男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

お灸は医療

2007年12月28日 | 健康・病気

「千〇灸をしたら火傷したから、お灸は怖い」

といっている人がいるそうな。

それ、まちがいです!

お灸は医療です。

自分勝手にするもんじゃないんです、本当は。

お灸をしていい場所、してはいけない場所があるんです。

それは専門の鍼灸師の先生しか勉強していません。

勝手にお灸をして、こわいということなかれ。

専門の先生のところでしましょう。

よく効きますよ。火傷もしませんしね。

ちゃんとしたお灸に出会えない人は本当に残念です。

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さわりすぎで・・

2007年12月28日 | 健康・病気

治療でもやりすぎの病院はあります。

話に聞くと医者の顔を見ずにリハビリ室に行くことがあるそうな。

それはいけないことです。

やはり毎回先生にお目にかかり、そのリハビリが合っているかを

診てもらわなければいけません。

治療後に痛みが出るのは合ってない事が多いです。

それについて先生に言わなければ、症状は悪くなるばかりです。

リハビリの方法が悪かったり、量が多かったり、色々です。

また自分で悪化させている人も少なくありません。

楽になるから押すとか、歩くとか、揉むとか、温めるとか冷やすとか・・

実は間違っていることが多いのです。

症状が悪くなっているときはいったん触るのを休憩して、

ちゃんと来院したら診てくれる先生のところに行きましょう。

昔のテレビのように叩けばまた映る、と言うようなものでもないですしね。

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番外編 まなかつおの粕漬け

2007年12月25日 | おせちシリーズ
お正月のおせち料理の合間に、粕漬け(または味噌漬け)は
如何でしょう。

30日か31日に漬け込んでおくと(材料にもよりますが)
2日か3日には食べ頃になります。

お雑煮やおせちを食べた後に、目先が変わって美味しいものです。
予定外に来客が増えたときなどにも、臨機に対応でき重宝します。

「まなかつお」を代表に選びましたが、薄塩の鮭も美味しいし、
「銀たら」が手に入れば、これはもう最高ですね。

関西では銀たらを見かけません(味噌漬け・西京漬けにしたものしか
見かけませんね)。

お正月の間だけでなく、年間通じて色んな食材を漬けて楽しんで下さい。
使う酒粕は板粕よりも、吟醸酒粕の方が簡単に出来ます。
板粕だと酒を加えて寝かせるかしないと、白味噌とうまく混ざりません。

漬け床
酒粕(吟醸酒粕) 500g
白味噌 100g
日本酒    大さじ 5杯
みりん    大さじ 5杯

粕漬けにする魚介・肉類
まなかつお  さわら  鯛   鯖  赤魚
鮭(甘塩・中辛なら塩鮭が簡単)
もんこういか  貝柱
豚肉  牛肉

作り方
まなかつおは店で調理してもらうか、調理してなければ
好みの大きさに調理してもらう。
切り身に軽く塩を振って30分~3時間置く。
時間に巾があるのは、鮮度・切り身の大きさ・食材により
塩が食材に入る時間が違うから。
切り身が薄ければ薄塩にし、新鮮なものも薄塩にする。
塩鮭のような塩ものは、塩はしない。
豚肉や牛肉にはほんの少しの塩・・と漬ける材料により
臨機応変に使い分ける。

塩をして時間が経つほどに、水分がでてくるので
ざるを敷くか、ペーパーの上において水分を取る。
(肉類には水分が出るまで塩を振らない・・ほんの少し。)

ガーゼを適当な大きさに切り分け(1切れが包み込まれる大きさにする)
水分を拭き取った材料を一切れ宛包む。
漬け床にガーゼに包んだ材料を付け込む(全体に粕を着せる)。
容器に蓋をして冷蔵庫内に3~5日置く。
(切り身が薄いものは3日くらい、厚ければ5日くらい・・ただし肉類は2~3日が良い。)

美味しい時期は材料によって微妙に異なるが、大抵のものは5日が限度。
肉類・いか・えびなどは2~3日がよろしい。

食べ頃の時期がきたら漬け床から取り出して、ガーゼを取ってペーパーで拭き、
グリルで焼く(火力は中火・・・強火だとすぐに焦げる)。
間違ってもフライパンなどで焼かないこと・・・漬け床にみりんを使っているので、
焦げやすい(どうしてもフライパンで焼くときは、弱火~中火でじっくりと焼く)。

