『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

ソーちゃん連勝!!

2021-10-24 07:23:00 | 藤井 聡太
ソーちゃんが
竜王戦の『仁和寺決戦』を勝利した。

強かったーッ!!

序盤からリードして
中盤、終盤と
グングンとリードを広げ
完封勝ちの様相だった。

王位戦・叡王戦と
タイトル戦が始まった時には
宿敵・ラスボスのトヨピーに
「0勝6敗」だった対戦成績が、
とうとう「10勝9敗」と勝ち越した。

これで「四冠」を取るまでもなく
棋界最強位に到達した。

今週の土日は、
いよいよ初の
「福島対局」である。

残念無念ながら、
『前夜祭』の抽選には落ちて
生ソーちゃんのご尊顔を
拝することは叶わなかったが、
それでも「初めての東北が楽しみ」と
言ってくれたことは
嬉しく思った。

"追っかけ"精神
(ミーハー根性)で
土曜日に会場の湯本温泉まで
行ってみようかしらん、
とも、ちらと思っている(笑)。

その空気感を感じたいのである。





次の第三局目は
ソーちゃんの「先手」番なので、
彼は9割5分という
驚異的な「先手の勝率」なので
三連勝は必定にも思える。

七番勝負は
ベスト・オブ・7ゲームス・マッチなので、
現在「2-0」ということは、
麻雀で言ったら、
「一向聴(イーシャンテン)」で
次も勝って「3-0」となれば、
いよいよ竜王位にリーチである。

彼の勝率「8割4分」から言えば、
84%以上「四冠」の確率がある。

トヨピーは
叡王戦からここまで
三連敗である。

石田九段の予想どおり、
波に乗れておらず、
意気消沈のようで
いささか元気がない。

一方、ソーちゃんは
タイトルにもスコアにも、
当人曰く、まったくの無欲でもって、
眼前の盤上にのみ集中している、
というから大した十代である。

彼の師匠曰く、
「結果が後から付いてきている」
というのだ。

「盤上没我」という言葉があるが、
まさしく、彼の対局姿勢が
それを現わしており、
将棋のみならず
我われ市井の凡夫にも
人生を濃密に生きるヒントを
垣間見せてくれている。

「天才」の存在とは、
それよりもさらに完璧なる
「神」の威光を
彷彿もさせてくれるものである。






台所の調理器具の中には
先が「くの字」に折れた
ピンセットもある。

これは、グランシェフの
ジョエル・ロブションばりに
細密なモザイク風ドレッセをする時に
用いている。

ユングの『赤の書』に出てくるような
曼荼羅模様のサラダを拵えてみた。

真ん中には
味も香りも強い
ゴルゴンゾーラ(ブルーチーズ)を置き、
周囲にはスモークチーズ、
ポワヴル・ジョーヌ(黄パプリカ)、
チリ・ヴェール(青唐辛子)、
プチ・トマトを配置した。

最後に自家製の
ユイル・ド・ピスターシュ
(ピスタチオ油)
で点描した。

毎日、チェンバロの修復で
ピンセットを多用しているので、
これを創りたくなったのかもしれない、
と後で気が付いた(笑)。







黒鍵に微妙な傾きと
高さのバラツキがあったので、
バランスピンの調整と、
鍵盤内のフェルト厚さの調整、
ジャックのウェイト(重り)の長さ調整、
などでミリ単位で修正した。





先日、居間にある
二台のピアノも
鍵盤調整をしたばかりなので、
バランス・ウェイトの鋳込み位置など
同じ構造になっているのが解った。

以前のオーナーは
プレクトラム(爪)を成型しておらず
3㎜の平らなままになっていた。

なので、
弦の引っ掛かり抵抗が強く、
必然的に鍵盤タッチが重くなっていた。

なので、
チェンバロ工房から取り寄せた
マニュアルに従って
先端が台形になるように
1㎜までカットした。

この作業にいちばん重宝したのが
ふだん鼻毛を切るのに用いている
刃先の曲がった小型ハサミである(笑)。

刃先を爪ヤスリで
よく研いでから使ったが、
老眼鏡をするも
灯かりの真下で息を止めてやるような
肩の凝る数作業(55本)であった。

この工程は「ヴォイシング(整音)」とも言い、
切り過ぎて先端が1㎜以下になると
音量が半減するということを知った。

この素材は「デルリン (Delrin)」という
デュポン社の登録商標品で、
組成名はポリオキシメチレン
(Polyoxymethylene) というらしい。

ホルムアルデヒドを原料とした
ポリアセタール樹脂 (POM) で、
軽量・なめらか、高耐水性で、
90℃以上の温度に耐える
エンジニアリング・プラスチックである。

ギターピックの素材としても
よく使われるが、
近年は、チェンバロの
プレクトラム素材に多用されている。

昔は、鳥の羽軸を用いていたが
(今も高級楽器には使用されている)、
生物由来の有機素材なので
経年変化で硬化・劣化するらしく
メンテが大変らしい。

1952年に登場したデルリンは、
鳥羽軸に近い品質を持ち、
耐久性の高さや
変質を起こさない点で
はるかに優れているようである。

事実、50年を過ぎても
当時のまんまの今回の楽器の
プレクトラムも適度な硬さと
柔軟さを保っていたので、
新品と交換する必要もなかった。

それでも、一度は
本物の鳥の羽軸を削って
それでもって弦を鳴らしてみたい
という欲求・願望もある。

今日あたり、
岡部の親水公園に行って、
鴨や白鳥の落とした羽を拾って
試しに一本加工してみようかと
思っている。

こういうのが、
修復の楽しみでもある。






古楽器製作にも役立っているのが、
プロの歯医者さんが用いる
デンタルミラーと
トゥースピッカーである。

これらは、いずれも、
主治医の歯科医院の受付で
買ったプロ仕様品である。

55本のジャックを
一つずつ取り付けては、
鍵盤を弾いて
プレクトラムの位置を
頭のネジで調整する。

これが根気のいる作業で、
まさにキレイな音が出るかどうかが、
この調整にかかっている。

これに比べたら調律・調弦なぞ
リュートやギターと同んなじで、
よっぽど楽である。







「リュート・ストップ」という
レバーを用いると、
アップライト・ピアノの
マフラー・ペダル(消音マフラー)
と同じく、ピチカート効果になり
鼻の詰まったような音に変わる(笑)。

これが「リュート」の音を
模倣してるとは片腹痛いが(笑)、
それでも、演奏効果の変化には
使えそうではある。

このレバーが
50年の汚れが付着しており、
中性洗剤で落ちるような
生易しいものじゃなかったので、
古楽器の艶出しで用いる
「オイル研ぎ」という方法で
サンドペーパーにオイルを垂らして
磨き上げた。

こんな作業をしてると、
まさに修復を請け負った職人が
賃仕事のオーバーホールを
しているような気分であった(笑)。

今回の楽器搬入でも
ピアノ配送業者だと3万円かかり、
オーバーホールだと10万近くかかる。

なので、DIYだと、その分を
自分で稼いだようなもんである(笑)。





修復が一通り終わったら、
プラスチック鍵盤の表面に、
古楽器の装飾に用いる
本物の木製の
0.5㎜ベニヤ・シートを
黒鍵と白鍵に貼り付けようかと
注文待ちしている。

黒鍵には木目の浮いた縞黒檀を
白鍵にはシカモアのカーリー
(虎杢/とらもく)
にしてみようか、
PCの画像ソフトでコーデを
シミュレートしてみた。








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