男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

さんまの揚げ煮

2008年10月30日 | 魚介類
今の時季は、さんまの出さかりの季節です。・・・でも期待したほど値段が
下がってはいないように感じます。
ハシリのころは、1尾800円から1000円近くもしていましたが、近頃では、
1尾100円が通り相場みたいです。
本当は、3尾100円くらいになっても良い頃と思うのですが・・。

さんまはなんと言っても塩焼きが一番、むかしは炭火で焼いた塩焼きでした。
でも、いまごろ炭火焼を家で食べようと望むのは、とてもじゃないがムリですね。
塩焼きのさんまは、苦味のあるはらわたがおいしい・・と言うと、魚が苦手な人は、
「はらわたを食べる」・・・と聞いただけで、顔をしかめます。

わたしも、はらわたは好きですが、あるときジャリジャリした食感に驚きました。
しばらくして、それが「さんまのうろこ」・・・と知りました。
棒受け漁で、一網打尽に獲られるさんまは、網の中でパニックを起こして暴れ狂い、
そのときに「うろこ」がはがれ、網の中のさんまはそれを飲み込んでしまいます。

そのために、漁の始めに獲られるさんまのはらわたには、うろこが少ないが、
漁の終わりのころに獲られるさんまの腹には、うろこが多いと聞きました。
さんまの漁法は、棒受け漁のほか、刺し網漁法、珍しいものに「つかみ取り漁法」と
言うのもあり、いっぺんに5~6尾もつかんで獲る漁師がいて、佐渡や北海道の
西海岸に、今でも残る漁法だそうです。

さんまは「エイコサベンタエン酸」や「ドコサヘキエン酸」を多く含んでいて、
脳梗塞や心筋梗塞の予防になり、脳の活性化にもよろしいそうなので、
いまの時分たくさん食べたい食材です。

調理法は、「活け物」なら刺身・酢締め、「なま物」ならレシピの揚げ煮のほかに、
たつた揚げや、ワインビネガーを使ってトマトなどの野菜とオイルで焼いたり、
和歌山名産のさんま寿司、なれ寿司などのほか多岐にわたります。

さんまを「秋刀魚」と書くのは、当て字だそうですが、うまく言い表していますね。
夏目漱石は、「我輩は猫である」の中で「三馬」と書いていて、これは漱石自身の
当て字か、江戸時代から使われた、当て字の名残かは分かりません。
漱石は当て字の名人で、三馬のほかに、肝癪(癇癪)や、「何でも蚊でも」の「蚊」(彼)
など好んで使い、ほかにも随所に当て字が出てきて、その表し方が面白いと思います。

ところで、今回使ったさんまは、スーパーの目玉商品で1尾58円でした。
安心して食べられ、しかも安い天然食材の一つ・・・大いに利用したいものです。

さんまは、スーパーの魚売り場の目玉商品・・そこで安売りの日に多めに買って、
これを作りおきすると、昼・夕食のおかずはもちろん、弁当のおかずにもなります。空揚げのとときしっかり揚げると、中骨がスルッと抜けるので子供も食べやすいと思います。


材料
さんま 3尾
しょうが 1こ 細かく千切りにする
白ねぎ 2本 3~4cmの筒切りにする
片栗粉 適宜
天ぷら油 1リットル
さんまを空揚げにするので、あとは使えない・・・使い回しの油を使う。
調味料
濃口醤油 大さじ 5 50cc
たまり醤油 大さじ 2 20cc
日本酒 1/3カップ 60cc
みりん 大さじ 2 20cc
砂糖 大さじ 3 30g 大さじに軽く山盛り・・です
水 2/3カップ 120cc

作り方
さんまの頭と尾を取り、腹を開け水洗いして、ざるに上げる。
腹を取り出したあと、血合のところを刃先でしごいておき、
洗うときも血合のところをブラシでこすってきれいにする。
さんまの水気を、ペーパーで拭きとり、3cmのぶつ切りにする。

