男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

うどんすきのなべ

2016年02月27日 | だし・調味料・スープ類
世界の国語で表記が最も複雑なのは日本語であろう。確かに、中国語に用いる漢字の数は莫大
なものであるし、英語のスペルも決して合理的なものではない。アラブ語等の表記は母音を省くの
で読みづらい。が、日本語の表記のむずかしさは特別である。常識的に考えると、日本語を読め
る人は、エジプトの象形文字を読むことができる人と同様に、一握りの学者や僧侶に限られる筈
だが、何と1億以上の日本人が漢字、二種類の仮名、ローマ字等を平気で読んでいる。
以上、ドナルド・キーン著「日本語の美」より抜粋・・原文のママです。

「日本語の美」は1990年代に、中央公論の「今月の言葉」として24回、日本語で書いたものを冊子
にしたものです。本の「あとがき」は1993年8月・・とあり、日本語の何がそれほど難しいか・・と言う
と、漢字一つでも読み方が多様である・・とし次の一文を書いています。

「先日読んでいた本の中にこのような文章が載っていた。「〇〇という人は生々しく生きた人で
す。日常生活の中に生じることにたいして・・」何の欠点ない分り易い文章であるが、丁寧に読
むと、短い文章の中に「生」という字に四種類の違う発音があることに気がつく。」

「生」という字と同様に読み方が多いのが「日」・・「常陸山が草刈りに」・・は日の異なる読み方を
組み合わせたものです。仮名で書くと「「ひ」「たち」「やま」「が」「くさ」「か」「り」「に」で、全て「日」
の読み方です。この他にも「にち」「じつ」「び」「あき」「はる」「ひる」など、まだまだあると思います。

キーンさんは又、同音異義語について次のように書いています。
英語にも同音意義語はあるが数は少ない。それに対し日本語は多い。日本語を勉強している
アメリカの若者は、和英辞書に載っている同音意義語を漁って、なるべくおかしな文章を作った
ことがある。例えば成功と性交は面白い組み合わせであり・・中略・・日本語ほど洒落の可能性
のある言葉は先ずなかろう。が・・中略・・長野県更科郡と埴科郡の村が合併して市制を施行す
るようになった時、更埴市(こうしょくし)と名付けた市当局は音にかなり鈍感ではなかったかと
思う。西鶴がまだ生きていたらこの市名をどんなに喜んだことであろう。

更埴市はこの著書より後の2013年、近隣2町を合併し市名を「千曲市」としています。

お送りするレシピは「うどんすきのなべ」です。庶民の食べ物の「うどん」をシンプルな食材で安価
に仕上げました。寒い日の夕食にお楽しみ下さい。

うどんすきは大阪の名物・・具たくさんの豪華な鍋を連想しますが、鶏肉と牡蠣を具材に野菜
は白菜としめじ、あと京揚げを加えるシンプルな鍋です。三つ葉以外は、全部の材料を煮る・・
具材を継ぎ足して煮ずに、一度に煮るテマいらずの鍋です。ほっこりと温まるおいしい鍋です。


材 料
生うどん 1パック 120g ・・熱湯で5分ほど茹で、冷水でもみ洗いしてザルに揚げる
鶏もも肉 1パック 120g ・・一口大に切る
牡蠣 1パック 120g ・・水洗いしてザルに揚げる
かまぼこ 2/3本 80g ・・1㎝巾に切る
白菜 4枚 200g ・・4cm巾に切る
しめじ 1パック 80g ・・根元を切り落とす
京揚げ 1/2枚 50g ・・2㎝×3cmに切る
三つ葉 1把 30g ・・4cm巾に切る
餅 1こ 50g ・・7mm巾に切る

調味料
昆布出汁 5カップ 900cc
和風だし 1/2カップ 90cc

作り方
鍋に、茹でたうどんと白菜を中心に置き、鶏肉・牡蠣
牡蠣など、三つ葉以外を並べ、出汁を注ぎ入れる。
・・出汁は、昆布出汁と和風だし合せ一混ぜする・・
炊き始めは強火、フツフツし出したら中火にして、
全体が煮えてきたら、更に火を落とし三つ葉を加える。
この時点で、全部の具材に火が通っているので、好み
のものから器にとって食べる。
薄味にしているので、物足りない時はポン酢・紅葉おろし
などを添えて食べる。
具材は好みのものを・・魚介類なら車エビやはまぐり、
焼き穴子など、京揚げの代わりに湯葉や生麩などを
加えると、ぐんと豪華になります。



