goo blog サービス終了のお知らせ 

『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

TK境界

2016-07-16 06:59:00 | 勉強
『コズミックフロント NEXT』を
毎週欠かさずチェックしている。

生物学科の大学時代に、
宇宙生物学を自主セミナーの
テーマに選んでから、
ライフワーク的に
「宇宙と生命」について
勉強している。



今日、
白亜紀の恐竜絶滅の原因は
隕石衝突説が定説になっている。

試算によると
直径10㎞の巨大隕石が
ユカタン半島沖に落下し、
三度の超巨大津波を発生させたことも
地層の堆積物調査で判っている。

近辺の漁村である
チクシュルーブ村の名を取って
「チクシュルーブ・クレーター」という
直径180㎞ものクレーターが
空中磁気の分布から発見されたのと、
白亜紀と第三紀の境界線である
KT境界で「有孔虫」が突然消滅し、
そこに隕石由来の大量のイリジウムが
発見されたのが共に
1978年の同時期だった。

なにやら
シンクロニシティック(共時的)な
連関があって興味深かった。

たしか、この話題は、
『サイエンス』か何かで読んで、
高校の生物教員の頃、
進化の時間に
トピックとして生徒たちに
教えた記憶がある。

当時、今日のような
CG映像があったなら、
もっとインパクトを与えられて
脳裏に印象づけられたのに・・・と、
残念にも思った。



この規模の隕石衝突は
1億年に1回の頻度と予想されているが、
40億年前の生命誕生から
少なくとも40回の巨大隕石衝突が
あったことになり、
世界中にそのクレーターもいくつか
発見されている。



チクシュルーブ隕石は
マグニチュード11の
超巨大地震を引き起こし、
インドのデカン高原の大噴火を
誘発したとも考えられている。

そのダブルパンチの環境激変により
陸上の巨大生物であった恐竜は
致命的打撃を受け絶滅し、
地中や水中に逃れた小爬虫類や
哺乳類の祖先がどうにか生き延びて
今日の生態系や
現在の人類の発展につながった、
と考えられている。




勉強と研究

2016-06-23 09:15:00 | 勉強
在野の心理屋なので、
自主研修である専門の勉強は
欠かすことが出来ない。

中でも、
最新の研究論文集である
ジャーナル(学会誌)は
勤務の空き時間に
目を通して、新技法や
新説を習得しようと努力している。



英語力を錆付かせないように
abstract(概説)を
よく読むが、未だに
新しい英単語にぶつかる時があり、
そのたびに日本語訳と
照らし合わせている。




先日、NHK特集での
『キラーストレス』は
最新の心理療法である
マインドフルネスが紹介され、
以前、香山リカの講演で聞いて以来、
気になっていたメソッドの
詳細がよく解った。

録画したものを
ポーズにして
要所要所をノートにまとめた。

また、秋頃には
K高で恒例の
「ストレス・ガイダンス」があるので、
今年は、最新メソッドの授業が
やれそうである。

もう亡くなられた
大学院の時の師匠には、
「勉強と研究は違うんだよ。
 勉強はインプットで、研究はアウトプット。
 つまり、自分に役立つのが勉強で、
 研究は、人に役立つ新しい発見を
 するための過程なんだ」
ということを
教わった。

最近では、
学会誌に投稿・査読・訂正という
ロングターム・プロセスが煩わしいので、
興味を持って取り組んでいるテーマは
もっぱらネットで発表したり
自著に記すことにしている。




三つの中学に勤務しているが、
JC(女子中学生)で
毎日、3、4時間しか
睡眠を摂っていないという子が来て、
驚いて、ダニエル・クリプケの
研究結果である「睡眠と寿命」の
生理心理教育をした。

生物学科(学部)と
心理学科(院)の両方で学び、
生物学(高校)と心理学(短大)の
教師だったこともあり、
脳、神経、脳内物質や
情緒の不安定感、問題行動について、
本人や親、教員によく、
エビデンス・ベースト(科学的根拠に基ずく)の
説明をする機会が近頃多くなった。



AI

2016-05-16 08:56:00 | 勉強
NHKスペシャル
『天使か悪魔か
 羽生善治 人工知能を探る』が
面白かった。

ソフトバンクで開発している
「こころ」を持つロボット“ペッパー”の
心理構造が円で示され、
心理臨床家として
この図をカウンセリングの場で
応用できないかプリントアウトして
検討している。



クライエントの心理分析の
マッピングに応用できそうな気がして、
自分流に標準化してみたいと
あれこれ思考している。




寝室の枕元の壁には今、
自作古楽器のヴィウォリーノがかけてあり、
寝る前に必ず『鳥のうた』を
さらっている。

来年のリサイタルで
ピアノ・デュオで出来るかは、
しばらく練習してみて、
音楽監督的自分が
「OK」か「ダメ出し」を
するかに拠る。

ギター属は、指で爪弾く撥弦楽器だが、
ヴィオール属は、弓で擦る擦弦楽器で、
頭の切り替えが必要である。

もっとも、来年は、
『風の谷のナウシカ』のテーマ曲で
ピアニスト・デビューもしようかと
画策しているので、
クラシックギター、フラメンコギター、
ルネッサンスギター、リュートアッティオバート、
ヴィオリーノ、ピアノ・・・と、
6種もの楽器を
操ることになりそうである。