漬け床は漬ける材料にもよるが、4~5回は漬け回しができる。
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ニシンの昆布巻き

2007年12月24日 | おせちシリーズ
おせちは、日持ちしないといけないし、けっこう手が込んだ料理が多いので、
おせち料理を作るのを、世の奥様方は敬遠なさいます。
そんなこと(手が込んで面倒)が、近頃出来合いのおせちが流行る所以でしょう。

今回の昆布巻を始めて作ったのは、かれこれ30年以上も前のことです。
NHKの料理番組にあったもので、今もそのレシピはファイル保存しています。

初めて、柔らかくて美味しい昆布巻ができたとき、それは嬉しかったものです。
それから、毎年のように作りますが、年に一回しか作らないので、
年末になると、都度レシピと首っ引きになります。

同じレシピで作るのに、味は一定しません。
毎年味付けに苦労します。

毎年違う昆布を使うのだから(昆布の持ち味で大いに変わり)、
味が変わるのは当然で、砂糖や水を増やしたり、煮汁を減らしたりして調理します。
作り手の体調も変わる・・味を見る舌の力もだんだん落ちています・・
これは加令によるもので仕方のないことですが・・・。

そんな中で作ったニシンの昆布巻は、家人にも味見検分して貰いました。
まあ、何とか美味しい・・・と言って貰え、今年もまずまずの出来でした。
瓶詰めし、加熱して保存用に作りました。

このレシピを見て、面倒だ・・と思われるかも知れません。
でも、これまで作ったことがなければ、ぜひ一度作って見て欲しいです。
自分の力で、こんなに美味しい昆布巻が出来た・・・
その喜びを味わって欲しいと思います。

材料
 煮コンブ(日高昆布) 25cmのもの8枚  125g
 身欠きにしん  6枚   125g
 かんぴょう 90cmのもの3本

調味料
 酢 大さじ 2(20cc・・・大さじ1は10cc)
 きび砂糖 大さじ 5 (ニシンのように個性が強い食材には、個性の強い砂糖を使う。)
 濃口醤油 大さじ 4
 日本酒 1/3カップ

下ごしらえ
① 身欠きにしんを米の研ぎ汁に漬けて柔らかく戻す。
   今の季節なら2~3日間くらい、毎日水(研ぎ汁)を替える。
 柔らかくなったニシンのうろこや鰭・汚れを落とし背割りに切って背側を2つに切る。
② コンブは布巾で両面を拭いて汚れを取って、水8カップを入れたボールに移して、
  10分くらい漬けてふやかす(長い時間つけない)。
  コンブ全体がしなやかになったら、半分に切る(1枚12cmのが16枚できる)。
  コンブがしなやかになったら、水から上げてトレーに広げて乾かし半分に切る。
  1枚12cm昆布が16枚できる。(コンブの漬け汁は、煮汁用にとって置く。)
③ かんぴょうは水をくぐらせてから、塩少々で揉んでしなやかにしておく。

昆布巻きを作る
① コンブを縦に置き、ニシンを芯にして軽く巻き(固く巻くと昆布が膨らんで不出来になる)
  真ん中をかんぴょうで「ゆるい目」に結んで端を切る(結び目は固く結ぶ)。

昆布巻きを煮る
① 平らななべ底に、縦に切り目を入れた竹の皮を敷き、その上に昆布巻を並べる。
② コンブを漬けた水を、昆布巻が隠れるくらい鍋に入れて、強火にかける。
③ 沸騰したら、アクや泡を取り除き、酢大さじ2杯を加え落としぶたをし、中火で
  約1時間煮る(煮汁が減ってきたら、漬け汁を加える・・・ここからは、水を継ぎ足さない)。
④ 昆布巻に串を刺し、スッと通るまで煮て、日本酒・砂糖・を加えて30分煮る。
⑤ 昆布巻が艶良く、かんぴょうも程よい色になったら、醤油を加え弱火で煮込む。
  この間、煮汁をスプーンですくい、昆布巻にかける(これを繰り返す)。
煮汁が1/3以下になったら、火を止めそのまま冷ます。
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かまぼこ・番外編・お買い物