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クレープ à la お好み焼き

2016年02月23日 | パスタ・麺類・粉もん・ふ

前回お伝えした「世界の中の日本」のなかの一節をご紹介します。
日本人と「絶対」の観念について、司馬さんがキーンさんに次の質問を投げかけます。

私ども日本人には(韓国人や中国人を含め)て西洋の「絶対」ということが分りにくい。
「ある」と「ない」という相対的な世界の上に「絶対」が存在するというのがわかりにくい。
キリスト教やユダヤ教世界では、神という「絶対」なものがあるということについて、古代
以来思考してきた。ところが「絶対」はこちらにはない。日本人には、山とか谷とか沢と
かに神がいて、風が吹いても神様がいる・・と言う汎神論世界にいます。

これに対しキーンさんは次のように述べます。

絶対的なこととなると、日本の宗教の場合、八百万の神という伝説があり、仏教と神道が
一緒になるという考えもあって、思想を対立させることがない・・中略・・ともかく日本人は、
絶対的なことより、相対的なことを考えやすい。日本語の文末には「〇〇でしょう」とか
「〇〇であろう」と語尾を曖昧にして、まわりの様子をみます。

西洋人が聞きたいのは「である」か「でない」かのどちらかです。「・・であろう」というのは
何%の推測なのか聞きたいところだが、それをぼかすのが日本語そのものと思っている。
はっきりしない言葉は「フランス語でない」と言うが「日本語の場合、はっきりした言葉は
日本語でない」と言えます。

これに対し司馬さん「・・と思われる」とかね。誰が思うのか知りませんが(笑)。
対してキーンさん「・・ないこともない」とか(笑い)・・私も思わず笑いました。

まだまだ面白い対談が続きますがこの辺で終りにします。お送りするのは「お好み焼き風
のクレープ」です。粉は小麦粉なら何でもOK。色んな具材で楽しめ、普通のクレープより
存在感があり、小腹が透いたときや、子供たちに食べさせる「お八つ」に好適と思います

à la ・・はフランス語で○○風を意味・・従ってレシピの名は「お好み焼き風のクレープ」に
なります。お好み焼き粉が余って使い切れず、賞味期限切れになりそう・・窮余の策で思いついた
のがクレープ生地にして具材を加え、薄焼きしてみました。色んな具材が楽しめるクレープです。


材 料
お好み焼き粉 250g ・・網ザルで良く篩っておく
玉子 4こ
牛乳 450㏄
ココナツオイル 50g ・・熱したフライパンで溶かす

具材
塩豚 30g ・・細かく刻む
ベーコン 50g ・・細かく刻む
ツナ缶 80g ・・ザルに入れ煮汁を切る
アンチョビー 20g ・・フィレは細かく刻む・・ペーストならそのまま
チリメン 20g ・・粗く刻む

作り方
クレープ生地を作る
粉をボールに入れ、中央をくぼませて卵を入れ、泡立て器で
混ぜる・・途中で牛乳を少しずつ加え、トロトロになるまで混ぜ、
溶かしたココナツナツオイルを混ぜ込んで1時間寝かせる。
生地に具材を混ぜる
生地を4等分し、具材を混ぜ込む。塩豚、ベーコン、ツナ缶は
そのまま、アンチョビーとチリメンは一緒に混ぜ込む。
クレープ風に焼く
21cmのフライパンで、生地はお玉杓子1杯=70㏄を、熱した
フライパンで焼く。火力は下から2番目ココナツオイルを溶かした
フライパンを火にかけ、オイルをペーパーで拭き生地を流す。
焼き方
具材を混ぜた生地をお玉にとり、フライパンの中央に落とし、フライ
パンをグルグルまわして、生地を均等にならして3~4分、裏返して
1分焼いて出来上がり。
食べるとき
好みのソース・・お好み焼きソースやウスターソース、トマトケチャップ
醤油など好みのもので・・何も使わずそのまま食べてもおいしい。
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塩昆布

