goo blog サービス終了のお知らせ 

『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

真冬のバーボン

2021-12-28 07:37:00 | 食物・飲物
 鏡のなかに
 見慣れぬ老人が居る
 そこには50年前の
 少年の姿は何処ににもない

・・・

大雪が降りしきる朝。

目覚めたら
なんだか詩的なフレーズが
脳裏に浮かんだ。

かねがね、
洗面化粧台で
一日一度きりの我が姿を
見る時の最近の印象が
いつの間にやら言語化して
脳底に沈殿していたのかもしれない。

朝まだき5時頃に
街灯に照らされる雪道を
ゴミ出しにでた。

そしたら、
吾妻おろしのような寒風が
猛烈な勢いで吹き付けて、
零下の外気がどんどんと
体温を奪っていくようで、
このまま蹲(うずくま)ったら
凍死するなぁ・・・と思うほどの
厳寒であった。






「うつ」の病勢が強い時、
希死念慮が高じて
楽に死ねる法を勘案して、
厳寒の真冬に
美味い物を鱈腹食べた後、
美味い酒を呑んで
睡眠薬を適量のめば
楽に死ねるなぁ・・・と、
思ったことがある。

それは、
北海道の冬を舞台にした
連ドラの『すずらん』で
サブキャラの石倉 三郎が、
祝い事があって
気持ちよく泥酔し
うっかり戸外で寝てしまい
凍死したシーンを見たからである。

ヒロインの父役の橋爪 功が
冷たくなった友人を抱いて
「馬鹿野郎!」
と、悔し泣きするシーンが
印象的だった。

ご当人は
オメデタイ気分のまま
幸せそうな表情で
一升瓶を抱いたまま
安らかな寝顔をしていたのが
対照的であった。



2020年の自殺者は
21.000人で
交通事故死者の
2.800人の
7倍強にもなる。

それでも、
かつての3万人超しが
14年も続いた時から比べ、
自殺対策基本法などの
政府のテコ入れがあって
2/3になったのである。

現在、15~39歳までの
死因の第一位は
「自殺」である。

2020年の
小中高生の自殺者数は
統計開始の1980年以降
最多の499人に上ったことは
学校カウンセラーにとっては
由々しき事態である。

コロナ禍での休校、
部活中止、大会中止に加え、
外出自粛にともない
閉塞的な家庭空間で過ごす時間が
物理的に増えたこと、
勉強や進路、家族の不和などで
悩みが煮詰まったことなどが
心因とも考えられる。

「当事者研究」のように、
「鬱持ち」のSC自身が
自らの希死念慮と対峙し、
分析し、発散法、解消法を
考え編みだしていく事は、
教員臨床の実践にも
大いに役立つのである。






8畳の寝室は
二重サッシで気密性がいいので、
暖房器具はニクロム線を熱する
ミニファンだけで
なんとか20℃まで温まってくれる。

昨年、
20年来のエアコンが故障して
安価な「クーラー」機能のみの物に
交換した。

暖房機能は、
このおチビちゃんが
頑張ってくれてるので
要らないやい、であった(笑)。






ゆんべは、たまたま、
只見出身のR先生と
FBのメッセンジャーで
カウンセリングもどきの
やりとりをしていた。

きのうの時点で、
80㎝の降雪量はすごいね、
と言ってたら、
今朝の朝刊では130㎝にもなり、
全国ニュースのネタにも出ていた。

さすがに豪雪地帯である。

そして、
青森で有名な豪雪地帯の
「酸ヶ湯(すかゆ)」も
さすがの210㎝と出ていた。

そしたら、
あのソーちゃんの趣味を
思い出した。

なんと、彼は、
自宅のPCで
各地の積雪量を眺めて、
想像をめぐらすのが
好きだというのである。

それで、中2の頃、
テレビの訪問インタビューで
記者も読めないような
「酸ヶ湯」のことを
「すごいんですよ・・・」
とコメントしていたことがある。

談志家元が
青森でのドサ(地方興行)で
ジモティーから林檎をもらい
「すけべっ?!」
と言われ、
江戸っ子の彼は
てっきり
「助平」
と聞き違えたが、
それが
「酸けぇべ」
ということだと知り
驚いたという話を
独演会で聞いたことがある。