2007年12月24日 | おせちシリーズ
前回メールでも書きましたが、年の瀬が迫るにつれて食品はじめ、
越年に必要な品々(特に生鮮食品)の値段が上がってきます。

中でも、毎年悔しい思いをするのが「かまぼこ」です。
26~27日を境に、どんな店からも、安いかまぼこが姿を消し
通常なら100円前後で買えるものがいっせいになくなります。

代わって登場するのが、300円前後から6~700円のおせち用のかまぼこです。

年越しそばに使うのだから・・と思って100円くらいのを懸命に探しても
そんな安いのは「くすり」にしたいと思っても見つかりません。

それでも、今日・明日中に買えば、かなり高級なものが、通常価格で手に入るはず・・です。

もう一つ。
これも、これまでに書きましたが、「aプライス」と言う店があります。
最近、野菜・果物まで扱うようになりました。
中でも野菜は、目玉・・・と思います。
この店の殆どの野菜には「生産者名」が書いてあって有機栽培が多い、
その上、値段が安い・・と思います。

会員制の業者向け量販店ですが、けっこうレベルの高いものを揃えています。
それに、一般市場で見ないような野菜を並べるようになりました。
今、我が家で漬け上がった「日の菜」はここで買ったものです。

店舗網は、関西なら、京都・奈良・大阪・神戸に全部で20店以上はあると思います。
東京地区だと町田・所沢・高井戸など11か点あります(残念ながら北海道にはありません)。
九州・山口には、この会社の発祥が九州・佐賀県だけに、店舗網が充実しています
(本社は神戸・六甲アイランド、また福岡に九州本社があります)。
関心のある方は「aプライス」を検索して見て下さい。

昨日はここで、「蓮根」を買いました。かなり大きいのが1節ですが400円でした。
良品を扱うが値段も高い・・と評判の「I」スーパーなら倍以上する代物です。

蓮根など根菜は、濡らした新聞紙に包んでラップで巻いて、冷暗所に置けば
1週間や10日は充分に保存がききます。
白菜・キャベツなども然りです。うまく買えば全体で3割は「得」するでしょう。

冷凍ものなども今のうちにそろえておいて、ラップやスチロール皿などを、
ゴミ収集日までに出しておきましょう。
安く手に入れることができて、余分なゴミが年内に捨てることが出来ます。

私が知っている店で、これまでにお知らせして来たのは「コストコ」「成城石井」
「プライスクラブ」「aプライス」などですが、まだ他にも多々あるでしょう。
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きんとん

2007年12月23日 | おせちシリーズ
年末は、一年のうちで一番にものが動く時で、買い物も食べものに限らず、
着るものをはじめ住製品も、年末に買うことが多いですね。
料理するのも、年末が一番に立て込む時だと思います。
主婦は大変ですね。
出来合いのおせちを買い求める気持が分かります。

でも、年初の大切な日のご馳走ですから、やはり手作りの料理を皆で味わいたいと
おもいます。せめて子供が大きくなるまでは手作りしたいですね。

ところで、12月に入るとどうしてあんなに、人も車も混むのでしょう。
先週の日曜日に、近くの「ニトリ」に「ゆかだん」用のカーペットを買いに入ろうとしたら、
けっこう広い駐車場が「満車」で時間待ちしないと入れないと言う。
(何もこんな混雑する日に、ムリして買わないでも良かろう・・・と思い)
スゴスゴ引き帰しました。

材料
さつまいも   中くらいのもの2こ(750g)
くちなし   2こ
焼き明礬   小さじ 1

調味料
グラニュー糖 180g

下ごしらえ
① サツマイモの皮を厚く剥く。
(表皮と実の間に薄い繊維の部分があり、これを取り除くため、厚く剥きます。)
750gのサツマイモが600gになる。
② 水2リットルに焼き明礬を入れてよく混ぜておく。
③ サツマイモを、3~4センチ大に、切り分ける。
  (包丁を打ち込んで、割るように切り分ける。)
④ 切ったサツマイモを②の明礬水に入れて約半日置く。
  (アクを取り除くため・・・こうすると仕上がりがきれいです。)

サツマイモを茹でる
水2リットルを鍋に入れて火にかける。
くちなしを細かく刻んで鍋に入れて中火で煮る。
煮汁が濃い黄色になったら火を止めて冷ます。
冷めた煮汁をペーパーで濾して鍋に戻し、④のイモを
加えて火にかける。
煮立ったら、中火にして30分くらい煮る。
あと、裏ごしするので煮崩れる寸前まで柔らかく煮る。