2016年02月22日 | だし・調味料・スープ類

2月12日は司馬遼太郎さん没後20年目・・死因は腹部大動脈瘤破裂でした。この病は自覚症状
がない・・サイレントキラーの一つで、高血圧症や愛煙家に多いと言います。
前回終りに触れたドナルド・キーンさんと司馬さんとは一つ違い、キーンさんが一歳年上です。

日本の国民的作家と評される司馬さんと、日本文学と日本文化の研究家、キーンさんの出会い
は、中央公論社が二人の対談を仲介したときでした。以来二人は終生の親友になります。二人
の対談集は二冊・・「日本人と日本文化」と「世界の中の日本」です。

「日本人と日本文化」の「はしがき」は司馬さんが書き、その一部を以下に抜粋します。
「キーンさんに会って、対談しませんか」と私に勧めたのは、中央公論社の嶋中鵬二氏であった。
私は最初、それほど憂鬱なことはありません、とことわった・・中略・・私にとって最も知らない
世界は日本文学史である。ところがキーンさんは日本文学史を書くと言う碩学である。

これに対しキーンさんは、同書「あとがき」に次のように書いています。
「司馬さんと対談したらどうですか」とすすめられたとき、わたしは名誉だと思った。と同時に、
何となく不安に感じた・・私は司馬さんの小説をほとんど読んでいなかったからである・・中略・・
そして正直に言って、司馬さんに対して少し警戒していたことも事実である。」

初めての対談で、互いに警戒していた様子が窺えますが、二冊目の「世界の中の日本」では、
随分うちとけて来る・・対談の一部「日本語について」・・二人の意見を、以下に略記します。

キーンさん、「最近のこと、欧州に行きン十年ぶりでフランス語で講演したが、喋りながら言葉
が自然に浮かんだ」・・次いで「英語の中のフランス語の割合は70%」と言い、「フランス語は
心の言葉ではなく頭の言葉」・・その関係は、日本語の「漢語と大和言葉」の関係に似ている。
「外来語を喜んで採り入れるのも、日本語と英語の共通点・・」と言います。

司馬さんは「きみとかぼくという言葉は、明治維新前後から使い始めた・・それを明治になって
学生たちが広めた。お父さん、お母さんという言葉は、明治30年代の教科書が初出であった。
日本語の標準語を作ったのは夏目漱石で、彼は誰でも書ける文章日本語を自分一人で作った
・・その代表作を「吾輩は猫である」であらわした・・」と述べています。

二人が「日本語の曖昧さ」について語り合うのも面白いですが、紙面の都合で次回にします。

お送りするのは「塩昆布」で、材料は取り置きの板昆布を使いました。今はやりの、甘く柔かい
のと比べ、塩辛く歯応えある昔ながらの塩昆布です。そのまま食べてもおいしいですが温かい
ご飯にのせ、熱いお茶を注いで食べる・・日本人に生まれて良かった・・と思う味の一つです。

甘味のない本当の塩昆布・・醤油はたまり醤油だけで煮ます。たまりは色は濃くても塩辛さに
トゲがなくまったりして美味しく、隠し味にみりんを加え、塩味をつけるために味塩を使いました。
味の素を振りかけたのは、昆布の旨味を増幅させるためです。美味しい塩昆布ができました。


材 料
板昆布 1パック 125g ・・両端を切り落とした後の正味量

調味料
日本酒 2.5カップ 450cc ・・0.5カップは昆布を浸し、2カップは昆布を煮るのに使う
酢 大さじ 1 10cc
たまり醤油 2/3カップ 120cc
みりん 大さじ 1 10cc
味塩 小さじ 1 5g
味の素 適宜

