きのうは
月末と年度末の
「ご自愛・慰労」懐石に
三ツ星店に赴いてきた。
先付には、
「若竹と鰊の炊いたん」に
紅梅を模った生麩。
京懐石を偲ばせる
はんなり味に
心が躍る。
*
八寸は
諸子の素揚げ、
蓬生田楽、
青箭魚(サゴシ)の玉素焼き、
水雲酢
梅蜜煮の天婦羅。
味も見た目も食感も
それぞれに楽しめた。
*
いよいよ
懐石の白眉「椀刺し」。
煮物椀は、
「浅利真蒸の鶯仕立て」。
地物のグリンピースの吸い地は
これまた「はんなり」した
京風の味。
来週、カミさんは
大阪の孫に会いに
去年の春休みに続いて
また、京都へと出かけるが、
自分は、去年、満喫したので
今年は見送った。
地元で
これだけの懐石が味わえれば、
わざわざ京都に行くまでもない(笑)。
*
お造りは、
才巻海老、鮪、鯛、烏賊。
どれも
確かな包丁技によって
エッジが立っており、
断面の細胞が潰れておらず、
清々しい味を醸し出している。
*
強肴は、
「合鴨の法蓮草鋳込み」に生麩。
餡の味が奥深く
鴨と法蓮草との相性も佳かった。
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揚げ物は
「海老真蒸と蓮根」。
*
〆は、
押し麦と縁(ゆかり)ご飯に
お麩と榎茸の味噌汁に、
お新香。
*
主菓子は
桜羊羹。
*
お薄を頂いて
“ひとりお茶会”を
存分に堪能した。
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帰路、
夕餉の菜にしようと、
土湯温泉郷の「びっき沼」に
「蕗の薹」採りに向かった。
そしたら、
ゆんべの残雪で
道路がシャーベット状で
往生した。
やはり、山は
雪が溶けぬものである。
*
沼のほとりも
雪に覆われていたが、
所どころ溶けた地面に
エメラルドグリーンの
「春の使者」が
顔をのぞかせていた。
熊を警戒しながらも、
ニ十ケばかり採れたので、
光っちゃん叔母ちゃんちと
ムトー先生んちに
おすそ分けに三等分して
置いてきた。
山の息吹、
生命感の溢れる
山の幸である。
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