とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2013年「第3回遠州山辺の道」マラニック

2013-04-06 22:05:06 | マラソン
第3回目「遠州山辺の道マラニック」を今日予定通り実施した。数日前から、爆弾低気圧の通過により、大荒れの天気になると予想されていたので中止しようかとずっと迷っていたが、昨日の天気予報で「午前中曇り午後から雨が酷くなる」という予報を見て距離を短縮して走ることにしたのだ。

そういえば、昨年も同じ状況で開催していたのを思い出した。第1回は強風の中を走ったし、第2回は朝から雨だったし、第3回目も似たような天気で、最初から最後まで絶好のコンデションで走ったことがない。しかも、予定したコースを今回も最後まで走れないので、コース発案者としては、参加者に全コースを紹介できないというのが悔しい。そんな状況でも私を入れて8名のランナーが集まった(途中から1名合流して9名)。何人か、直前でキャンセルした人もいたが、これだけ集まればありがたいかぎりだ。幸い、雨はまだ降っておらず雲の隙間から陽も差していた。スタートが少し遅れてしまったが、8:45遠州小松駅をスタートする。


浜北警察署、運転免許センターの前を通り抜け「遠州山辺の道」のスタート地点まで向かう。菜の花がまだ咲いている。


しばらくして福応寺の入り口の秋葉山常夜燈前に到着する。ここから、「遠州山辺の道」の本線ルートがスタートする。


まず、最初にある鳥居を抜け、内野神明宮に参拝していく。


内野の浜名ニュータウンの入り口から支線ルートの「うちの古墳めぐりコース」を回る。このコース沿いには、山の神古墳、稲荷山古墳、二本ヶ谷積石塚群、赤門上古墳といったたくさんの古墳があり、それらを一通り見ながら走る。最初に寄ったのが、山の神古墳だ。最上部には何故か神棚がなかった。風で飛んでしまったのか、暴風雨を予期して片づけてあったのかは判らない。


稲荷神社の裏から、稲荷山古墳に登る。


稲荷山古墳から降りると、モグラが掘り起こしたような跡が一杯見つかった。この辺りは、モグラが多いのだろうか。


つみいしづか広場に入り、積石塚古墳を見て回る。積石塚とは、土の代わりに礫を積み上げて墳丘を築いた珍しい古墳である。


特別養護老人ホーム「 きじの里」前の桜も、盛りは過ぎて地面に花弁を落としていた。


「うちの古墳めぐりコース」最後は、赤門上古墳だ。この辺りでは、一番立派な前方後円墳である。ここからは、浜北の街並みがよく見え展望がいい。


古墳めぐりコースを一周し、元の本線ルートに戻る。


コース沿いの民家の庭の芝桜があまりにもきれいに手入れされていたので、玄関前で写真を撮らせていただく。


サンストリート浜北前を通過し、平口の「万葉の森公園」に上がっていく。「万葉の森公園」入り口にある枝垂れ桜は、すっかり花が落ちてしまい緑の葉っぱだけになってしまっていた。


万葉まつりの時には、「曲水の宴」という平安時代の宮中行事を再現する神事が行われるが、その行事が行われる庭園の桜は、まだ残っていた。この庭園を見ながら、平安時代の人々が歌を詠んでいる様子を思い浮かべてみた。




カタクリの花も少し残っていた。


「万葉の森公園」内には、300種の万葉植物が植えられ万葉文学や万葉文化に親しむことができる。ひととおり公園を散策してから不動寺に下りる。不動寺本堂の裏にあるミヤマツツジは、とっくに散ってしまっていた。残念だが時期が遅かったようだ。

不動寺境内にある布袋様。お腹をなでると福が来るという。


不動寺といえば、名工鈴木八郎の竜の彫り物は一見の価値がある。本堂の階段上左右にある昇り竜と降り竜が見事だ。


 

不動寺境内の桜。明日は桜祭りが行われるらしい。


本堂から急な123段の石段を下るが、その途中にある中国風の竜宮門は、一風変わった雰囲気である。


竹林の間を走る。ここの雰囲気が山辺の道っぽく、結構好きだ。


その後は、武田軍が兵を休めたという休兵坂、梔池緑地、野口の辻等をひたすら走り宮口の町並みに入る。ちょうど11時を過ぎていたので、いつも立ち寄る「身麻呂(むまろ)」という蕎麦屋に入る。そば粉しか使わない十割そばと自家製そばつゆという味にこだわった蕎麦屋で、八幡神社の歌碑の若倭部身麻呂(わかやまとべむまろ)に因んだ屋号の店だ。この店で、そばを食べているころ「うっちゃん」が合流してきた。これで参加者が9名になった。




蕎麦屋を出ると、この辺りでは有名な地酒を造っている花の舞酒造前を通過する。


そして、庚申寺に立ち寄る。ここの山門には「見猿、言猿、聞猿、宝珠猿」がのっかっている。


境内の願い猿に願掛けする。


その後は、明神池運動公園、夜水沢池、八幡神社を回る。八幡神社には、浜北宮口の生まれだという若倭部身麻呂の詠んだ歌が歌碑としておかれている。天平勝宝年間の755年、 防人として九州に派遣された若倭部身麻呂が離ればなれになった故郷の妻を想って詠んだものである。

わが妻はいたく恋ひらし飲む水に 影さへ見えて世に忘られず
(訳:私の妻はひどく私を恋しがっているらしい。水を飲もうとすると、その水に影までが映って見えて、とても忘れられない。)

再び、庚申寺前に出てから、宮口駅、宮口六所神社へと向かう。宮口六所神社手前には、興覚寺後古墳がある。


遠州山辺の道マラニックのコースは、まだまだ先があるのだが、やはり午後から大雨の予想があるので、今回はこの辺りで切り上げ、そのまま「あらたまの湯」までひた走る。雨がすでに降りだしていたが、まだ大したことはなく温泉が近いと思うと気が楽だ。13:15、無事「あらたまの湯」にゴール。距離にすると約20キロほどあった。


その後は、温泉にのんびり浸かってから最寄りの駅までバスで移動して解散する。雨もまだまだ大したことはなく、なんとか開催できてホッとした。本格的に降るのは、夜になってからだった。参加した皆さんお疲れ様でした。明日も、各自大会に参加するとのことなので、今日の疲れが残りませんように…。