とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

朝ドラ「あまちゃん」が面白い

2013-04-26 23:09:32 | テレビ


前作の「純と愛」は、今までの朝ドラとは打って変わり、一日ごとの展開が早く、まったく先が読めなかった。
それはそれで、面白さもあったのだが、最終回になっても視聴者がああ良かったなあと思える終わり方ではなく、
救いがなくすっきりしない形で終ったのが残念だった。
しかし、4月から始まった「あまちゃん」は、アットホーム的な定番の朝ドラに戻ったようで、ホッとしている。

主演の能年玲奈(アキ)は、どこにでもいるような高校生で、親しみがわくキャラクターである。
娘の友人に似た雰囲気があり、まったく知らない女の子ではないような感じで見てしまっている。
そんな世間を知らない“あまちゃん”が、次第に大人の仲間入りをしていく様子が微笑ましい。
海女として、海の潜るシーンが何度も出てくるが、本人が実際に潜っているのだろうか?
吹き替えでないとしたら、大したものである。海に飛び込むシーンも何度かあり、体当たりで演じている様子がよく判る。

しかしながら、主演の能年玲奈よりも彼女の母親役の小泉今日子(春子)の存在感は大きい。
我々の世代にとって小泉今日子と言ったら、キョンキョンとして名前をはせたアイドルだ。
そんなキョンキョンが、母親役で朝ドラに出ているというのは時代を感じさせるが、
劇中の少女から母親になるまでの様子は、まさにキョンキョンのイメージをそのまま踏襲しているという気がする。
朝ドラに出てくる母親としては、とんでもなく突っ張った親であるが、それを嫌味と感じさせないところがキョンキョンらしい。
やっぱり、彼女の出演が視聴率を高めている要因とみて間違いないだろう。
私も、能年玲奈ちゃんよりキョンキョンが出ているから見ているようなものだ。
また、劇中での80年代あたりのスターやアイドルの曲が聞こえてくるのも懐かしいし、
あの頃こんなことが流行っていたという紹介も懐かしい。
まさに、中高年の視聴者をターゲットにした演出が憎いくらいだ。

そして、アキの親友であるユイを演じる橋本愛は、やっぱりいい。
最初に登場した時、まさに“じぇじぇじぇ!”である。
何処かで見た美少女だと思っていたが、すぐに「 さよならドビュッシー」に出ていた橋本愛だと気が付いた。
このドラマは、海女になるアキとアイドルを目指すユイの青春物語のような展開になるらしい。
ネットで、動画を紹介され一気にご当地アイドルになっていく辺りも、時代を読んだ脚本である。
また、劇中で使われる言葉の端箸に、懐かしいフレーズや笑えるギャクがちりばめられているのも面白い。

まさに、かつてのアイドルと現在のアイドルがそろい踏みのドラマだけに、いろんな世代の共感が得そうな気がする。
ほとんど習慣のように朝ドラをビデオに録って毎日見ているのだが、今回は安心して最後まで見られそうだ。