彼も「酸ヶ湯」という
酸性の温泉が佳かった、
と述懐していた。






玄関室礼を
クリスマス・オナメントから
正月飾りに改めた。

今年は
初めて書の掛け軸を排して、
歌舞伎凧にしてみた。

先日、会津から来られた
S先生にお土産に頂戴した
「起き上がり小法師」を
対で飾ってみた。

編み籠の炭入を
花入に見立てて、
裏庭のナンテンを
雪を払って活けてみた。









きのうも
ツタヤ・ブラウジングに出向き
イタリアのバロック期の
サンマルティーニの
珍しい叔父・甥コンビの
作品集を買ってきた。

甥っ子のジョバンニの方は
すでに4枚ほど持ってたが、
叔父貴のジュゼッペのは
初めてである。







ヨークベニマルの
リカー・コーナーで
ハーフボトルのバーボンが
廉価であったので、
ついつい籠に入れてしまった。

肩掛けポップに
「全米最古の蒸留所」
というコピーに
惹かれたのかもしれない(笑)。

こういう、
キャッチ・フレーズに弱い
コンシューマー(消費者)なのである(笑)。

大雪の冬休みの
お籠もり生活なので、
ついつい「バーボン」の
復習をしていた・・・。

こういうドリビア・ネタを
勉強してる時って、
なんだか、ワクワクして
楽しいものである。





これまで、
ジムビーム、フォアローゼス、
ワイルドターキー、
メーカーズマーク・・・
などを試飲してきたが、
なにが、どーだったか
ちぃとも覚えていない。

絶対音感同様に
「絶対味覚」なるものもない、
凡夫の哀しさである・・・(笑)。

デリケートなニュアンスを感知し
ディスクリプション(表現)できずば、
「うまい」「うまくない」の
オール・オア・ナッシングの
馬鹿分類しかできないのが
恨めしい。

なので、
ナッツ類や柑橘類、
花や香料の知識を増やして、
ソムリエよろしく
表現する練習をしてみようと思う。

ただ、きのうの
『バッファロー・トレース』には、
焦がし樽香の
バニラやキャラメル香は
あんまし
感じなかったんだけんどねぇ・・・(笑)。

「共感」に近い意味で、
主観性より強く
客観性より弱い
「間主観性」(Intersubjectivity)
というフッサールの現象学用語があるが、
この場合、表現したことが
ある程度、相手も納得した場合に
それが成立することになる。





Xmas

2021-12-25 06:26:00 | 食物・飲物
きのうは
Xmasイヴ。

朝から
張り切って
晩餐の買い出しに出た。

いつも
"ぼっちフレンチ"を
創ってはいるが、
やはりイヴともなると、
スーパーに並ぶオマールを
使ってみたくなる。

ただし、すでに
ボイルしてあるので、
用途は限られてくる。




これまで、
活きた物もふくめ
何度も調理したので、
扱い方は手慣れたもので、
高級素材だからといって
特段に緊張することもなくなった。

オマールは
見た目は立派でも
あんがい胴体の身肉は少ないので、
メダイヨン(メダル状)には
エマンセ(スライス)できず、
仕方なく型に入れて
ゼリー仕立てにした。











カミさんが
買ってきたスプマンテが
けっこうよく合って、
オードヴルとしては
まずまずであった。








オマールのパックに、
出来合のオーロラソースが
添付されてたので、
絞り出して使ってみた。









午前中から
仕込みを始めたので、
オマールの殻は
香味野菜と共に
3時間ちかく煮出して
『ビスク・ドマール』に仕上げた。

これは、
濃厚な海老の風味が楽しめ、
前日から拵えた
セロリの葉の乾燥させたものが
いいアクセントになってくれた。

市内のお店では
ほとんどビスクなぞ
飲める処がないだけに、
手造りの有難味を感じた。









伊達鶏は
表面にポマード状のバターを
塗りこんで、中に
香味野菜を鋳込んで
250℃のオーヴンで
40分焼き上げた。

ほどよいキツネ色になり
食欲をそそる焼き加減に
出来た。

デクパージュ(切り盛り)した後は
ガラを寸胴鍋に入れて
「ヴイヨン・ド・ヴォライユ」を
採った。





オードヴル
スープ
メイン
の後のデセールには
注文していた
『抹茶のアントルメ』

抹茶のクリームから
ガナッシュ、スポンジと
すべて抹茶ずくしで、
口ん中が
抹茶っちゃになった(笑)。











「ご自愛クリプレ」の第二弾は、
『中世の世俗歌集』を
50%オフで買ってきた。

今日も、
まだセール中なので、
クリプレ第三弾を
買ってこよかと
思っている(笑)。




魅惑の天丼!(笑)

