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『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

鮨数寄

2016-11-20 07:54:00 | 食物・飲物
齢(よわい)六〇にして
贔屓の鮨屋が四店あって
週に一度は何処かしらに
通っているとは、
幼少時の自分には
夢にも思わなかっただろう。

いつか大人になったら、
カウンターで存分に
おスシを好きなだけ食べたいなぁ・・・
という願望は、
今ここに極めりである。

幼い頃から
おスシが大好きだった。

将来は鮨屋になりたい、
とも夢見たこともあった。

雪の日なぞ、
いつも、雪を手にとると
スシを握る真似なぞをしていた。

さながら、
スシオタ、スシフェチ、
スシキチというほどの
鮨数寄であった。

もっとも、この世に
おスシの嫌いな子どもなぞ
いないのかもしれないが。

しかし、偏愛というほどに
好きだった記憶がある。

亡き父も好きだったようで、
ちょいちょい
連れて行ってもらったから
それが「三つ子の魂百まで」と
なったのかもしれぬ。

なにせ、食生活も貧しい
昭和三十年代の生まれだから、
コロッケが御馳走だったし、
ハンバーグと言えば
マルシン・ハンバーグくらいしか
なかった時代である。

やはり、
おスシは大御馳走で
滅多に食べれないものだった。



なかでも想い出深いのは、
大好きだった祖父に連れられて、
稲荷神社裏にあった
次郎長のカウンターに座ったとき、
目の前に竹の樋があって
そこに水が流れている
その粋な風情に
感激したものである。

父にも
銘店の名高かかった
「達磨鮨」には、
よく連れて行ってもらった。

ここは父の常連店で、
母が帳簿会計をやっていたので
親方のフーさん、女将さんとも
お馴染みであった。

当時は、福島一という
評判の店だった。

子どもながら
生意気に生鮑を頼んで
その歯応え、磯の香りに
魅了されていた。

海老が好きなのを知って
フーさんが海老尽くしの
盛り桶を作ってくれたのも
その美しさに感激した。



後年、叔母さんが
藤寿司を始め、
大学時代はずいぶんと
ギター部のコンパで
使わせてもらったが、
今は、居酒屋に
商売替えしてしまった。

父には、
山田(デパート)にあった
100円寿司というミニ寿司にも
よく連れられて行った。

「お決まり」の桶盛りよりも
カウンターであれこれ言って
「お好み」で食べるのが
好きだったので
この頃から、「山牛蒡巻」なんて
ませた注文をして職人さんに
作ってもらっていた。



箸袋を
三つ織りにして
さらに立て織りにし、
末端部を開口部に差し込むと
小洒落た箸置きになる。

握りの合間に
ちょこちょこっと
作りあげては
箸を置いて悦に入っている。

今日も、
贔屓の鮨屋に
行こうっと。

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初氷

2016-11-19 07:10:00 | 季節
昨日の朝は
-2℃まで
気温が下がり、
結露したフロントガラスが
氷結していた。

この冬、
初めてのスクレーパーによる
氷削り作業となった。



外気温が氷点下のため
走行中も端の残った氷は
しばらく溶けずにあった。

陽が昇り
しだいにフロントガラスが
温まるにつれて
いつしか氷片も溶け消えていた。




高速を用いずに
片道2時間の
遠距離通勤をしている。

往復の高速代が2.800円なので
4時間で割ると
時給700円のバイトと同じになる。

飲んだり喰ったりしながら、
音楽や落語などを聞きながら、
ただ、車を運転して
バイトしてると思えば
妙なお得気分になる。

最近は、
河合先生や狸狐庵先生の
講演テープを聞きながら
往復4時間を勉強時間に当てている。

以前に聞いたはずだが、
内容をすっかり忘れていた
狸狐庵先生が芥川龍之介の
『神々の微笑』について論じた
講演を聞いて、興味が湧き、
帰宅後、書棚の芥川全集から
その小編を見つけた。

これが、大正時代というはるか以前に、
『沈黙』と同じテーマを
扱っていたということに、
狸狐庵先生は驚き感心している。

講和のなかに出て来る
狸狐庵先生の処女エッセイ
『神々と神と』も再読して
『神々の微笑』と合わせて
魂理学研究の教材としたい。





アイコ先生の
新刊エッセイがアマゾンから
届いた。

『九十歳。何がめでたい』も
痛快で面白かったので、
これも読むのを楽しみにしている。


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初任研

2016-11-18 05:26:00 | 仕事
昨晩、夕食時に、
カミさんから
「ワイン買ってこなかったの?」
と訊かれ、
何のことかいな、
と思ったが、
カレンダーを見て、
ヴォージョレ・ヌーボーの
解禁日だったと気づいた。