作り方
昆布の下こしらえ
板昆布の両端を切り落として30cmほどに切り分け、
日本酒にくぐらせたたあと、ラップに包んで一晩置く。
酒を含んでしっとりとなった昆布を、2.5㎝角に切る。
・・菜切り包丁で切ると、きれいに切れる・・
昆布が柔らかくなるまで煮
鍋に日本酒と酢と角切りした昆布を入れ中火にかけ
て煮る。フツフツし始めたら落し蓋をして、1ポイント
火を弱めて30分煮る。
・・途中、水気が無くなったら、少しずつ水を加える・・
昆布を噛んでみる・・噛切れたらOK・・トロトロになる
まで煮込まないこと・・程よい硬さを残す。
・・この段階で煮汁は昆布ヒタヒタくらいがベスト・・
たまり醤油などを加える
たまり醤油とみりんを加え、弱火で煮汁がなくなるまで
煮る・・途中焦げ付きに注意!
煮汁がなくなったら、味塩、味の素などを加えてかき混ぜ
そのまま冷ます。
煮汁の水分を飛ばす
耐熱皿に塩昆布を並べて、レンジの乾燥モードにかけ、
続いて冷蔵庫に入れ、分を飛ばして出来上がり。
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鶏ごぼう飯・・ひつまぶし風

2016年02月18日 | ご飯類
前作・・鶏ごぼう飯のアレンジです。すき焼きのたれで甘辛く煮た鶏ごぼうを温かいご飯に混ぜ、
大きな器に盛り付け各自が取り分けて食べます。食べるとき各自が好みの味に調節できるよう、
残りの鶏ごぼうを別の器に盛り、一緒に卓上に並べます。つゆだく派は煮汁を加えて食べます。


材 料
ご飯 2カップ 300g ・・日やご飯のときはレンジで温める
鶏もも肉 23/枚 150g ・・皮の方だけをフライパンで焦げ目がつくまで焼く
ごぼう 1/2本 120g ・・3㎜×15㎜に切って茹でる

調味料
すき焼きのたれ 1/3カップ 60cc
日本酒 大さじ 3 30cc
みりん 大さじ 3 30cc

作り方
皮を焼いた鶏もも肉を1.5㎝角に刻む。


ごぼうと鶏もも肉を煮る
鍋に調味料全部と、茹でたごぼうと刻んだ鶏肉を
入れて中火にかける。
煮立ってから、火力を1ポイント落とし10分煮る。

温かいご飯に鶏ごぼうを混ぜる
ボウルにご飯を入れ、鶏ごぼうを煮汁ごとお玉杓子
2杯分加えてよく混ぜる。ご飯の量に対し、鶏ごぼう
は少な目にして、つゆを少な目に作る。

温かくした器に盛り付ける
全量が入るほどの器をレンジで温めて、鶏ごぼう飯
を盛りつけて卓上に移す。余りの鶏ごぼうは別の器に
にもりつけ、ごぼう飯と一緒に卓上に並べる。

食べるときは銘々が茶碗によそう
銘々が、自分の食べたい量を茶椀にとり、濃い味や
つゆだく好みの向きは、鶏ごぼうを適宜加える。
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鶏ごぼう飯・・炊き込みご飯

2016年02月17日 | ご飯類

夏目漱石と正岡子規は一高文科の同窓で、落語が好きなことが二人を結びつけたのは、前回
お伝えしました。子規もう一つ好きなのが野球でした。野球に没頭したあげく子規の本名「升=
のぼる」をもじり「野球」という雅号を使います。野=や、球=ボールを「のぼる」と洒落ました。

一高に野球部が創設されると子規は入部します。のちに子規が日本新聞社に入り、新聞雑誌
の記事に野球を採りあげ野球の普及に貢献した功績を讃えるため、子規没後100年目の平成
14年(’02年)野球殿堂入りを果たしました。

子規は、在学中肺結核を患い、明治35(1902)年9月、35歳の若さで死亡・・時に漱石は英国に
留学中でした。その漱石に子規が生前最後の手紙を書きます。手紙の書き出しと文末は次の
通りです。「僕ハモーダメニナッテシマッタ。毎日訳モナク号泣シテイル・・中略・・僕ハトテモ
君ニ再会スルコトハデキヌト思フ・・中略・・書キタイコトハ多イガ、苦シイカラ許シテクレ玉ヘ」
・・何とも悲痛な手紙です。

漱石は漱石でこの時困窮の極みでした。乏しい生活費と外国暮らしの孤独感から神経衰弱・・
今でいうノイローゼに陥り、この返事を出せないうちに子規は死んでしまいます。

漱石はこの返事を子規没後4年、「吾輩は猫である」中編の序文に書きます。「猫」の初版本は
上中下の3冊で、上編の序は3頁、下編は2頁ですが、中編の序には8頁を当て、子規の思い
出に終始し、次のように綴っています。