2021-12-23 07:18:00 | 食物・飲物
きのうから
ちょっきり3Wの
ウィンター・ロンバケに入った。

幼稚園来、
64-6=58回目の冬休みだが、
今は、どっちかというと、
仕事好き人間なので、
3週間を有効に楽しく過ごすのも
気苦労がありそうだ。








年末年始には、
子ども達や孫が
帰省したいというので、
楽しみにしていたが、
大阪でオミクロンの市中感染が出て、
東京でもジワリと感染者数が
増えつつあり、大丈夫かしらん
と懸念している。

ギリギリ、この年末年始には
移動制限には掛からないだろうが、
子ども達の自主判断は
どーなるかは定かではない。








おとついから
『しおや』の天丼が食べたい・・・
という衝動が湧いて、
減量中にも関らず
2学期無事終了のご褒美に(笑)
出かけてきた。

天婦羅のコースも天丼も
以前に三度味わって
間違いのない真っ当なもの
と評価している。

久しぶりだったが、
ツユに潤(ほと)びた天婦羅なのに
少しもクドくなく、
あっさり淡さすらあるのは
すごいものである。

ランチの1000円天丼はなくなり、
2100円の「上天丼」のみになったが、
椎茸真蒸などの仕事ネタのほか
牡蠣、火加減の絶妙な紋甲イカ、
甘味のある才巻海老、小掻き揚げ・・・
と、どれも出色の出来栄えで、
まさに「上」に相応しく
対価に見合っていた。

かなり満足できたので、
今日から
節食しよっと・・・(笑)。

ヘヘ・・ (。・´з`・) ゞ  






ゆんべは
夕食当番だったので、
セルクル(丸型)を用いて、
酢〆にしたカツオの叩きを
ニンジン、セロリ、ハクサイなどの
ジュリエンヌ(千切り)と
ガトー(ケーキ)仕立てにした。

卵黄とマヨネーズのソースに
セルフィーユとピンクペッパーが
いかにもXmasケーキみたいだった。

こういうのは
フレンチの発想だが、
元々、そのフレンチも
イタリアのメディチ家の
カテリーナ(仏名カトリーヌ)が
王宮に嫁いで持ち込んだのが
起源と言われている。

イタリア人のライフ・モットーが

 カンターレ
 マンジャーレ
 アモーレ

 歌え
 食べよ
 恋せよ

・・・というから(笑)、
ラテン系は
人生を楽しむことを
生き甲斐としている。

対して、
ドイツ人は
「食べる事」の享楽を
どこか動物的と感じていたようで、
まさに「死なないマジナイ」程度で
食していたのかもれない。

だからこその、
偉大な哲学者や音楽を
多々排出したのだろう。

そんなことを思うと、
時折、美食の罪悪感を
感じたりする時もある・・・(笑)。

でも、
単純に考えれば、
ンマイもの喰って
ニンマリして
シアワセな気分になんのも
ニンゲンありやんなぁ・・・(笑)。







NHKのニュースでまで
報道された
神田沙也加の「自殺」騒ぎ。

翌日のワイドショーも
各局、色めき立って
コメンテーターも
ありきたりの事を言っていた。

今朝の朝刊の
週刊誌中刷りにも
各社打っていて、
その小見出しを見て、
(ほぉ~、そーだったんだ・・・)
と疎い芸能事情を
初めて知った。

たしかに、
あのモモエちゃんに匹敵する
国民的ビッグスターの一人娘で、
しかも両親の不仲で
離婚してる家庭では、
気苦労も人一倍か
四五倍なんだろうなぁ・・・
と同情する気持ちもある。