茹でたサツマイモを裏ごしする
煮えたら熱いうちに、ざるなどで裏ごしする。
冷めると固くなって厄介です。

裏ごししたサツマイモに味付けする
裏ごししたイモを鍋に移し、グラニュー糖を加えて
良く練りこんで、弱火にかける。
面倒でも、湯煎にすると焦げつかず安心です。
砂糖を加えるとき、初めに8割くらいの量を加え、味見してから
残りの砂糖を徐々に加え、好みの甘さに仕上げる。

出来上がったら、甘く煮含めた栗を混ぜると「栗きんとん」になります。
栗の瓶詰を使うときは、砂糖を減らして、瓶詰の蜜を使うとムダが出ません。


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あなごと車えび・お雑煮の準備

2007年12月22日 | おせちシリーズ
正月が近づくと、おせち用の食材の値段がグンと上がります。
焼きあなごは1尾300円くらいに、車えびは1尾400円近くになります。

生活防衛のために・・・今回はお雑煮や茶碗蒸しに使う、「あなごと車えびの冷凍保存」
を取り上げました(安いうちに買う・・今ならまだ間に合います)。

12月に入ったら、こまめに魚売り場を探索し、安いときに良い品を確保します。

今回のあなごは、播州の地物が1尾98円、車えびは1尾120円でした。
車えびはともかく、あなごはラッキーでした。
近所のショッピングセンター内に、兵庫県漁連直営の魚屋があって、
昼網で上がったとれとれの、いろんな魚を売っています。

値段は相場ものなので、日々異なります。
経験則から、あなご1尾98円の日が、全般的に安い・・と発見しました。

前回98円の時は、立派な「まながつお」が1尾680円でした。
(高い時は1180円もします。)これは粕漬けにしました。
一昨日もあなご1尾98円で、この日は目の下一尺はあろうかと言うカワハギ1尾が880円でした。
近来にない安さなので聞いたら、おばさんが「今日は特別に安い」と言う。
1尾求め調理を頼むと「どうします?」と聞くから「煮付けに・・・」と応えました。
帰ってあけて見たら4つに切ってあり、おばさんの質問は「造りにしますか、煮物にしますか」と言う
ことだったろう・・・こんな大きいものなら半分「造り」にしてもらえばよかった・・・そう思いました。
「造り」にできるくらい活きが良い「カワハギ」は煮ても絶品でした。
昨日見たら、同じ大きさのものが1280円でした。

料理をする・・・その前提で大事なのは、新鮮なものをいかに安く買うか・・・だと思います。

先日も「aプライス」と言う店で生産者名入りの「日の菜」と「黄芯白菜」を見つけました。
(黄芯白菜は文字通り芯が真黄色で、美味しいけど値段も高い・普通の白菜は芯が白い。)
どちらもすこぶる立派なもので、値段は100円と150円で安いのにビックリでした。
高いガソリン使って、猪名川道の駅で買う「日の菜」より、よほど立派でした。
白菜も1株2キロあって、しまりも充分で、4株づつ買い求め、漬け込みました。

嵐山に行った際、西利の漬物コーナーで見た日の菜漬けは2本入りで520円でした。
それに比べると、自家製だと安いもんです。

色んなものの値段が次々に上がる・・・いやな、恐ろしい予感がする今日この頃です。
一定の収入しかない者にとって、生活防衛するには、良品を低価格で売る店を
できるだけ多く知る・・・その情報力が大切・・・そう思います。

あなごを冷凍保存する
  あなごはラップにきれいに並べて密封し二つに折って冷凍し、29日か30日に蒲焼にします。
  冷凍したものでも美味しく焼きあがります。
  あなごは、あまり大きくないものが美味しいです(これは鰻と一緒です)。
  1尾42~3gから50gくらいが手ごろと思います。
  私の大好きな宮島口の「うえの」のあなごめしのあなごも、小ぶりな地物を焼いています。