余はこの手紙を見るたびに何だか故人に対して済まぬ事をしたような気がする・・中略・・憐れ
なる子規は余が通信を待ち暮らしつつ、待ち暮らした甲斐もなく呼吸を引き取ったのである。
・・中略・・書きたいことは多いが、苦しいから許してくれ玉へ・・抔と云われると気の毒で堪ら
ない。余は子規に対してこの気の毒を晴らさないうちに、とうとう彼を殺して仕舞った。子規が
いきていたら「猫」を読んで何と言うか知らぬ。・・中略・・然し「猫」は余を有名にした第一の作
物である。・・故人に対しては、この作を地下に寄するのが或は恰好かも知れぬ。
・・と子規に対する想いを書いていて、漱石の子規に対する友情が伝わる序文です。

正岡子規 ドナルド・キーン著 個人を重視する視点から描く・・散歩に読書・ぶらり散策・・探訪
雑記より・・のURLを下に置きます。
http://blogs.yahoo.co.jp/yhjp711/57164703.html

レシピは鶏ごぼう飯・・二題です。一つは炊き込みご飯、もう一つはひつまぶし風に作りました。
二つとも美味しいご飯・・鶏肉はもも肉でお作り下さい。


鶏丼(レシピ№874)で鶏肉の皮目をフライパンで焼き、脂抜きして作る鶏肉料理のおいしさに
はまり、以来バカの一つ覚えで皮目を焼いて作る料理を続けています。今回は鶏ごぼう飯・・
鶏肉とごぼうだけの炊き込みご飯・・鶏肉は地鶏の良質なのを使います。おいしいご飯です。

材 料
米 2カップ 300g ・・洗米してざるにあげる
鶏もも肉 1枚 200g ・・皮目をフライパンで焦げ目がつくまで焼く
ごぼう 1/3本 60g ・・3㎜×10ミリの棒切り

調味料
昆布出汁 2カップ
日本酒 大さじ 3
淡口醤油 大さじ 1

作り方
鶏肉の皮目を、フライパンで焦げ目がつくまでしっかりと
焼き、1cm×3㎝大に切る。
・・皮から出る脂を計量すると20gありました。皮を焼く
効用は二つ・・脂抜きして熱量を減らす、皮を焼くことで
鶏肉の味と匂いが良くなります・・


お釜に洗米と昆布出汁をいれ、切り分けた鶏肉とごぼうを
入れて、日本酒と淡口で味を調えて火にかける。

炊き上がったらなべ底からざっくり混ぜて、器に盛る。

簡単にできておいしい炊き込みご飯です。鶏肉とごぼうで
は淋しいと思ったら、にんじんや椎茸などを加えても良い。


下拵えした鶏肉とごぼうを、すき焼きのたれで甘辛く煮て
炊き立てのご飯に混ぜ込む「混ぜご飯」もおいしいだろうと
思います。もしかして、この方がおいしいかも知れません。




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切り落とし牛肉と焼き豆腐の炊合せ

2016年02月10日 | 肉類・たまご
焼き豆腐と牛肉をすき焼きのたれで煮付けた一品・・簡単にできておいしい煮物です。牛肉は
普段のお惣菜なら細切れか切り落としで十分です。お客料理にするならすき焼き肉にします。
焼き豆腐から出る水分で味が薄まるので、煮汁を濃い味に煮詰めてから煮つけます。


材 料
切り落とし牛肉 1パック 250g ・・脂身の多いところを切り取り、2㎝×3㎝大に切る
焼き豆腐 1/2丁 180g ・・№  焼き豆腐を作るで作ったもの・・1.5cm×3㎝の短冊に切る
ネギ 3本 120g ・・白い部分は斜め切り、青い部分は5㎝長さに切る

調味料
すき焼きのたれ 大さじ 3 30㏄
日本酒 1/3カップ 60cc
みりん 大さじ 2 20cc
さとう 大さじ 2 20g

作り方
鍋に調味料全部を入れて中火にかける。
沸き立ったら煮汁の味見をして、好みの味に
調え、牛肉入れて煮る。
肉の色が変わってから3分程煮て、肉を引き
あげてトレーに移し、煮汁だけ5~6分煮詰め、
焼き豆腐を入れて煮る。
煮汁は焼き豆腐が8分目浸かるほど、火力は
中火以下で20分コトコト煮て火を止めしばらく
置いてから、トレーの牛肉を鍋に戻す。
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焼き豆腐を作る・・木綿豆腐を炭火で焼く