から揚げの準備
フライパンに油を入れて、火にかけて180℃くらいまで熱しておく。
煮汁の準備
鍋に、しょうがと調味料を入れて火にかけ、沸騰したら火を止める。
から揚げして煮る
さんまに片栗粉をまぶし、油に入れて空揚げにする。
さんまがきつね色になったら、取り出して煮汁の鍋に移す。
全部揚げ終って、鍋に入れたら、中火にして、ゆっくりと煮る。
さんまに煮汁がかぶるように、おとしぶたをして煮る。
さんまが煮あがったら、引き上げて、あとの煮汁で白ねぎを煮る。

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ホットケーキを焼く

2008年10月25日 | スイーツ
若いころから、ホットケーキが好きでした。
喫茶店で食べる、ふんわかに焼けた、甘い匂いのホットケーキを、思い切り食べたい・・
1954年のころ、それは、けっこう高い値段で、大変ぜいたくな食べものでした。

そこで自作を思いつきます。
思い切り食べたい・・・と自分で作って見たものの、出来上がったしろものは、
喫茶店で食べるような、厚いふんわかのケーキとはほど遠い、ペシャンコのものでした。

芥川龍之介の作品の一つに「芋粥」があり、わたしの好きな小説のひとつです。
平安時代の貧しい、下級の侍・五位の「某」が、芋粥にあこがれ、いつになったら
この芋粥を飽くほどに食べられるか・・・と思います。あるとき、それがかなうのですが、こんどは、飽くほど食べたいと望んだ頃がいとおしくなる・・・そんな内容と記憶しています。
「ホットケーキ」と「五位の芋粥」・・・わたしにとっては、evenなものでした。

ホットケーキを作るには、上質の薄力粉と卵・牛乳、それにベーキングパウダーが
要りますが、当時は卵と牛乳は何とかなるが、薄力粉なんて気の利いたものはない、ましてや、ベーキングパウダーなんてものはありませんでした。
「ふくらし粉」といって蒸しパンを作るとき、粉に混ぜ込む「重曹」に毛が生えたようなものしかない時代でした。

あるとき、雑誌か何かの記事で、ケーキを膨らますのに、「重曹と焼明礬」を混ぜた粉をメリケン粉に混ぜると、きれいに膨らむ・・・と言う記事を見つけました。
両方を薬局で買い求め、試作したところ、信じがたいほどきれいに、膨らんで焼けました。
それからは、クッキーやスポンジケーキ、ドーナツ作りに、手製のベーキングパウダーが活躍します。わたしが高校2年生のころでした。

そのころから、あまり勉強せずに、ケーキ作りやカレー作りなどに精を出し、おかげで成績の方は、昨今の株式市場のように、大きく右肩に下がって行きました。
初めて「チリカンカーネ」を作ったのもこのころでした。
玉ねぎとひき肉とカレー粉が主な食材、ときは、1954年、まだまだ貧しい時代でしたね。

所帯をもって子供が生まれ、朝食にホットケーキをたべさせてあげようと、毎日曜日の朝は、3人の子供たちに、ホットケーキを作って食べさせました。

毎日曜日のことなので、そのうち、子供の一人が、ホットケーキ拒否症候群になり、日曜朝の
ホットケーキつくりは、おしまいになりました。彼は40才になった今もホットケーキを好みません。
なにごとも程々がよろしいようです。

2~3人で焼きながら食べる・・・小鍋立ての「ホットケーキ」です。直径30センチくらいのホットプレートが
あったので、これを使って卓上でホットケーキを1枚づつ焼きながら食べる・・・少人数ならではの良さです。
これから寒い季節には、ときどきこれをやります。休日の朝など、ゆったりした気分で、紅茶を飲みながら、
ホットケーキが焼けるのを待つのは、雰囲気としてまことによろしいものです。  
フライパンで焼くとこうはいきませんが、ホットプレートの温度が、ホットケーキ作りにはピッタリなんですね。


材料
(粉)ホットケーキ用ミックス 200g
牛乳 150cc
たまご 1こ
バター 適量
メープルシロップ 適量
(シロップの代わりに蜂蜜・ジャムなどもよい)

作り方(種を作る)
粉(ホットケーキ用ミックス)をザルでふるっておく。
玉子はよくときほぐして、牛乳と混ぜ合わせる。
ふるった粉に、牛乳を少しづつ注ぎながら、かき混ぜる。
ダマガできないように、全体をよくまぜて、しばらく置く。
この「しばらく置く」のが大切・・時間にしたら5分くらい。
5分もすると、写真(A)のように、とろり・・とする状態になる。
こうするときタネの流れがよく、しっとりふんわかに焼けます。