車えびを塩茹でして冷凍保存する
  車えびは活ものを買い求め、塩茹でして冷凍保存します。
  えびも大きいものより小ぶりの方が扱いやすいです(1尾20g程度、大きくても25gくらいまでが使いやすい)。
  調理するには、冷凍したえびを自然解凍させて、日本酒・みりん・砂糖・白醤油で
  味付けしたのを、お重に盛りつけます。
  また、お雑煮にトッピングすると、豪華になります。

  塩茹では3%の海水のからさにして、茹でるのは3~4分、頭の味噌に熱が通るくらいに
  茹でます。茹ですぎると折角の活ものですから、勿体ないですね。
  えびを形良くまっすぐに仕上げたい時は、串刺しにして茹でます。
  串を尾の方から頭に向けて突き刺しますが、下腹・・足のつけねに添って刺します。
  腹側から見ると、串が透けて見えるくらいに刺すと、茹で上がりもきれいにまっすぐに出来上がります。
  茹で上がったら、そのまま冷まし(空あげ・・と言う)水分が飛んで冷めてから冷凍します。

  調理するときは、解凍して味つけしたらそのまま冷まし(この間にあじを含ませる)てから
  串を抜きます(串を抜く時は、串の端を指先で1回転させて身離れさせてから抜きます)。
  串を抜いたあとも、きれいにまっすぐなえびの旨煮に仕上がります。
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ぶどう豆

2007年12月16日 | おせちシリーズ
ぼつぼつおせちの用意が始まります。
今回は、丹波・篠山の黒豆を使っての「ぶどう豆」です。
この料理は、京の名料理人辻嘉一さんの名著「辻留・料理のコツ」から
引用したもので、アレンジは殆どしていません。

この料理は、レシピを読んだだけで、辟易してしまう方が多いと思います。
でも、料理好きのしろうとが30年以上も、毎年作る・・その魅力がこのレシピにはあります。

黒豆を煮るには、その食材から選ぶ・・・そんなこだわりも必要です。
私は随分永いあいだ、丹波・篠山の「小田垣の飛切」にこだわって来ました。
飛切とはユニークなネーミングで、「飛びきり大きい豆」の意味なんでしょう。
生の豆は人差し指の一節くらいもあって、煮上がったらそれこそ親指くらいの
大きさにもなろうか・・と言う代物です。

手に入り難いし、値段も高い・・・20年くらい前は大丸・梅田の地下か
丹波・篠山の小田垣まで買出しに行ったものです。

そのころのメモを見ると、1キロ5千円くらいでしたが、今から考えると安いですね。
この間みたら小田垣の飛切ならぬ、丹波産黒豆LL200gが1100円もしていました。
飛切なら今いくらするんでしょう(その頃と違い高いものは使えません)。

今回使った黒豆は岡山産のもので250g860円の豆でした。
年金生活者としては、節約しないといけません。
この辺で我慢しました。
それで作ったのが、このぶどう豆です。

この料理は、純粋の砂糖以外の調味料は一切使わないで、白ざら(又はグラニュー糖)一本、
それも甘味を抑えて、黒豆本来の味を楽しむ、これぞ究極のレシピと思います。
京料理の先人は、このようなレシピを残してくれていたんですね。
(私のようなしろうとでもそれなりに出来上がるように、レシピを書き残していられます・・・それが
素晴らしいこと、そう思います。

幸いこの味を好む娘が二人いるので、このレシピを残してやりたい・・そう思って書きました。

材料
丹波の黒豆  250g   
グラニュー糖 水2カップに対し600gが上限(350g~450gが控えめでベター)
米の研ぎ汁
灰アク汁   水の1/7の量の灰を水に入れて良く混ぜて一晩置き、上澄みを使う

作り方
① 黒豆の3倍量の米の研ぎ汁に12時間つける(温かい場所に置かない)。

② 1晩ひたした豆を灰アク汁(または水)とともに鍋に移し中火で3時間煮る。

③ 煮豆をつまんで、押しつぶせるようになったら、別の鍋に沸かした湯に移して
   灰アク分を取り除き(水が澄み切るまで数回繰り返す)そのまま冷ます。
  鍋のまま冷ました黒豆をトレーに移し、皮が剥けたり破れたものを取り除き、
  ざるに移す。
   
新豆なら3時間煮れば柔らかくなるはずですが、性の悪い豆はなかなか柔らかくなりません。そのときは重曹を使います。重曹は豆の量にもよるが、250gなら小さじ1程度でよい。煮ている鍋に重曹を加え、一混ぜして全体にすばやく行き渡らせてすぐ火を止める。重曹を入れたら(そこからは)絶対に煮込まないこと・・これが鉄則です。

