『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

「初来福」御母堂 歓迎茶事

2024-08-10 05:37:26 | 懐石

きのうは東京から
ナッちゃん・アキちゃん夫婦と
お母様・オトちゃん(孫犬)御一行が
帰省・初来福され、
夕餉の晩餐を共にさせて頂いた。

帰福後、三十年来通っている
常連の三ツ星懐石店で、
家族一同、手厚いおもてなしを受けて
歓談と口福のひと時であった。

日中はカウンセリング仕事の為、
カミさんが裏磐梯にエスコートし、
イタリアン・レストランで
ランチをして、観光や
広々とした大自然の中で
ドッグランを満喫してきたという。

***

いつもは
月一の「セルフヒーリング」と
「料理勉強」の為に
“ぼっち昼餐”に通っているが、
家族五人での会食もまた
賑やか華やかで、いいものである。

 



*

先付けは、
平目の柑橘酢仕立てに
自家製の焼き唐墨。

ほどよい塩味と
香り豊かな唐墨は
イタリアンではボッタルガ、
フレンチではブタルガである。



**

青交趾に盛られた八寸には、
ナンテンの若葉から透いて見える
烏賊の黄身焼きや
鰆の玉素焼きの
色合いが目にも美しかった。

小茄子の田楽、
揚げの志野田巻も
しみじみとした佳味だった。

かくばかりに、
目にも舌にも楽しめるのが
まさに、日本料理の身上である。


*

いよいよ懐石のハイライト
『椀刺し』の煮物椀は
枝豆真蒸に南瓜のすり流し。

青葉を模った生麩に
青柚子のあしらいが
いかにも盛夏らしい。

家族一同、
その絶妙なる出汁加減に
ホーッと息を漏らしながら
悦に入っていた。



***

お造りは、
袖烏賊・帆立・鯛・鮪。

どれも甘味、旨味があり、
また、包丁の冴えが
感じられる食感であった。



***

強肴は、
鰈と生湯葉仕立ての東寺蒸し。

カミさんは
「百合根が入ってたぁ・・・」
と、嬉しそうだった(笑)。

新鮮な魚介を
酢の物、造り、蒸し物・・・と、
調理し分けて
その持ち味を楽しませてくれた。



***

強肴の二品目は、
合鴨ロースの焼き物。

ほどよく脂身を焼き切って
赤身は薔薇色に留めた
絶妙の火入れで、
旨味を存分に引き出していた。

胡麻ダレも
また佳く出来ていた。



***

〆には
カリカリ小梅のご飯に
お新香と味噌汁が供され、
一同、ほっこりとした気分で
お米の美味しさに舌鼓を打った。



*

主菓子は
ずんだ羹。

アキちゃんが、
大の「ずんだ好き」だというので、
嬉しそうだった。


**

たまたま、
茶人の自分には
真行草の「真」たる
「黒碗」のお薄が供された。

それにより、
華やいだ食事会の仕舞いに
いささか厳粛な気持ちに
立ち返る事となり、
今月今日、今ここの無事安寧を
謝し奉り、黙礼して頂戴した。

*-*+*

賓客・ご正客たる
御母堂にも
大変ご満足を頂き、
茶事の亭主としての面目も得て、
「おもてなし」頂いた
女将と親方にはお礼申し上げた。

来月からの
また、「ひとり茶事」
「ひとり勉強会」としての
予約もさせて頂いた。















 

 


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