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『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

三遊亭円遊

2014-01-12 09:03:00 | 落語


ユーチューブから
志の輔、喬太郎らを
テープに録音していたら、
三遊亭円遊の未聴の
『地獄巡り』というのを見つけた。

これまで、市販のものは
すべて入手していたと
思っていたが、
いまだにこういう珍品が
あったのには驚いた。

もっとも落語家らしい口調の円遊は
大好きな噺家の一人である

立川談慶

2013-11-14 08:03:00 | 落語


親友のYに誘われて
テルサでの
立川談慶の落語二席を
聴いてきた。

『牛ほめ』と『禁酒番屋』
だったが、まあまあであった。

慶応の落研出身とのことだが、
あまり口跡がよくなくて、
いささか聴きにくかった。

客席には年寄りが多く
面白くもない所でウケていたので、
これが談志家元だったら
途中で怒って高座で怒号するか
降りていたかもしれない。

落語をよく知らず、
関係のない所で笑うような客は
寄席符牒で甘客(アマキン)といって
噺家は軽侮し嫌うものである。

棚倉、会津、郡山と
談志家元が独演会に来ているのに、
なぜか福島市にはここ二十年の間は
一度も来ていない。

志ん朝は二度も来ているが、
家元はとうとう当地への
お目見えがなかった。

仙台では年に二回も
独演会が開かれていたのである。

福島市の「笑い文化」の民度の低さを
物語っているような気がしてならない。







落語CD

2013-10-25 06:38:00 | 落語
先日、古楽器が
1本売れたので、
久しぶりに落語CDの
新譜を購入した。


 
最近、一番注目している談笑は、
近所のツタヤで
これまで全作レンタル用に
入荷していたが、
入るのを待っているのが
焦れるので購入した。

コピーしてからヤフオクに出せば、
レンタル代くらいで
済みそうである。

マクラは、どの噺にも
師匠・談志のことが
触れられていた。




文朝は生前、
面白くない噺家だ
と思っていたが、
CDで聴いてみたらハギレよく
テンポもよくて感心したので、
これからコツコツと全部集めてみようと
思っている。

これも36歳の
血気盛んな頃の
快演である。





ヤフオクで
上方落語で聴いたことのない
珍しい噺を2枚落札した。

まだ届いていないが、
通勤時の車中で
聴くつもりである。




喬太郎の新譜は
落語ではなく
東京FMでのDJものだった。




「きみまろ」の新譜は、
間違ってカセットの方を注文してしまい
届いてみてガッカリした。

仕方がないので、
デジタル・レコーダーで
CDにコピーした。



からっぺた

2013-07-22 05:44:00 | 落語


図書館から
歌丸の『牡丹灯篭』を
借りて聴いてみたが、
これが、からっぺたで
ひどかった。

かつて、談志家元が
「歌丸と俺の独演会が同じ
3.000円というのは嫌だ」
と言っていたのを思い出した。

方や天才で名人である。

歌丸の落語は
登場人物に感情移入ができていなくて、
存在感もまったくない。

ちょうど、同業者にも
下手呼ばわりされていた彦六と
同じような素人芝居みたいな
話ぶりである。

これならば、俳優による
朗読のほうが遥かに
人物描写が巧い。

米丸門下で、口調の本寸法でない
新作から入ったが人間が、
古典や人情噺には不向きであることを
本人は気づかないのであろうか。

『笑点』での
解答者や司会者としては
面白みがあるのだが、
こと古典落語に関しては
からっぺたで嫌になる。


********

魂理学随談

プチぐれユイ

奈保子。ユイちゃんが、父親の介護、母親の失踪などのストレスで「プチぐれ」になっちゃいますね。
 自分を護ってくれていた父性性と母性性が突然崩壊してしまった混乱と心細さで押しつぶされそうになったんでしょうね。
 それと、自分の夢を叶えようとした直前に、度重なる不幸に見回れたわけですから、十代の子にはキツイことですよね。
先生。うん。いわゆる対象喪失の連続ですね。自我防衛機制としての反社会的なアクティング・アウト(行動化)なわけですよ。
奈保子。家出して半グレ風の男と同伴して現れたのは、ちょっとショックでした。なんだか、彼女のピュアなヴァージニティ(処女性)が穢れてしまったようで…。
先生。そうだね。アイドルというのは、崇拝対象の偶像という意味もあるからね。AKBでも、男性問題で頭を坊主にしちゃった子がいたでしょ。
奈保子。原家庭が崩壊すると、擬似家庭に救いを求めるようなことはよくありますよね。
先生。はいはい。その道を極めると「極道」になっちゃいます。たがら、あの社会では、親父とか、兄貴とか、叔父貴とか、舎弟…というように「家族用語」を使うでしょ(笑)。
奈保子。暴走族や半グレ集団なんかも、一種の擬似家族なのかもしれませんね。
先生。そうかもね。
奈保子。ユイの心情としては、自分を壊してしまいたい、という自傷感情に近いものがあったんでしょうね。
先生。そうだね。無意識下では「死と再生」のイニシェーション(通過儀礼)をやっているようだものね。
奈保子。そこで、元ツッパリでアイドルになり損ねたアキ・ママ(春子)の存在は大きいですね。
先生。大先輩だものね。彼女の言うことだけにユイが耳を貸したのは、さもありなんです。
それと、スナック「りあす」という再生のトポス(場)が重要な役割をしめているんですね。
奈保子。どのようにですか。
先生。都落ちしてきた失意の春子が、そこを通じて故郷に同化したり、母親と和解したり…と、いわゆる変容の器としての「母胎」であるわけなんです。
奈保子。なるほど。ですから、ユイも春子に促されて、本能的にそれを察知して、カウンター内に立つわけですね。
先生。そうそう。カウンター内で常連客たちと接することが、彼女の社会性を取り戻すためのリハビリなんですよ。



天才少年

2013-06-13 05:10:00 | 落語


BSの『落語小僧』を
毎回楽しみに見ているが、
今回登場した小6の「小まど」君は、
司会の三宅をして
「君を待っていたんだ」
と2回も言わしめ、
小さんの孫・花緑をして
「将来は人間国宝になる」
と太鼓判を押されたほどの
まさしく落語小僧だった。

技術はまだまだ稚拙だが、
独特のフラ(持って生まれた可笑し味)があり、
前座噺の『金明竹』を
繰り返して三度も聴いてしまった。

下手な噺家や並の噺家では、
一度聴いても途中で嫌になるところだが、
チャーミングな彼の愛嬌のある高座は
いい間違えても微笑ましくなってしまうので、
まさに天賦の才であろう。

将来はプロを目指すというので、
5年後、10年後が楽しみである。

くれぐれも、笑えない並の噺家にだけは
ならないでもらいたいものである。