④ 蒸し器にふきんを敷いて、黒豆を その上に移し強火で蒸す(豆の水分を除く  作業です)。

⑤ 2カップの水(360cc)に250gのグラニュー糖を入れて火にかけ砂糖蜜  を作る。沸騰したら火からおろし、蒸しあがった豆を砂糖蜜に移して1晩置   く。温かいうちに、ラップで鍋ふちからすき間がないように紙蓋をして1晩置  く。

⑥ 砂糖蜜(漬け汁)を漉しとって、グラニュー糖100gを加えて煮たてて冷ます。
  ここで砂糖の量を加減する・・冷めて砂糖分が豆に入りこむと甘味が増すの   で、少し控え目にする。
  豆と砂糖蜜(煮汁)は、一緒にするときは必ず、同じ温度にする。

⑦ 冷めた砂糖蜜に豆を加えて、ゆっくりと火を入れ沸騰直前に火からおろす。砂  糖蜜で豆を煮る時は、沸騰させず、90℃くらいで10分したら火を止めてそ  のまま半日以上冷ます。

これで出来上がりですが、1~2粒試食して、甘味が物足りないならも少し砂糖蜜を甘くします。
砂糖蜜が豆全体を浸しているようなら、砂糖蜜だけを1割~2割煮詰めて、甘さを増して冷まし
豆を漬ける・・・もう熱を加える必要はない・・・これを半日おくと美味しくなります。

甘味はグラニュー糖か氷砂糖を使いピュアな甘さに仕上げます。
  間違っても塩や醤油は加えませんし、みりん・酒もです。砂糖1本です。
甘味が濃くなると、身が締まって、皮にしわができます。
だから、甘味は控え目にしますが、冷めると純粋な甘さが引き立って
上品な、黒豆本位の味(茹栗に似た風味・甘さ)になります。
我が家では、末娘と長男の嫁さんの好物で毎年リクエストされます。
私もこのぶどう豆の洗練された味が好きで、作り始めて30年作り続けています。


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カレーうどん鍋

2007年12月13日 | だし・調味料・スープ類
巷では「カレー鍋」がブームだそうです。

カレー鍋の元祖は(先日見たTVによれば)姫路の料理屋さんだそうです。
思いつきで(お客さんに)出してみたら好評だったので、
思い切って東京に進出・開店したところ、バカ受けして、
一気にブレイクしたそうです。

寄せ鍋かチャンコなべにカレーを加えたような鍋なのでしょうが、
考えた方は、発想豊かな料理人なのでしょう。
「コロンブスの卵」みたいですね。

料理というのは、食材・調味料・香辛料・料理方法によって、
自分流にアレンジできるのが(変化があって)面白いですね。

カレーうどん鍋は「カレー鍋」にヒントを頂た様な鍋ですが、
思った以上に美味しく、子供から大人にまで好評でした。

食材が多種でしかも野菜たっぷり、卓上の食器も(ご飯は原則不要なので)
大きめの器だけでOK・・とシンプルなのがよろしい。

おまけに経済的に安いのが何よりと思いました。

カレーうどんではないので、ルウを入れ過ぎず(濃厚な味にしないで)、
サラッとしたつゆにすると、お終いまで(おつゆまで)食べられます。
ご家庭で、試してみて下さい。


出汁のベースに鶏がらを使いましたが、単純に(水+創味つゆ)ベースでも良いと思います。鶏がらは安い(1羽分が90円くらい)うえに、使ってみたら滅法美味しかったのでレシピに載せました。カレールウは甘口から辛口までを好みのものを・・・また、カレーパウダーもよろしいでしょう。若い人向きには、肉・魚介をたっぷり入れて、中年以上の方ならこのレシピくらいが適当なのでは・・と思います。

具の材料
鶏引き肉(合びきでも良い)   300g
玉ねぎ 大 1こ         400g
にんじん 中 1本         150g
キャベツ又は白菜 3枚      200g
もやし 1パック         200g
しいたけ 大4こ
赤ピーマン 2こ
青ねぎ 1把
うどん 3~4玉