10月には京都入りし、
ピアノ・デュオとの初リハをやるので、
今シーズンの稽古は
すでに始まっている。





exobiology

2016-04-08 08:14:00 | 勉強
まだ、新学期の勤務が始まらず、
春休み然としているが、
リサイタルまで
あと1週間なので
けっこう気ぜわしく
過ごしている。

このイヴェントがなければ、
もちっと
「春の心はのどけからまし」
と過ごせるのだろうが。




ジャーナル(学会誌)の新刊が
送られて来た。

先日来た
フォーラム(広場)も
まだ未開封で未読なので、
学校が始まったら
仕事の空き時間に読もうと
思っている。

リサイタルが終わったら、
しばらく、ギターの
オフ・シーズンになるので、
在野の心理学者として
ちゃんと勉強せねばならない。

それと、
世と人のお役に立つ
魂理学の本を執筆したいと
思っている。




生物学科だった学部時代、
4年間、exobiology(宇宙生物学)を
自主ゼミの研究テーマとして
勉強していたが、
70年代の当時、まだ誰も
そんな大それた領域には
感心を示していなかった。

一般書として出た
大島泰朗の『宇宙生物学』に
ずいぶん魅了され、
江上不二夫らの
専門書も紐解いて
知見を深めていた。

生物教員になったことで
それらの勉強は無駄にならず、
特に、進化の授業では
「生命の起源」の辺りで
生徒の関心を惹くことが出来た。

1年生の学年末考査の
「1年間の授業感想」蘭に、
女子生徒が
「生命ってすごい。
 宇宙ってすごいんだぞ~!
 というような授業でした」
と書いてくれて、
我が意を得たりと
嬉しくなったことがある。

生物教員時代には、
教材予算でカール・セーガンの
腐朽の名シリーズ
『コスモス』全巻のビデオを揃えて
生徒によく見せていた。

今また、毎週、
『コスミック・フロント』によって
あらたな宇宙生物学の知見を得て
ワクワクしている。

2600万年周期の
生物大絶滅の原因究明に
世界中の古生物学者や
天文学者、物理学者が取り組んでおり、
その中で、2600万年の公転周期を持つ
「ネメシス」という
太陽の伴星(兄弟星)があるのではないか
という魅惑的な仮説が指示されている。

それが、太陽系を取り巻く
オールトの雲に重力的影響を与え、
そこから2600万年周期で
流星群が発生し地球に衝突を
繰り返している、というのである。

周期的な古生物絶滅期と
隕石衝突クレーターの形成時期に
相関関係があるという。

ただし、
そのネメシスは
まだ現在、発見はされていない。




また、ネメシス論に対抗して、
X星説というのもあり、
これは冥王星の更に外側に
公転軌道の異なる微惑星が発見され、
その軌道面に重力的影響を
与えていると思われる未発見の
X星がオールトの雲に
重力的影響を与えているのではないか
というものである。

また、
太陽系が銀河系を周回するのに
上下動して振動していることが解り、
それが影響しているのでは、
という説も出たが
2600万年周期に合致せず
否定された。

ハッブル宇宙望遠鏡や
赤外線探査機などによって
近年の観測精度が著しく向上し、
また、スーパーコンピューターなどによる
超高精度の計算が可能になって
40年前には、まったく想像も
つかなかった宇宙像が、
ジグソーパズルのピースが
一つひとつ埋まるように
全体像が把握されつつある。

この宇宙観の目覚しい進展は、
我われの生命感、死生観から
人生観にまで影響を
及ぼさないはずがない。

それゆえ、
現在のタスク・テーマは、
宇宙生物学と魂理学の
学際的統合である。





重力波

2016-02-13 08:04:00 | 勉強
棚倉への勤務のため、
早朝の6時半に家をでると、
途中で東の山の端(は)から
日の出が拝める。



昨日は、家の近くの
道路は-5℃だったが、
途中の表示には
-7℃という所さえあった。

不凍液入りのウォッシャー液が
瞬時に凍って、
ワイパーで伸ばすと
シャーベットのようになる。






3.11以来、
「緊急支援カウンセリング事業」と
名目が変わり、ここ数年、
月末統計提出が義務化された。

一月の相談記録を
ひっくり返して、
カテゴライズし、
のべ数をカウントするが、
数分間の作業ながら
事務仕事っぽいのは
いつもながら面倒臭く感じる。





世紀の大発見と
騒がれている
重力波が観測されたというニュースで
昨日から新聞、テレビで
もちきりである。

100年前に
アインシュタインが予測した
宇宙に存在するはずの重力波が
観測されたというので、
「アインシュタイン最後の宿題」が解けた、
というコピーを
何回聞かされたことか。

重力の影響で時間も空間も
伸び縮みするというのは、
一般相対性理論によって導かれた
宇宙的真理ではあるが、
現実には、なかなか
イメージしにくいものである。

今回の揺らぎにしても、
地球と太陽間の距離の
原子1ケ分ほどのもの、
というから、そのスケールは
極小過ぎて実感がない。

なぜか、今回の騒ぎで、
大学時代にギター部の顧問で
物理学博士のカンツネ(菅野常吉)先生に
ならった“恋愛物理学”のエピソードを
思い返した。

「恋愛ドップラー効果」では、
恋人が近づいてくると心拍数(振動数)が増え、
離れていくと減ずる、というのは
実に解りやすい喩えで
しかもユーモラスであった。