作り方(焼く
熱くしたプレートに、お玉1杯(110ccくらい)のタネをすくい入れる。
ホットケーキ用の、丸い型枠(写真B)を使うと、きれいに焼けます。
(キッチン用品のお店においていて、1個700円くらいと思います。)
型枠ごとフライ返しで、持ち上げてきつね色になったら枠をはずし、
裏返して、2~3分したら、焼き上がりです(写真C)

焼きあがったら、温めたお皿にとって、いただきます
熱くしたプレートに、お玉1杯(110ccくらい)のタネをすくい入れる。
ホットケーキ用の、丸い型枠(写真B)を使うと、きれいに焼けます。
(キッチン用品のお店においていて、1個700円くらいと思います。)
型枠ごとフライ返しで、持ち上げてきつね色になったら枠をはずし、
裏返して、2~3分したら、焼き上がりです(写真C)

付属のシロップ
カナダ産のシロップにこだわっているうちに、パックの合成シロップがたまりました。捨てるには忍びない。
さりとて使い道にも困り、考えたあげくに、さつまいもの砂糖煮に使ったら、味も香りもけっこういけました。


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さつまいもの砂糖煮

2008年10月18日 | イモ類
細長いさつまいもを、砂糖だけの味で煮た、シンプルな煮物です。
砂糖は、グラニュー糖を使い、甘さも控えめにして、さつまいもの
美味しさを引き出したつもりです。

しっかり味が好みなら、塩かしろ醤油を使うと、色はきれいに
しあがります。赤い皮と、中身の黄色は残したいですね。
直径2センチ位のさつまいもならではの、秋の食べものと思います。
  
細長いさつまいもを、くちなしできれいに色付けしてグラニューだけで味つけしました。
さつまいもの味を、100%引き出したシンプルで飽きのこないおいしさです。
この炊き方、味つけは、ごはんのおかず・・・と言うよりもお茶請け、和・洋のお酒のあてや、
おやつにするとおいしいです。


材料
さつまいも(直径2~3cmのもの)  5本(500g)
焼き明礬   小さじ   1杯
くちなしの実   2こ (サフランでも良い)
グラニュー糖   120g
水   500cc
作り方1
さつまいもを焼き明礬の水に晒す
さつまいもを良く洗って、皮を剥かずに2cm幅に切る。
2リットルの水に焼き明礬を溶かし、切ったさつまいもを3時間ひたす。
(ひたす時間は3~5時間くらい。)
ひたしたさつまいもを良く洗って、たっぷりの水で1時間さらす。
作り方2
くちなしの実を砕いて茹でる
くちなし2こを細かく刻んで茶袋に入れて、1.5リットルの
水に入れて沸騰させて、色だしをする(茶袋は引き上げる)。
作り方3
さつまいもをくちなしの茹で汁で煮る
さつまいもを、くちなしの茹で汁で14~15分くらい中火で茹でる。

煮るコツ
途中で、串刺ししてみて、中心が心もち固いくらいで火を止める。
中火以上で短時間で茹でると、皮が裂けたり、身われする。
さつまいものアルデンテです・・余熱で丁度程よく煮あがります。

作り方4
砂糖蜜を作りさつまいもを加えて味つけする
分量の水にグラニュー糖を加えて沸騰させ、茹でたさつまいもを加えて、
やり方1
5~7分弱火で煮て火を止め、しばらくしてざるに揚げて煮汁を切る。
熱いうちにざるに揚げると、水分が蒸発して皮が割れたり、煮あがった
さつまいもがぱさついて、食べるときノドにつかえる。
やり方2
5~7分弱火で煮て火を止め、そのまま冷ましてから、ざるに揚げ煮汁を切る。
皮が割れたり、ぱさつきがなく、ジューシーに仕上がる。