ワインを飲み始めて
一時は熱をあげて、
爾来、30年間、
ヌーヴォーの日を
忘れたことがなかったのに・・・。

先日来、
ぼんやりと、
フェイズが変わったかな、
と何となく感じていたが、
どうも、そのような兆候のようである。

来月の誕生日に
恒例の自分への誕プレを考えたが
何も欲しい物が浮かばず、
食べたい物もなく、
着たい物もなく、
行きたい処もない。

なんだか、物欲、所有欲、
ついでに名誉欲、性欲・・・と、
次々と「欲望」が無くなってきた。

晩年にしては、
ちと早すぎるかな・・・
とも考えた。

若い頃、占い類に凝って
姓名判断やら占星術など色々と
占ってみたときに、どれもが
晩年に運が開けると出たので、
何となく楽しみを抱いていた。

***


昨日も寒々とした曇天で、
通勤途中では
真っ黒な雲の合間から
「天使の階段」が
レンブラントの光線のように
地上に射していた。



K工高は、
県内でもその敷地面積、
校舎の規模は
最大の学校である。

玄関前には
バス亭があるほどである。

もう、
20年も勤務しているので、
カウンセリング室は
なかば自分のオフィス然としている。

昨日は、
久しぶりに
新採の理科の先生の
初任研を担当した。

聞けば、
年齢は長男のフミと同じ27才で、
かつての自分と同じ
生物学が専門だというので、
親近感を覚えた。

一対一の研修なので、
雑談も交えながら、
カウンセリングの要諦について
話をさせて頂いた。

何年か前には、
会議室に5,6人の
新採者の初任研をも
担当したことがある。

そうなると、
ゼミっぽく
黒板を使っての
講義形式となった。

十数年、担任をした
経験なども開陳し、
同世代の指導主事も交えて、
教育相談と教育臨床の最前線の
話をしたのを覚えている。

そしたら、
帰宅後に電話がなり、
来年の2月に「いわき」で
教員組合の支部から、
講演とギター演奏の依頼がきた。

仲介してくれたのは、
大学の同級生で
同じテニス部だったSで、
いつものように
「ナンボで来てくれんの?」
から始まって
「これくらい、出せるかぁ?」
という
ブッチャケ商談となった(笑)。

「よし。そこらで、手ぇ打とう」
ということで
商談成立。

どうも、教育関係者としては、
如何なものか…とも思うが、
昔馴染みの同級生だからこそ
できるハナシである。



カウンセリング
の空き時間が1hあったので、
始終持ち歩いている楽譜を出して、
来年のリサイタルとクリコンの
おさらいをした。

フラメンコ曲で
激しくゴルペ(ギター表面を叩く)したら、
パキッと爪が折れてしまった。

しばし、中断し、
いつも持ち歩いている瞬間接着剤と
ティッシュの4枚重ねで
つなぎ合わせて補強し、
5分後には練習再開となった。



クリコンの後、
2月にまた
ミニコンが決まって、
なかなかいいペースである。

リサイタルのプログラムの
試し弾きもできそうだ。






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冷え込み

2016-11-17 09:55:00 | 風景
「言うまいと思えど今日の寒さかな」
というのを
「You might think today's some fish」
とインチキ英語で言うんだ、
というのを子どもの頃
中学生の兄に吹き込まれたのを
まだ覚えている。

そのことが、
不思議とこの晩秋と初冬の
端境期になると
いつも思い起こす。



川俣町内を
昼食後に散策していたら、
いつも車で橋を渡っている
小川を初めてじっくり見て、
清らかな流れが
いかにも寒々として
目に映った。





「暑がりの寒がり」
というヘタレなので、
全校一斉暖房が始まる
月末まで我慢できず、
石油ストーヴと電熱ストーヴで
暖を取っている。






福大のL4という
大講義室で、
院生の頃、教員上がりというので、
指導教官の小野先生の代行で
学生たちに何度か講義をしたことがある。

前年まで、
現職の高校教員であったから、
その卒業生たちの年代と思えば
緊張することもなく
教育心理学と現場の実践的講義をした。

将来、教員を目指している
学生たちの講義後の
レポート感想を未だに覚えている。

「貴重な現場の話を聴けて役にたった」

「話が上手で面白いので、
生徒たちに人気のあった
先生だったんだろうなと思いました」

「私は、関西出身ですが、
久しぶりに関西弁を聞けて
とても懐かしかったです。
ありがとうございました」
というのもあった(笑)。




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哀しいハナシ

2016-11-16 07:51:00 | ギター
K中、K高に赴く
富岡街道沿いは
紅葉の盛りで、
左右、正面、借景と
紅葉狩りしながらの出勤で
飽くことがない。



道路のセンターラインの「黄」や
前を行くトラックの「青」さえ
色彩の洪水世界に
さらに色を加えている。






来月のクリコンでやる予定の
バッハのカンタータ147番
『主よ、人の望みの喜びよ』を
暇をみては練習している。

あらためて、
この曲題はどういう意味なのか
調べてみたら、
その歌詞の冒頭にある
「イエスよ、わが魂の喜び」
(Jesu, meiner Seelen Wonne)
を意訳したものらしい。

もちろん、バッハ自身が
つけた題名ではなく、
後世の楽譜出版社が
ピアノ曲として売り出すときに
つけたようである。

単純ながら
敬虔な雰囲気が素敵の曲で、
パークニング編曲のものは
けっこう難しくて
大学生の頃は弾けなかったが、
その後、超絶技巧曲を
何曲も弾いてきたので、
さすがに今は弾けるようにはなった。





2ケ月前に取れて
接着してもらったばかりの
刺し歯が、また、
取れてしまった。

明日しか歯医者の
予約が取れなかったので、
仕方なく薬局で
入れ歯安定剤の
「ポリグリップ」で
仮留めしている。

今度また取れたら、
根本的な解決として
ブリッジにしましょうかと
ドクターが言ってたので、
はたして大掛かりな
治療になるのか
いささか懸念している。




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