男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

鶏ごぼう飯・・炊き込みご飯

2016年02月17日 | ご飯類

夏目漱石と正岡子規は一高文科の同窓で、落語が好きなことが二人を結びつけたのは、前回
お伝えしました。子規もう一つ好きなのが野球でした。野球に没頭したあげく子規の本名「升=
のぼる」をもじり「野球」という雅号を使います。野=や、球=ボールを「のぼる」と洒落ました。

一高に野球部が創設されると子規は入部します。のちに子規が日本新聞社に入り、新聞雑誌
の記事に野球を採りあげ野球の普及に貢献した功績を讃えるため、子規没後100年目の平成
14年(’02年)野球殿堂入りを果たしました。

子規は、在学中肺結核を患い、明治35(1902)年9月、35歳の若さで死亡・・時に漱石は英国に
留学中でした。その漱石に子規が生前最後の手紙を書きます。手紙の書き出しと文末は次の
通りです。「僕ハモーダメニナッテシマッタ。毎日訳モナク号泣シテイル・・中略・・僕ハトテモ
君ニ再会スルコトハデキヌト思フ・・中略・・書キタイコトハ多イガ、苦シイカラ許シテクレ玉ヘ」
・・何とも悲痛な手紙です。

漱石は漱石でこの時困窮の極みでした。乏しい生活費と外国暮らしの孤独感から神経衰弱・・
今でいうノイローゼに陥り、この返事を出せないうちに子規は死んでしまいます。

漱石はこの返事を子規没後4年、「吾輩は猫である」中編の序文に書きます。「猫」の初版本は
上中下の3冊で、上編の序は3頁、下編は2頁ですが、中編の序には8頁を当て、子規の思い
出に終始し、次のように綴っています。

余はこの手紙を見るたびに何だか故人に対して済まぬ事をしたような気がする・・中略・・憐れ
なる子規は余が通信を待ち暮らしつつ、待ち暮らした甲斐もなく呼吸を引き取ったのである。
・・中略・・書きたいことは多いが、苦しいから許してくれ玉へ・・抔と云われると気の毒で堪ら
ない。余は子規に対してこの気の毒を晴らさないうちに、とうとう彼を殺して仕舞った。子規が
いきていたら「猫」を読んで何と言うか知らぬ。・・中略・・然し「猫」は余を有名にした第一の作
物である。・・故人に対しては、この作を地下に寄するのが或は恰好かも知れぬ。
・・と子規に対する想いを書いていて、漱石の子規に対する友情が伝わる序文です。

正岡子規 ドナルド・キーン著 個人を重視する視点から描く・・散歩に読書・ぶらり散策・・探訪
雑記より・・のURLを下に置きます。
http://blogs.yahoo.co.jp/yhjp711/57164703.html

レシピは鶏ごぼう飯・・二題です。一つは炊き込みご飯、もう一つはひつまぶし風に作りました。
二つとも美味しいご飯・・鶏肉はもも肉でお作り下さい。


鶏丼(レシピ№874)で鶏肉の皮目をフライパンで焼き、脂抜きして作る鶏肉料理のおいしさに
はまり、以来バカの一つ覚えで皮目を焼いて作る料理を続けています。今回は鶏ごぼう飯・・
鶏肉とごぼうだけの炊き込みご飯・・鶏肉は地鶏の良質なのを使います。おいしいご飯です。

材 料
米 2カップ 300g ・・洗米してざるにあげる
鶏もも肉 1枚 200g ・・皮目をフライパンで焦げ目がつくまで焼く
ごぼう 1/3本 60g ・・3㎜×10ミリの棒切り

調味料
昆布出汁 2カップ
日本酒 大さじ 3
淡口醤油 大さじ 1

作り方
鶏肉の皮目を、フライパンで焦げ目がつくまでしっかりと
焼き、1cm×3㎝大に切る。
・・皮から出る脂を計量すると20gありました。皮を焼く
効用は二つ・・脂抜きして熱量を減らす、皮を焼くことで
鶏肉の味と匂いが良くなります・・


お釜に洗米と昆布出汁をいれ、切り分けた鶏肉とごぼうを
入れて、日本酒と淡口で味を調えて火にかける。

炊き上がったらなべ底からざっくり混ぜて、器に盛る。

簡単にできておいしい炊き込みご飯です。鶏肉とごぼうで
は淋しいと思ったら、にんじんや椎茸などを加えても良い。


下拵えした鶏肉とごぼうを、すき焼きのたれで甘辛く煮て
炊き立てのご飯に混ぜ込む「混ぜご飯」もおいしいだろうと
思います。もしかして、この方がおいしいかも知れません。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 切り落とし牛肉と焼き豆腐の... | トップ | 鶏ごぼう飯・・ひつまぶし風 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ご飯類」カテゴリの最新記事