味の調整
食べて見て、甘味が足りないなら、お芋を引きあげて、煮汁だけを煮詰める。
この時、グラニュー糖を大さじ1~2杯加えるなどして味を調整する。
濃い味が好きなら、淡口か白醤油を小匙1~2杯加える(又は塩をほんの少し)。
でも本当は、純粋な甘さ控えめにし、さつまいもの風味を楽しんで欲しいですね。
きれいな色もご馳走のうちなので、色つきの調味料は使いません。

味の含ませ方
少し冷めたときにサランラップをかけ、そのまま冷まして、味を含ませます。

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ちりめん山椒

2008年10月18日 | 私のブックマーク
ちりめん山椒を作るには、山椒の実の柔らかいのが要ります。
実が熟したものは、タネが固くなって、ちりめん山椒に向きません。

家から30キロ近く北上したところに、道の駅があって、5月も下旬になると
ハシリのまだタネのない、若い山椒の実が出始めます。
毎年5月20日ころに、道の駅に電話で出荷状況を確認して、買いに走ります。

もう少し早い時期なら、山椒の花が手に入ります。

山椒の花の醤油漬けも美味しいものですが、あまり一般向きはしませんね。
何よりも山椒の花と言うものが、一般的でないので、しかたありません。

実の方は、向こう1年間に使うのを、この時季に買い求め、茹でてアク抜きして
よく水きりしてから、冷凍保存にします。
作り方は19年6月4日に、レシピ№25「実山椒の冷凍保存」でお送りしました。

少しでも若い実を求めて、5月の下旬になると、山間を走り回ります。
面白いもので、道の駅から更に10キロ奥に入ると、山椒の生長が遅れていて、
それは惚れ惚れするような、良品に出くわします。

そんなときは、ほんとうに嬉しい・・・幸せな気持ちになりますね。

5年前の15年の5月25日、山椒を求めてドライブのとき、スピード違反で
とっ捕まりました・・・23キロオーバーと言われ15000円の反則金を払いました。
家人からは、「そんなにこだわらなくても・・・」と諌められますが、今回のように
ちりめん山椒を作ってみると、若い実を買っておいて良かったと、満足しています。
来年5月も山間を山椒の実をさがして車を走らせることになるのでしょう。
そのときまでに元気でいることができたら・・・の話ですが。

でももうスピード違反をする元気はありません。
まあ、元気があったとしても、違反をしてはいけませんね。
  
ちりめん山椒の味を知ったのは、今から30年も前でした。大阪・梅田の支店にいるとき親しくなった窓口のお客様から
頂きました。ちりめんと言うありふれた食材を、山椒と一緒に上品に煮揚げた、京都の料理人の腕に感心しました。
味を知って、無謀にも自作を思い立ちます。いま思い出すと幼稚な煮方でしたが、煮るたびに工夫を重ねました。
あるとき、焦げて失敗を取り戻すのに、お湯をかけてざるに揚げたら、しっとり・パラパラのちりめん山椒ができました。
それまでは、醤油などの調味料のべたつきが取れずナンギしていたのに、失敗は成功のもとでした。


材料
ちりめん 300g
山椒の実  80g 山椒の実は出始めのタネが柔らかいのを茹でて冷凍保存する
ちりめん用調味料
日本酒 180cc
みりん  30cc
白醤油  40cc
山椒用調味料
日本酒 60cc
白醤油 10cc
作り方1
山椒の実を煮る
冷凍山椒を解凍して、水から茹でてアクを取る。
これを4~5回繰り返して、山椒のピリカラ味を柔らかくする。
最後にざるに揚げて、水気を切って、日本酒と白醤油で煮る。
5~6分煮て味を含ませて、ざるに揚げ、冷蔵庫で乾燥する。
1日置くとパラパラになるので、更にレンジで水分を飛ばす。
大皿に山椒を並べて、4分間レンジにかけて、取り出して冷ます。
これを4~5回繰り返して、半分乾燥した状態の、味つけ山椒をつくる。
作り方2
ちりめんを煮る
ちりめんをざっと水洗いして、日本酒と水をあわせて火にかける。
煮え始めたら、みりんと白醤油を加え、10分くらい弱火で煮る。
煮あがったら、ざるに揚げて煮汁を切って、平らな器に並べ
冷蔵庫内で一晩置いて水分を抜き、更にレンジで乾燥する。
あとは山椒と同様、2~3回繰り返し、パラパラになったらOK。
レンジにかける時間は、ちりめんの量にもよるが、少なければ3分、
多ければ4~5分くらい、長くかけると焦げてしまいます。

