とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015百蔵山

2015-01-04 23:33:29 | 山登り
今年初めての登山である。冬場は、富士山の展望がいい山を選んで登っているのだが、今回は、山梨県大月市が指定する「秀麗富嶽十二景」のひとつで7番山頂となる百蔵山に行ってきた。個人的には、岩殿山、笹子雁ヶ腹摺山に続いて3番目となる。

今回の参加者は、全部で11名となり2台の車で、大月市営グランドまで向かった。市営グランドの駐車場に車を停め歩き出すことになった。後方には、笠をかぶった富士山の頭が見えている。


舗装道路を30分ほど歩く。百蔵浄水場を過ぎると、道標があり、いよいよ登山道に入る。まっすぐ行っても西ルートで百蔵山に行けるのだが、まずは東ルートの登山道から向かう事にした。




やはり、舗装道路よりこんな道のほうが山歩きには相応しい。


しばらく進むと、ススキ越しに富士山が見えてきた。ほとんど雲がとれ、秀麗な富士の姿になっていた。


松の間から見える富士山もいい。


このあたりから、かなりの急坂となり、ほぼまっすぐ上に登っていく。それまでは、比較的楽な道だったが、山頂までの約30分は、ずっとロープを掴まないと足が上がらないほど急な坂であった。


1003mの山頂は、「秀麗富嶽十二景」の一つになるだけあって、富士山の展望が素晴らしい。




山頂は小広く、テーブルとベンチがあり、早速鍋の支度をする。前回もやったキムチ鍋をベースに、今回もいろんなものを入れた鍋になった。富士山を目の前にして食事が出来るというのが、なんといっても贅沢である。




伊勢のお土産の赤福や、東京とらやの羊羹なども出てきた。


下山は西ルートから行く。西ルートからも、見晴らしのいい展望尾根があった。


さらに下っていくと、立派な建物が見えてきて、何だろうと思って玄関を見ると「和田美術館」と書いてあった。どんなものがあるのか見てみたくもなったが、一般公開はしていないという。こんな山の中に非公開の美術館があるなんて、怪しげな感じだ。資産家が個人的に作った美術館なのだろう。




登りは1時間40分ほどかかったが、下りは1時間で駐車場に着いてしまった。今回は、楽ちん登山なので、いろいろ観光もしていく。帰りは、途中にある猿橋を見学する。猿橋は、「岩国の錦帯橋」「木曽の棧(かけはし)」と並ぶ、日本三奇橋のひとつである。長さ31m、幅3.3mでそれほど大きくない木橋だが、谷が31mと深く、橋脚がたてられないため、橋脚を使わずに両岸から張り出した四層のはね木によって橋を支える構造となっており、極めて珍しい橋である。私は、2回目だが、他の人たちは初めてではないかと思い寄ってみた。


これは、猿橋から眺めた「八ツ沢発電所一号水路橋」。延長63.63m、幅5.45mで構造は鉄筋コンクリートで、水路橋やお両水門に赤レンガが使用されている。明治43年に着工,大正3年の大野調整池の完成をもって全体が完成したという国の重要文化財だ。


次に向かったのは、御胎内清宏園にある溶岩隧道御胎内だ。富士山の噴火によって生じた溶岩洞窟で、奇岩奇石から成る国指定の天然記念物になっている。近くには、御胎内温泉健康センターがある。温泉に入る前に、洞窟探検をしようという事で立ち寄ってみた。

公園内には、溶岩でできた奇石がいろいろある。これは夫婦岩だ。


池は、カチカチに凍っていた。


いよいよここが、溶岩隧道御胎内の入り口だ。


長さ155mのU字形の隧道で、内部が人間の胎内に似ていることから御胎内とよばれている。入口から小腸部、五臓部、母の室、臍帯部、子返りと続き、産口を通って外に出るとなっている。


中には、照明があるものの暗いので懐中電灯やヘッドランプが必要である。まずは、小腸部から入っていく。


つららがこんなにも垂れ下がっていた。


乳房石。


本殿。


奥殿。さらに奥があるらしいが、その先は誰も知らない。


だんだん狭い穴に入っていく。緑色に光っているのはヒカリゴケか?


産口は、這いつくばっていかないと進めない。


やっと産口から生まれたところ。赤ちゃんが生まれる時を体感できる洞窟だ。


出口に出てホッとする。


ちょっとした洞窟探検をしたあと、御胎内温泉健康センターで汗を流し、さっぱりして帰宅。正月早々、いろいろ楽しめた登山となった。