それに加えて、
母子断絶してたというから、
絆を失った「孤独感」が
死へと追いやったのかもしれない。







同じく「孤独」が
動機としても、
大阪の放火殺人犯は
ちょっと頭が弱い
人間像に見える。

かつて
藤原 弘達っつぁんが、
いみじくも差別語的に
『低脳犯』と表現していたが、
まさしくそのように思われた。

あの電車内で放火した
コスプレ犯も同様である。

中刷りでは
「拡大自殺」としていたが、
耳慣れない用語なので
ウィキってみた。

***

拡大自殺(extended suicide)

他者を同意なく
自殺行為に巻き込むこと。

犯罪と自殺とが
同時に行われること。

犯罪の結果について
熟慮せずに自発的に行われる。

警察による射殺
(Extrajudicial killing)
を求めて大量殺人を犯す場合は、
間接自殺(Suicide by cop)
と呼ばれる。

「Extended suicide」の
最古の文献は
1908年のドイツ語論文がある。



余はアンコ星人・・・(笑)

2021-12-22 07:03:00 | 食物・飲物
餡子が好きすぎて、
時折、前世は
アンコ星人だったかも・・・(笑)
と思うほどに
偏愛がある。

( ˶˙ᴗ˙˶ )ゞ ヘヘ…

なので、
いろんな種類のものを
買い集めては
冷蔵庫に常備している。

そしたら、
カミさんも面白がって
「こんなのもあったよ」
と新発見のものを
買ってきてくれたりする(笑)。

本来は、
プチ糖尿病なので、
甘い物はイケナイのだが、
チョコ好きだった
亡父の名言に倣えば
「我慢して長生きするより、
好きな物喰って早く死んだ方がいい」
である(笑)。

親子バカ二代だなぁ・・・。

(*`<´)・:∴ ヘーックシ!  

↑親父(笑)