2016年02月09日 | 豆類・とうふ類
前回№883で夏目漱石の「漱石」は筆名=ペンネームで、友人「正岡子規」から譲り受けた・・
その語源は、中国の故事、漱石枕流=石に漱(口すす)ぎ、流れに枕(まくら)す・・に由来する
とお伝えしました。有名な故事なのでご存じの方が多いと思いますが、概略を説明します。

昔・・中国最古の「夏」の国の帝王「堯」は、自分の帝位を、行いの正しい「許由」に譲ろうとする
が、それを聞いた許由は「耳が穢れた」と言って、川の流れで耳を洗い、穢れを落とした・・この
故事が「流れに枕す」につながります。下に関連のURLを置きます。
http://www.syo-kazari.net/sosyoku/jinbutsu/kyoyu/kyoyu1.html

それより時代が下って晋の時代(三国志の三国時代の後、西暦265~316年迄)の話です。
時の政治家「孫楚」が友人に「政治から引退したい・・」という思いを伝えようと「枕石漱水」を
引用して伝えたとき、順番を間違えて「漱石枕流」と言います。それを聞いた友は「石に枕し
流れに口漱ぐの間違えでは・」と突込みを入れます。Wikipedia「孫楚」のURLを下に置きます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%AB%E6%A5%9A
突込みを受けた孫楚は「間違えた」と言うのはイヤなので「石で漱ぐのは歯を磨くため、流れに
枕するのは、耳を洗うためだ」と強弁したと言い・・これが漱石枕流の四文字熟語になります。

漱石17才の時、東大予備門予科(後の第一高等学校)に入学、同窓に正岡子規がいて二人
の交友が始まる・・きっかけは互いに落語が好きであったから・・と言います。子規は「漱石」と
いう筆名を、自分が使おうとメモをしていたところ、それを金之助=漱石が見て「是非、自分に
使わせてくれ」と言って譲り受け、夏目漱石のペンネームになった・・下にそのURLを置きます。
http://manapedia.jp/text/1361
「漱石枕流」には「負け惜しみ」や「頑固者」の意があり、自ら「変り者」と任じていた漱石はこれ
を自分のペンネームにします。漱石が頑固で変り者であった・・と言うのが克明に顕れるのは
「吾輩は猫である」の中の猫の主人=「珍野苦沙弥」=漱石・・に髣髴とします。

人間、歳をとると段々に頑固になる・・特に男性の高齢者にこの傾向が強いと言います。「男性
が年をとると敬遠される理由」というブログがあり、考えさせられます。下にそのURLを置きます。
http://news.livedoor.com/article/detail/9977855/

お送りするレシピは「焼き豆腐を作る」と「焼き豆腐と牛肉の炊き合せ」です。焼き豆腐は七輪に
炭火を熾し、水切りした木綿豆腐を直火で焼きました。NHKのTV番組「京の老舗」で見たのを
ヒントにして豆腐を焼きながら・・テマがかかるのに辟易し、これも一つの「頑固」と思いました。

11月8日放映のNHK「京の老舗」を見たとき、豆腐やさんの店先で豆腐を炭火で焼くのを見て
早速真似をしてみます。木炭はホームセンターで買う安物・・備長炭のように火持ちしませんが、
豆腐を焼いたり、肉や魚を焼くのもこれで十分焼ける・・炎が静まってから焼くと上手に焼けます。


材 料
木綿豆腐 1丁 350g ・・重石をして水気を切り4当分する

用意するもの
七輪と木炭
バーナー

作り方
七輪に炭火を熾す。
木炭に着火するには着火剤を使うか、着火剤が
なければ、バーナーで着火する。
バーナーの場合、確実に着火するまで10分ほど
かかる・・着火したら、七輪の上からうちわを扇いで
風を送り、火が燃え盛ったら20~30分放置しおく。
炎が出なくなって、炭火が白い灰を被るまで待って
焼き網を置いて焼き始める。