作り方3
あとは、ちりめんと山椒を混ぜ合わせて、出来上がりです。

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塩加減

2008年10月11日 | だし・調味料・スープ類
レシピは、料理の基本「塩かげん・いろいろ」です。

料理をするときに、「○○かげん」と言う言葉が良く出てきます。
とくに日本料理はそうです。フランス料理などにはあまり出ませんね。

「かげん」を広辞苑で検索したら「加える・減らす」「程よく調和する」などの
解釈が書いてありました。
「いいかげんにしたら・・」とか「いいかげんな奴」など、「かげん」と言う言葉
自体は、あまり好ましい表現でないみたいですが、料理では大切ですね。

ところで「しお」です。しおは動物が生きていくための必須のもの・・・ですが、
多く取り過ぎたら高血圧などの原因になるし、少な過ぎても具合が悪いようです。

しおと言えば、古代ローマの兵士の給料として支給された・・・それがsalt→salaryに
変化したのは有名な話で、salad(サラダ)、sauce(ソース)、sausage(ソーセージ)、
salami(サラミ)などの語源になりました。

聖書にもでて来ます。旧約では「ソドム&ゴモラ」の「ロトの塩の柱」のくだりです。
創世記19-23にロトの妻が御使いの言葉に背いて、後ろを振り返ったために、
「塩の柱」にさせれてしまいます。このくだりは有名で映画でも見ました。

また、新約ではマタイ伝5-13「汝ら地の塩となりて・・」は人口に膾炙したくだりです。
山上の垂訓「心の貧しい人は幸い・・」「悲しむものは幸い・・」「柔和なものは幸い・・」
「御心を飢え乾くものは幸い・・」「哀れみ深いものは幸い・・」「心の清いものは幸い・・」
「平和を作るものは幸い・・」「神のために迫害されているものは幸い・・」と続き
「わたしイエス・キリストのためにののしられたり、迫害されたり、またありもしないことで、
悪口雑言を浴びせられとき」はあなたは幸せです・・・と続きます。

そしてあなた方は「地の塩」です・・・「世の光です」とあの有名なくだりにさしかかります。

いまの世の中、名利を求めず、コツコツと努力をし、他人の役に立とうとする人たち、
会社でも、目立たない地道な努力で、組織を支えている人たち、こう言う人たちこそ、
イエス・キリストの山上の垂訓に言う「地の塩」ではないでしょうか。

料理の本論から脱線しました。
「いいかげん」なことを書きましたが、「しおかげん」に対する「砂糖かげん」の言葉が
あるか検索してみました。
「砂糖かげん」は1600件足らず、対して「塩かげん」は200万件以上あって、
比べものになりませんでした。砂糖にくらべて、「塩」のほうが大切なのでしょうか。
健康面で、敬遠されている塩ですが、有史以前から塩は大切な素材のようです。

  
強塩(ごうじお) 表面が白くなるくらいに素材に塩をまぶす。素材の重さの20~30%の粗塩を使う(塩さば・塩鮭など)。

べた塩 平らな器に敷いた塩に、素材を置き、両面に塩をまぶしつける(素材の15~20%)・写真A・C。

薄塩 ごうじお(強塩)の反対(素材の1%未満)。


振り塩
素材の重さの2~3%・・・炒り塩(粗塩の水分をレンジで飛ばす)を使う・・・・写真D・E・F。
素材の30cm上、指のあいだから少しずつ振り落とす(茶こしを使うと簡単です)。

立て塩 3%の塩水につけ、素材に均等に塩をなじませる・・小さな魚介に塩をしたり野菜に塩をするときの用法。
3%は海水の塩分とほぼ同じ・・・いわしなど小魚の洗いやきゅうりの塩もみの時、用いる。