カミさんは
我が家のスイーツ調達係でもあり、
何やかや買ってきては、
目の届く処に置いとくので、
ついついその誘惑に負けてしまう(笑)。

そんでも、
冬場のヴィタミン補給に欠かせない
柿をせっせと買ってきてくれるのは
ありがたい。

先日も
「これ、200円もしたんだかんね」
と大きな『あたご柿』を
買ってきてくれた。

コメダ製の餡子も
買ってきてくれたが、
これは例のトーストに塗るやつで、
水飴やらが入ってて
甘さが濃厚だった。

食べ比べた結果、
井村屋のカップ入り
『ゆであずき』が
いちばんバランスが取れてて
秀逸な餡子であった。

カワダ某という
女子アナも餡子好きを
ラジオ番組で喧伝していたが、
『日本餡子党』なるものがあったら、
彼女と総裁の座を
争ってもいいかもしれない(笑)。






根っからの凝り性なので、
肩凝りでも人後に落ちない(笑)。

なので、
メントール系のローションを
欠かせない。

これはピンキリで
高い物は2千円ちかくするが、
常備品は最安価の400円ほどの
ものである。

「Menthol」は、メンソールとも
日本で言われるが、
ネイティヴの発音では
「メンター」に近い。

ミント類(ハッカ)の油分を
抽出したもので、
化学式は「C₁₀H₂₀O 」

鎮痛・鎮痒・清涼の効果がある。

「凝り」は、
疲労による血液循環や
新陳代謝の異常が原因である。

**

マツキヨのレジんとこに
懐かしいパッケージの
『ラミー』と『バッカス』があったので、
ついつい手に取ってしまった(笑)。

それは昭和の頃・・・

 お口の恋人ロッテ
 玉置 宏
 ロッテ歌のアルバム
 一週間のごぶさたです

という記憶のクラスターを
呼び起してくれた。

どちらも、
本物の強めの洋酒が入ってて
子どもの頃は
あまり食べさせてもらえなかった。

下戸の人も
ほとんど口にしたことはないのだろう。

ウィスキーボンボンなど
昭和の頃は、
こういった思いっきし
アルコールの入った菓子が
当たり前に売られていた。

ラミー、バッカスとも
中身は今風に小別れになってたり
一粒ずつになっていた。

「注意書き」には、
運転前、運転中には
食べないで下さい・・・
とある。

そりゃ、そーだ(笑)。

(乂'ω') ダメデアリンス






最近、ウソかホントか
世界的ノースモーキング・ブームの
次世代トレンドとして
ノーアルコールを推奨する
「ソバーキュリアス」なる
珍造語を耳にするようになった。

語源の「sober」が
「素面(しらふ)」のことらしい。

それが、何故に
「キュリアス=好奇心」と
くっついたのか…
きっと「しらふもオモロイで」
ということなのかもしれない。

ノンアルは
吞み口がライトで
粘度を感じずスイスイ入る。

アルコール飲料の良さは、
酔う事を別に考えれば、
吞み口の"重み"と"引っ掛かり"
なのかもしれない。

ヴィンテージ物の
強化ワインである
ポルトー、マデラ、シェリー、
マラガ、マルサラ・・・などを
食後酒として愛飲しているが、
その深い味わいは
ノンアルでは決して出し得ない。

仮に、ヴィンテージ(年代物)の
ジュースがあったとしたら、
きっと酸化してか腐敗して
飲めたもんじゃないだろう(笑)。











きのうのベジ弁には
冷凍チジミを解凍して
一枚入れてみた。

やっぱ粉物は
腹持ちがよく
夕飯までの空腹感を
押さえてくれた。

玉子は
水ん中に浸して
レンチンすると
爆発しないで
ほどよく固められるようになった。






ゆんべは
カミさんが
Xmasイヴの晩の
テニススクールを
振替えたので、
退勤路にある食堂で
"ぼっち晩飯"だった。

この食堂、
長らく、老店主の
病気休業だったが、
最近、再会したので
好奇心で寄ってみたら
若いニイチャンに
代替わりしていた。

以前も、ラーメンを食して
薄味すぎて感心しなかったが、
代替わりしても
カツ丼が薄味すぎだった。

それと、
カツのブタ肉が
揚がり過ぎなのか
ゴジゴジに固く、
以前の焼き肉屋の二の舞で
前歯の5連刺し歯が
危なくってよけるようだった。

カテ~ッ ! ε=ε=ε=ヾ(*。>◇<)ノ














祝賀会

2021-11-29 07:10:00 | 食物・飲物
元同僚で
お弟子さんでもあるS先生が、
猛勉強の努力が実り
めでたく公認心理師の
国家試験に合格されたので、
自宅に招いて
フレンチとお茶での
ささやかな祝賀会を催させて頂いた。

毎週土日には
"ぼっちフレンチ"で
日常的に創っているとはいうものの、
今回はフルコースで
二人前というので、
準備に前日からの仕込みが要った。




まずは
食器・カトラリーの組み合わせから、
つぎにクリーンアップ
(一つずつ食酢で磨き上げる)
そして、テーブルセット。

コースを間を開けることなく
円滑に進めるために
三種のソースやパイ包み焼きの
フィリング(詰め物)の
作り置きも前日に済ませた。






3段皿のアフタヌーンティー・スタンドに
ドレッセする4種のプディングや
焼き菓子類も
前日に焼いておいた。








茶室は
前回のR先生の薄茶事の
室礼が残っていたので、
それを"跡見の茶事"として用い、
早朝に、裏庭の山茶花と
南天とドウダンツツジの紅葉を
活けてみた。








お祝いの会に相応しく
赤楽と朱金襴手の仕覆の
道具組みとした。

台子は
自作のくだけた「草」のものに
初冬らしく信楽の水指を合わせた。












昨日のメニューは…

オードヴル
『トマトのムース』

スープ
『根菜のポタージュ』

ポワソン
『魔女宅のニシンパイ』

ヴィアンド
『仔羊のソテー』

デセール
『アフタヌーン・ティー・デザート』

食後は
茶室にて
薄茶点前をさせて頂いた。






『魔女の宅急便』で
「ニシンパイ」が出てきたのを
思い出して、初めて、
その創作に取り組んでみた。

骨の多いニシンを
根菜と一緒に土鍋で
長時間煮て、
出汁をスープに出して、
身を骨抜きしてから
フードプロセッサーにかけて
玉子、バター、生クリームで
クネルに焼き上げ
パイのフィリングにした。

仏語でニシンは
「アラン」というので、
『アラン・アンクルート』という
魚料理になる。

ドレッセには
クリスマカラーの
「緑と赤」を意識して
庭のハーブガーデンから
フヌイユとオリガンの若芽を摘み、
ポワヴル・ロゼ(ピンクペッパー)を
あしらった。