豆腐を焼く
焼き網にサラダオイルを塗り、豆腐を置いて焼く。
数分で焦げ目がつくので裏返して焼き、前面に
焦げ目がつくように移動させながら焼く。

食べ方
ごまだれの味噌を乗せた田楽がおいしい。
肉や魚などの炊合せても良いし、煮しめの
材料にもなる。

もう一つの焼き方・・バーナーで焼く
この方が簡単・・あっという間に焼けます。
炭火で焼くのに比べ、表面を焦がすだけなので、
豆腐の水分が抜けず、水っぽい感じは残ります
が、手軽にできるのが何よりよろしい。
これも、味噌田楽にうってつけです。

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牡蠣と野菜のカレー

2016年02月07日 | だし・調味料・スープ類
野菜を煮込んだカレーソースにボイルした牡蠣を加えたカレーです。牡蠣は柔らかい食材なので
カレーとして食べたとき、他のシーフードカレーのような存在感がありません。牡蠣に粉をまぶして
バター炒めしてからカレーに入れ、一混ぜしてからご飯にかける方が存在感あるかもと思います。


材 料
牡蠣 1パック 140g ・・きれいに水洗いしてザルに揚げ水気を切る
玉ねぎ 中 1こ 150g ・・皮むきして6等分し横二つに切る
人参 中 1本 100g ・・皮むきして親指1節の大きさの乱切り
パプリカ 1/3こ 60g ・・縦3等分し、横3つに切る
マシュルーム 小 5こ 40g ・・縦二つ割に切る
茎ブロッコリー 3本 60g ・・茹でて3㎝巾に切る
水 3カップ 540cc

調味料・・・カレーの材料
ニンニク 1かけ 15g ・・みじんに切る
バター 大さじ 1 10g
玉ねぎペースト 1/2パック
リンゴとハチミツ 1/2パック
チヤツネ 1/2パック
フォンドボー 1/2パック
カレーフレーク 1/2パック
ウスターソース 大さじ 1 10cc
トマトケチャップ 大さじ 1 10cc
ガラムマサラ 小さじ 1/2 2cc
カレー粉 小さじ 1 4cc
赤ワイン 1/3カップ 60cc

作り方
鍋にみじん切りのニンニクとバターを入れ弱火にかける。
ニンニクの香りが立ったら、玉ねぎとにんじんを加え、
火を中火にして炒める。
しんなりしてきたら、水を加えて30分煮込み、カレーの
材料(リンゴとハチミツ~トマトケチャップ)を加えて煮る。
・・煮込む時間は15分ほど、がラムマサラ、カレー粉は
辛いのが苦手な場合は省略OK。赤ワインの量は加減
してください。

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イカと野菜のカレー

2016年02月06日 | だし・調味料・スープ類

高2の孫娘が、国語教科書の「こころ・中」の読後感を宿題に出され、メールで「助けて!」
と言ってきて、我が家で話題になりました。長岡に住む長女とその娘も、高2のとき同じ思い
をした・・と言います。ネット検索すると「こころの読後感について誰か教えて・・」というSOSが
散見され、高2国語で「こころ」の宿題に悩まされているようです。「こころ」が高等国語2に
採用されたのは’56年(昭和31年)と言います。

今年2016年は、漱石没後100年に当り、漱石に関する本が色いろ出版されているようです。
「となりの漱石」山口謡司著もその一冊・・新書版・・260頁で読みやすい本です。

文中「こころ」に関する著述があり面白い噺なので、かいつまんでご紹介します。
「こころ」は、東京朝日新聞に、「心」と題して4か月に亘り連載された・・連載が終わった頃
漱石の弟子の一人「岩波茂雄」が涙ながらに「心を読んで感動した。私にこれを出版させて
下さい」と嘆願します。岩波は前年に神田神保町に古書店を開いたばかりで、出版の経験
はなかったが、漱石は岩波の熱意にほだされOKします。続けて岩波から「出版費用も先生
の方で出してください」と頼まれます。

結局、漱石は自費出版させられます。「心」というタイトルが「こころ」となったのは、岩波が
勝手にやったもののようだ・・とあり、その後漱石全集は岩波書店の出版になり・・同書店
が設立以来100年を迎える礎は、漱石の「こころ」にあった・・とあります。

