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スーパーマン大会 バイク編 備忘録

2010-07-03 22:05:41 | トライアスロン


しっかり片足ずつはめてからバイクスタート
(後からYOMEに聞いたところ、ここで結構立ちゴケしていた人がいたらしい)

バイクは前日の試走で4ラップかと思ったら
折り返し点を手前に設定された為
5ラップとなった

あの平坦路を5周とは気が滅入りそうだ

最も走り始めはそんなことを考えている余裕もなく
ギアをインナーに入れ
ケイデンスを上げて体を温めようとした

DHバー先端に突き刺しておいたスキンズのパワースリーブを着けようとするが
手先が思うように動かない
加えて走行中ということもありなかなかうまくいかない
両手離しで着ければいいのだろうが、身体がガチガチなのでそれも難しい

それでも必死にやれば何でも出来るもんです
パワースリーブ装着、ヘルメットに差し込んでおいたサングラスも装着すると
身体のスイッチも入ったような気がしてギアをアウターに入れて飛ばします





1周目、2周目と順調に順位を上げ
いつもの“抜かしはしたが抜かれなかった”で走った

補給食も計画的に口に入れた
1周目に、パワーバー + 塩飴
2周目も、パワーバー + 塩飴

固形物はなるべく早い段階で胃の中に入れておきたかった
これが後半になって功を奏す

(4周目、5周目でそれぞれジェルを一本ずつ摂取)

心配していた風の影響だがそれほどでもなかった
往路が追い風で復路が向かい風だったが
それほど強烈でもなかった

ドラフティングはしたくもなかったので
一人旅でもいいというつもりで走行

しかし
結構集団で走っている集団も多かった
ルールでは禁止されているが
それも駆け引きではあるので
うまく利用すれば体力も温存できるであろう

自分はそんな走り方をして後で
もっと走れたのに前に出れば良かったと後悔したくないので
しなかっただけ

割とそのあたりはこの国のレースではルーズなのだが、
今回は審判勢が結構頑張っていた
バイクで集団が出来てないかチェックし
警告しても辞めない場合は自転車を止めて
ペナルティ(合図があるまで走り出す事ができない)を取られていた







日も高くなって気温も上がってきた

苦しくなってきたのが3周目

同じギアで踏めなくなってきた
すでに一周目からアウターに入っているが、
このあたりからギア(リア)を頻繁にチェンジして足に負担のかからないようにしていた

ふと気がつくとサドル側取り付けていた2本のボトルのうち
一本がなくなっている
衝撃でホルダーの締め付けがあまくなっている
重みで下にずれていた
段差を乗り越えるときに一本落としてしまったのだろう
幸い、後輪にふれるほどホルダーも落ちていないので走行は問題ない
このまま走ることに

ボトルはこれで合計3本
水は1本半残っている

首筋から背中にかけてキリキリ痛む
DHバーを握り2時間以上慣れないポーズで首だけヒョコっと上げるいる状態だ
首を下に下げ上げるの繰り返しをしていたが
このポーズも限界に近づいていた

ジェルは残り2本
飴も舐めてしまった

固形の補給食は喉を通りそうもない





4周目に入った
足首が痛くなってきた
腰も首も痛い

大腿四頭筋が悲鳴をあげてきた
足が売り切れそうになっているのがよくわかる

「なぜこんなことしているのだろう」

頭の中ではネガティブことばかり

「ミドル(バイク90キロ)ならもうとっくに終わっている」

「俺にはアイアンマンは無理だ」

「向いてないんだ」

「早く終われ」

「こんな苦しいことはもうしない」

延々と繰り返される自分自身の声が頭のなかでコダマする

DHバーをもつことが出来なくなってきた
背骨が折れそうだ
ブラケット部分を握りエイドステーションでコーラを走りながら受け取る
カフェイ絶ちをしていたせいか
コーラを一気に流し込むと
ほんの少し正気に戻れた

だか10分もすると再び心の声がやかましくなる

苦しい
クルシイ
辞めよう
ヤメテシマオウ



5周目



もうYOMEがカメラを向けても
意識が集中できない

何をしているのか
自分でもよく分からない

途中
頭の中が真っ白になった

ココはドコだ

日本か…?
あぁ
いつもの地元かぁ
地元のどのあたりか
ショップライドか…
違うなぁ
いつもの海沿いの道かな



違うぞ

そうだ
島だ

今、レース中だ

我にかえる

この精神状態はヤバイ
残った一本のボトルの水を頭にかける

前だけ見て
真っ直ぐ走れ

ただ真っ直ぐ
真っ直ぐ

4周目からの失速で何人にも抜かれていく
こんなの初めてだ





5周目後半

既にバイクを終えた人が反対車線で走り始めている

オリンピックディスタンスでは考えられない

後半は、意識を保つことが精一杯
転ばないように
真っ直ぐ走ること
それだけに集中した

何とかトランジットエリアまで走りきると
降車エリア手前で自転車を止めて足をつく
140キロ走って始めて地面に足をつけるとそのまま膝がカクっと折れた
あぶなくバランスを崩しそうになった
力の入らない足首でもたつきながらもシューズをペダルからはずす

自分の足でバイクを押して歩こうとすると膝がガクガクして力が入らない
バイクにもたれかかるようにしてようやく前に進む

自分のバイクラックが遠く感じた

自転車を置き、シューズを履き替え
帽子をかぶりなおす

走るどころか塀につかまりながら足をひきずるように
ランのスタートポイントへ

最初は走ることはおろか
まっすぐ歩くこともできない

自分の体じゃないような違和感

なんじゃこりゃ

しかし
体の適応力はすごい

5分も歩いていると
まっすぐ歩けるようになり

徐々に早足から走れるようになった
といっても、いつものLSDペース並みだと思う

ラン編につづく

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