして、その一帯には、樹齢500年前後と推定される杉の巨木が立ち並んでいる。
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垂直にまっすぐ伸びている若い杉とは別に、胴まわり4~8メートルにもなる大杉があり幹の太さとその迫力に圧倒される。うねうねと蠢く様に大空を目指す枝、それを支える幹には主幹と言えるものは無く、根元近くで何本にも別れ、まるで炎が燃えさかっているかのような異質の杉だ。
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登山道から10mほど下ったところにある「三十丁の水」という水場。冷たい水を確保できる。
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三浦峠を過ぎ、下っていくと古矢倉跡に着いた。看板には、以下のような説明がなされている。
『熊野めぐり』に、「下り道よし、三十六丁下れば茶店二軒有」、また『熊野道中記』には「当所一軒矢迄ツマ下リ計」と記されておりこの辺りの状況を記している。屋敷跡の西側に天保十年と記された地蔵菩薩座像があり、その前に「南無阿弥陀仏」と刻まれた石柱がある。当時の戸数は一軒で、屋号を「古矢倉」といい茶屋兼旅籠があったが昭和10年には廃屋になった。古矢倉には恐ろしい伝説がある。昔、古矢倉坊主なる者がいたが、屋敷に釣天井を仕込み、旅人を殺害して軍資金を作り、大阪の陣に出たといわれている。
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矢倉観音堂に到着。
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案内板には、耳を患う人が願をかけ菩薩様の頭を撫でると治ると言われていると書かれている。みんな何を願って願掛けしたのだろうか。
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観音堂の前で記念撮影。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/92/5dc89aff81f8c5f54005de302c9d42ef.jpg)
途中から、道路崩落の為、迂回路を通り西中バス停方面に向かう。本来の下山口だったところは雑草が生い茂り、通行止めとなっていた。
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お昼を回り、お腹が空いてきたので、どこか涼しい場所がないかと探していくと、水場とベンチがあるいい場所を見つけ、ランチ休憩する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/32/3b2d0dccba12eab52fe2bcef7b690bc1.jpg)
川合神社の前を通過。
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3日目の後半は、十津川温泉まで舗装道路を9キロほど歩かなければならない。
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無人販売で売っていたトマトを食べながら進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/d8/03667548de7fda7d74bcc38783cd439a.jpg)
昴の里を過ぎ、トンネルを抜けると柳本の吊り橋前に出る。
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この日も、ここで小辺路ルートから外れ、この日の宿となる十津川温泉静郷の宿・山水まで2キロほど歩く。
宿に行く間にあった「野猿(やえん)」。十津川村の「人力ロープウェイ」だ。両岸から川の上に張ったワイヤーロープで吊り下げられた「やかた」に乗り、自力で引き綱をたぐり寄せて進む。猿が木のつるを伝って行く様子に似ている事からこの名がつけられたそうだ。元気なメンバーが、野猿を楽しんでいた。
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参考1.3日目の高低図&タイム
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参考2.3日目のコースマップ
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「2021第8回熊野古道ジャーニーマラニック:小辺路編-4日目(十津川温泉~熊野本宮大社)」に続く。