つゆの材料
とりがら 1羽分
出汁醤油 1/3カップ(普通の醤油の時は少な目にする。)
カレールウ  2~4ブロック

具財の下ごしらえ
ひき肉に塩・胡椒で下味をつけ、つなぎに片栗粉大さじ1を加えてよく混ぜておく。
玉ねぎは縦半分にして、2cmのくし型に、にんじんは短冊(太ければ輪切り)に、
キャベツ・白菜はざく切り、しいたけは半分に切っておく。
赤ピーマンは1cm巾の短冊・青ねぎは7~8cmの長さに切る。

つゆを作る   鶏がら1羽分を水2リットルと一緒に鍋に入れて強火にかけ、沸騰したら中火~弱火にし、 1時間くらいじっくり煮出して、火を止めそのまま冷ます。
ざるなどでスープを濾し取る(出来上がりは1.2~1.5リットルくらいになる)。      
濾したスープを鍋に入れ、出汁醤油を加えて火にかける。
沸騰したらカレールウを加え、ルウが煮溶けたら具材を加えて煮る。

煮ながら食べる
鍋ににんじん・玉ねぎを入れて、ひき肉を大さじですくい取って鍋に入れて煮る。
残りの具材を適量加え、次にうどんを入れて煮ながら食べる。
野菜たっぷり(@300g)の鍋なので、野菜の水分が出て初めの味より薄まってくる。
塩味は薄くても、カレーの辛味と香りが引き立ててくれるので、追加の塩分は加えない。

これ以外に
普通のカレーのように、牛肉ベースにしても美味しいと思います。
シーフードが好きなら、エビ・イカ・タコ・貝柱などが良いでしょう。
野菜はアスパラ・カリフラワー・ブロッコリー・なすなど火が通りやすいものなら、好きなものを加えたらよいでしょう。



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  たくあんを漬ける

2007年12月06日 | 野菜類
「たくあん」を樽から出す時、かなりの醗酵臭が辺りに漂います。、
漬物を取り出したあと、洗っても手の臭いはなかなか取れません。
糠味噌臭くなるのを嫌って、自宅で漬物を漬ける家庭が少なく
なっているんだそうです。

臭いもさることながら、重石を持つのも力仕事なので、
女性にさせるのは気の毒ですね。
私は、漬物作りは男の仕事・・と思って、毎年初冬になると
たくあんと白菜の漬物作りに取り掛かります。

他にも、道の駅で買って来た「日の菜」や、畑で取れる「壬生菜」も
漬けるので、冬の漬物作りはけっこう忙しいです。
「たくあん」を自宅で漬けると、「古漬」にしたり、それを「ピリ辛煮」に
したり・・・して美味しいご飯のおかずが出来ます。

寒い風が吹く今こそ、大根干しとたくあん漬に最適のときです。
漬けたことのない方でも10本くらいなら、漬ける容器も重石も
簡単なので、チャレンジして見てください。

    毎年11月のはじめ頃から、漬物用の大根集めに奔走します。
    白首で細目の大根が漬けあがりがきれいで味も良いのですが、昨今は青首で太目な大根ばかりです。
    山間の「道の駅」や青空市を探し歩くのですが、思うような大根はなかなか集まりません。
    こうして集めた大根を、去年は50本くらい漬け込みましたが、出来上がりはもう一つでした。
    生育途中ウィルスにやられて、芯が固かったり、皮がぶよぶよになったりしたのが何本かありました。
    そこで、今年は棚田農家のNさんにお願いして、60本分けていただくことにしました。

    大根は、葉つきのものを4本束ね、風通しのよいところに写真のように二つに折れるまで、2週間くらい干します
    柿と茄子の葉の干したのを用意します(風味付けに入れますが、なくてもかまいません)。
    柿の皮は甘味付け、茄子の葉は風味付けにします。
    柿の皮は、毎年200個の干し柿を作るので、その副産物の皮を天日でカリカリになるまで干します。
    茄子の葉は、畑の茄子の摘葉したのを干して保存しておきます。
    (柿の皮と茄子の葉は、はさみで細かく刻んでおく。)
糠は網ざるなどで篩って、砕けた米を取って、糠だけにします。