紙塩 ぬらした紙で素材を包み、その上から塩を振る・・・塩を抑え均等になじませる用法。

迎え塩 数の子などの塩ものの塩抜きのとき、薄い塩水(1~1.5%)につけて、素材の塩を抜く用法。

練り塩 卵白で塩を固めて使う・・・塩釜焼きなどのとき使う。

化粧塩 魚を焼くとき、火が通るまで焦げないように塩をしたり、尾やひれにたっぷり塩をつけて焼く用法。

青菜に塩 茹でる水の1~2%
小松菜やほうれんそうを茹でるとき、塩を入れて茹でる。
茹で上がったら、すぐに冷水につけると、色あせが防げる。
パスタを茹でるのも、同じ容量です。

おいしいと感じる塩加減は、素材の約1%と言われています。
人間の血の塩分は0.9%、自分の体の塩分とピッタリなのが
おいしい・と感じ、食べたあと、ノドが乾かない塩分だそうです。

塩の摂取量 1日あたり8gが限度・・目で見る量は写真・G
         小さじ1は5gの塩・・・大さじは15gです

なすなど一夜漬けの時の塩は、10%の塩水に漬ける・・・・写真B。
素材によっては、15~20%にするばあいもあります。
写真はなすの芥子醤油漬け、10%の塩水に漬けたなすです。

調味料類の塩分1gの目安
醤油・・・小さじ1杯    
減塩醤油は小さじ2杯
味噌・・・小さじ1と1/3  
ウスターソース  小さじ2杯
ケチャップ・・・大さじ1杯半
顆粒和風だし  おさじ1/2



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なすの芥子醤油漬(復刻版)

2008年10月06日 | 野菜類
家の前の畑のなすの実が、だんだん小振りになって来ました。
今や、なすと言えば年間商品で、年間通じていつでも手に入ります。

でも、この時季の小振りに身が締まったなすは、今の時でないと手に入りませんね。
わたしのように、自分で作っているなら手に入りますが、さもなければ近くの畑で分けてもらうか、
それもダメなら、drivingでもして足を伸ばし、道の駅でさがせば手に入ります。

この味を教えてくれたのは、昭和60年の暮れにに亡くなった母親でした。
小さいころ、それは白いご飯が珍しいころでした。いまどき人には分からないでしょう。
母が作ったなすの芥子漬けを白いご飯で食べたとき、世の中にこんな美味しいものがある・・
それを作って食べさせてくれる・・・母はありがたいと思いました。
レシピは、わたしが成長したあと、母に教えてもらったものを再現したものです。

母が亡くなったその年は「阪神タイガース」が、21年ぶりに優勝した年でもあります。
嬉しいあとの、それはほんとうに悲しいできごとでありました。

ところで、今回のレシピは、昨年のレシピとは、少しばかり変わっています。
毎年作っているのに、微妙に変わってくるのですね。


体力が続き、畑作りができる間は、毎年「なすの芥子醤油漬け」を作るつもりです。
それは亡き母親への鎮魂歌であり、母の味を思い出すよすがでもあるからです。
  
   茄子を軽く塩漬けして、たまりしょうゆ、味しょうゆ、煮切り酒などを混ぜ合わせた漬け汁につけて、
   2~3日経って食べるのは、秋の味覚の一つと思います。
   この味を教えて呉れたのは、母親でした。秋も深まるころだったと思います。
   初めて食べたとき、世の中にこんなに美味しいものがある・・・白いご飯を食べながらそう思いました。
   間単に作れるので、一度作って温かいご飯のおかずに食べてみてください。


材料
なす(小ぶりのもの) 10本(400g)
塩 90g 
焼き明礬 小さじ  1杯
醤油 20cc
たまり醤油 30cc
出汁醤油 20cc
鰹まる 小さじ  1杯 
日本酒 1/4カップ
芥子 小さじ  2杯

作り方

ナスを塩漬けする
① ナスを一口大に切り、塩水につけてアクを取る。
② 1リットルの水に60gの塩と焼き明礬を加え良く混ぜる。
③ 塩水につけたナスをざるに上げて(仮漬け用の)器に入れて、
  ②の塩水を注ぎ、重しをして1~2日冷蔵庫に置く。
④ 仮漬けしたナスを良く絞り、薄い塩水で洗う。

芥子醤油を作る
① 芥子を固く水溶きして濡れ布巾をかぶせて置く。
② 日本酒は弱火で4~5分煮てアルコールを飛ばす。
③ 醤油などの調味料全部と、芥子を良く混ぜ合わせる。
  絞ったなすとを水溶きした芥子を混ぜ芥子醤油を作る。