正岡子規と漱石の交流にも触れていて、出会いのきっかけはお互い落語が好きであった
から・・とあります。漱石の落語好みは有名で「漱石と落語」水川隆夫著があります。その
漱石という名前・・もとは子規が使った雅号を、金之助(漱石の本名)に譲った・とあります。
語源は漢文の漱石枕流(そうせきちんりゅう=石に漱ぎ、流れに枕す・・に由来します。

お送りするレシピはシーフードのカレー二題です。本格的に作れば時間がかかるカレーも、
ペーストを活用すれば短時間でおいしいカレーができます。色んなペーストがあり選ぶのも
楽しみの一つです。イカと牡蠣は煮すぎないようにご注意ください。

家人がスーパーでするめいかの切り身を買ってきました。1尾分がぶつ切りしてありゲソは
そのまま・・大きなするめいかです。ゲソはお好み焼きに使い、身の部分をカレーにしました。
野菜を入れて煮込み、イカはサッと炒めてカレーの鍋に入れ、一混ぜして出来上がりです。


材 料
イカの切り身 1パック 150g ・・3㎝角に切る
玉ねぎ 中 1こ 150g ・・皮むきして6等分し横二つに切る
人参 中 1本 100g ・・皮むきして親指1節の大きさの乱切り
セロリ  1本 50g ・・筋切りし、小口より2㎝巾に切る
パプリカ 1/3こ 60g ・・縦3等分し、横3つに切る
マシュルーム 小 5こ 40g ・・縦二つ割に切る
茎ブロッコリー 3本 60g ・・茹でて3㎝巾に切る
水 3カップ 540cc
調味料・・・カレーの材料
ニンニク 1かけ 15g ・・みじんに切る
ココナツオイル 大さじ 1 10g
玉ねぎペースト 1/2パック
リンゴとハチミツ 1/2パック
マンゴーチヤツネ 1/2パック
フォンドボー 1/2パック
カレーフレーク 1/2パック
ガラムマサラ 小さじ 1/2 2cc
カレー粉 小さじ 1 4cc
ウスターソース 大さじ 1 10cc
トマトケチャップ 大さじ 1 10cc
赤ワイン 1/3カップ 60cc

作り方
鍋にみじん切りのニンニクとココナツオイルを入れて
弱火にかける。ニンニクの香りが立ったら、玉ねぎと
にんじんを加え、火を中火にして炒める。
しんなりしてきたら、水を加えて30分煮込み、カレーの
材料(リンゴとハチミツ~トマトケチャップ)を加えて煮る。
・・煮込む時間は15分ほど、がラムマサラ、カレー粉は
好みで、赤ワインも然りです。
熱したフライパンでイカをサッと炒めてカレーの鍋に入れ、
一混ぜしたら出来上がりです。
・・イカは、煮すぎると硬くなっておいしくなくなる・・レアに
近いくらいが柔らかくておいしい。

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鶏ごぼう

2016年02月01日 | 肉類・たまご
鶏皮を使って作る「とりごぼう」です。前作の「鶏むね肉のおポン酢和え」ではずした鶏皮などを
使いゴボウと当座煮風に作りました。鶏ごぼうのヒントはスーパーで見つけた缶詰でした。今や
缶詰は、ありとあらゆる製品があり見るだけで楽しくなります。まずは鶏ごぼうをお楽しみ下さい。


材 料
鶏皮 150g ・・空焼きしたフライパンできつね色になるまで焼く
ごぼう 1本 150g ・・たわしでこすって洗い、3~4ミリの斜め切り

調味料
すき焼のたれ 大さじ 3 30cc
みりん 大さじ 3 30cc
創味つゆ 大さじ 1 10cc
日本酒 1/3カップ 60cc

作り方
空焼きした鶏皮に熱湯を振りかけて油を抜く。
鍋に調味料を入れてフツフツして来たら鶏皮を
入れて10分ほど中火で煮る。
鍋の鶏皮を引き上げ、ごぼうを入れて煮る・・
ごぼうは生から煮るが、柔らかいごぼうが好み
なら、茹でてから煮ても良い。
煮汁が少なくなったら、日本酒か出汁を加える。
ごぼうが煮えたら鶏皮を戻しいれて煮汁がなく
なるまで煮詰めてでき上がり。

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