材料
干し大根 60本  20キロ
干した柿の皮 50g
干した茄子の葉 40g
鷹の爪 20本
篩った糠 2キロ
海水から取った塩 1キロ

漬け方
① 糠と塩をまんべんなく混ぜておく。
② 漬ける容器の底に糠を振りいれ、大根の頭と尾を交互に隙間なく並べる。
③ 隙間ができたら、大根の葉を詰めて、隙間をなくする。
④ その上に糠を振りいれて、柿の皮・茄子の葉と鷹の爪4~5本を加える。
⑤ これを繰り返し全量を漬け込んだら、残った糠を加え干し大根の葉を隙間無く
  詰め込むように並べる(60本の大根の干し葉全量の3/4を使う。)
⑥ その上に中蓋をして、大根の重量の2倍の重石をして、ポリフィルムで覆う。
  2~3日したら水が上がってくる(上がらない時は重石を増やす)。
⑥ 1ヶ月半から2ヶ月経ったら食べごろ(常に水が中蓋にかぶるくらいにする)。

 こんなに手間ひまかけて作るたくあんでも、美味しいか・・と言うとそうでもありません。
 上に書いたように、大根そのものが曲者でして、生の大根は見た目にはきれいでも、
 漬けて見ると皮がブヨブヨしたり、芯に白い「ス」が入ったりしていてガッカリの連続です。
 昨年もそんなのがいくらかありました。
 今年は、さあどうなりますか、楽しみです。

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かにかまと豆腐の丼

2007年12月06日 | ご飯類
先日は1ヶ月振りの雨でした。
お陰で、畑の水遣りから解放されました。

でも、明日からは又一段と寒くなるそうです。
今年は、暑かった夏の分を冬に取り戻して、
帖面を合わせようしているみたいですね。

寒いときは温かいご飯が何より・・しかもたっぷりと食べたい、
たっぷり食べると、カロリーと塩分が怖い・・そんな方向きに
作ったのがこのレシピです。

「かにかま」は私が好きな食材の一つですが、今回この丼を
作るとき「オヤッ」と思いました。
「かにかま」の量がなんとなく少ない・・・そう思ってパックの裏側を
見ると「かにかま9本(90g)」・・とありました。

石油製品の急騰はご存知の通りですが、スケトウダラのすり身を含め
食材が値上がりしている・・と聞いていました。

こんな形で(我々が気がつかないうちに)じんわり値上がりしているんですね。
かにかまはこれまで10本から12本入りでした。
寒さだけでなく、懐にも厳しい冬になりそうです。

材料
かにかま 1パック(90g)
豆腐 1/2丁(150g)
人参 10cm(80g)
椎茸 中2枚(40g)
青ねぎ 4~5本(30g)
白菜 1枚(120g)
玉ねぎ 1/4こ(70g)

調味料
鰹まる 大さじ 1
淡口醤油 小さじ 1
日本酒 1/4カップ

作り方
かにかまは横二つに切る。
豆腐は3センチ角のやっこに切る。
人参は5ミリ厚の短冊に切る。
椎茸は水に戻して1枚を3つに切る。
青ねぎは7~8センチの長さに切る。
白菜は軸と葉に切り分けて、軸は3×5cmの短冊に切り、葉はざく切り。
玉ねぎは2cmのくし型に切る。

鍋に水200ccと日本酒を入れて火にかける。
人参・椎茸・玉ねぎ・白菜の軸を加えて中火で煮る。
玉ねぎが柔らかくなったら、鰹まると薄口醤油を加えて、一煮経ちしたら豆腐・
かにかまと白菜の葉を加えて全体に火が通って味がなじんだら青ねぎを加える。
(ここに水溶き片栗を加えて、とろみをつけて中華風にしても良い。)

具材が多いので、大きい目のどんぶりに、温かいご飯を盛りつける。
(大盛りなら250gくらい。)
鍋の具材と煮汁をご飯にかけて、温かいうちに食べる。
この丼は、つゆたっぷりなので、とろみをつけるより汁かけご飯のようにして
食べる方が、おじや風になって美味しいと思います。

ご飯の量がちょっと多い・・と思われかも知れませんが、これだけ食べても
一人当たりの摂取熱量は570キロカロリーです。
野菜は一人当たり170g、豆腐が75gで、塩分は一人当たり1.8gです。
真に健康食と思いますが、若い人にはちょっと物足りないかも知れません。
若い人向きには、これに鶏肉か卵1こ加える、又は天カスなども良いと思います。
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