芥子醤油漬け
絞ったなすと芥子醤油を混ぜて冷蔵庫内で半日置いて出来上がり。
温かいご飯に添えて食べると本当に美味しく、いつもよりごはんが進みますよ。

即席の醤油漬けなので、賞味期限は精々1週間。
2日目くらいが一番美味しい。
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生命エネルギーと睡眠

2008年10月02日 | 健康・病気

お久しぶりのブログです。

人は、寝るにもエネルギーが要ります。

それが陰の気です。

陰の気を減らさないようにするには、寝ることです。

10:00~2:00は睡眠に抑えておきたい時間帯です。

日常の『あ~疲れた』は、まだ陽の気の減少の段階ですが、

「疲れてるのに眠れない」というのは、

とうとう陰の気の減少にまで進んでいるわけで、

要注意です。

うっかり午前様にならないようによく寝ましょう。

陰の気まで来てるやん、という方は専門家に尋ねましょう。

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レシピ番外「乳がん検診後進国・ニッポン?」です

2008年10月02日 | Weblog
レシピ番外「乳がん検診後進国・ニッポン?」です

10月は「乳がんの月」として、ピンクリボンキャンペーンが行われます。

半年くらい前になりますが、TVの医療番組で「乳がん検診」をとりあげていました。
私の身内で、乳がんで亡くなったのが3人、現在治療中が1人います。
年令は60才代が1人、50才代が1人、40才代が2人、うち40才代と60才代の3人が亡くなりました。
そんなことがあって、乳がんには人一倍関心がありました。

そのときの番組で「日本は乳がん検診の後進国」と言っていたので意外に思いました。
私には3人の娘がいまして、3人とも40才前後なので、余計に気になりました。
そんな中、娘の1人が人間ドックで「乳がん検診」に引っかかりました。最近のことです。
検診が終わったあと、専門医あての紹介状を手渡されて帰ってきました。
早速、専門医にかかります。診たては良性らしいが、念のため精密検査をすることになりました。
今は、その途中なので、「吉と出るか、凶とでるか」は、神のみぞ知る・・であります。

ところで「乳がん」について、皆さんはどの程度の認識をお持ちでしょうか。
生涯を通じて、日本人女性の20人に1人は乳がんにかかる、女性のがん患者では乳がんがトップで、
罹病年令は45才がピーク、壮年期(30才~64才)の女性のがんによる死因原因でも最多だそうです。
リスク要因は、未婚、高齢出産、妊娠・出産歴がない、母乳を与えない、閉経年令が高いなどなどですが、
喫煙も、本人喫煙はもちろんですが、受動喫煙もリスクが高まると言われています。

欧米では、早くから乳がん検診の普及に取り組み、アメリカの検診率は80%、それに対し日本の検診率は
17.6%と低く、そんなデータが後進国と言われる所以なのでしょう。
「日本では乳がんに対する関心や知識が低く、そのため発見されたときは病状が進んでいる場合が多い」
とその番組で報道していました。

乳がんは20才過ぎから認められ、30才代で増え、45才でピークに達する・・・最近では「20才を過ぎたら
「乳がん年令」と言われているそうですが、若い女性の関心はどうなのでしょう。
胃がん、大腸がんや肺がんの検診は男女ともに普及していて、女性特有の病気についても、子宮がんの
検診は普及していますが、乳がん検診はいまひとつと思います。
女性だけにまかせないで、男の人たちにも関心と知識を持って欲しいと思います。

レシピメールをお送りしている男性の方々は、後期高齢に近い年令です。
娘さんがいらっしゃったら、40才前後の一番危ない時期を迎えているのではないでしょうか。
女性にとっていちばん危ない時期・・・と考えて、なんらかのサポートをしてあげて欲しいと思います。
番組の終わりに、乳がん治療にかかわった医師が「女性は20才になったら自己検診してほしい、
30才になったら専門医検診を受けてほしい」
と熱心に語りかけていました。
病気の中でも、特に「がん」は早期発見が治癒の決め手、番組の言葉通り、真剣に取り組みたいものです。
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