お正月太り・・という言葉があります。おせちやお雑煮をはじめ、ふだんより
ごちそうをたべてお酒も飲むが、体はあまり動かさない・・それがもとで体が
太りますが、大抵は、10日も経てばもとの体重にもどります。
今年はこれまでと勝手がちがい、体重が減りません。そのうち減り始める・・
と多寡をくくっていましたが、3週間近くたっても、ピークに張りついたままで、
いささか焦ってきました。
昨秋来、腰痛がひどく、畑作りの「減反」を余儀なくされ、作業量が減りました。
寒さがきびしいこともあり、畑にでるのも滞りがちなので、摂取熱量と運動量が
アンバランスになったのでしょう。
そこで一念発起、体を動かすように努め、摂取熱量を減らそうと思い立ちます。
TVで「タニタ丸の内食堂」が話題になって、1食を500kCal、塩分は3g以内に
抑え、栄養バランスがとれたメニューを提供する・・と報じていました。
先日、ある会合の出先で、生湯葉を1パック買ってきました。さあ何にしよう・・と
思いついたのが、ゆばととうふと冬野菜のなべです。ごはんは130gの小盛りで
計算すると、1人分の熱量は580KCal、塩分が1.7gでした。
その他の主な栄養成分は次のとおりで、( )内は1食あたりの基準量です。
タンパク質41.6g(20)、脂質15g(16.5)、炭水化物67.3g(92.5)、カル
シウム444mg(200)、食物繊維7.3g(6.4)です。
タンパク質とカルシウムが多いのに対し、炭水化物が少ないので、とうふを減らし
ごはんを増やせば、カロリーが増える、タニタのようにはいきませんでした。でも、
この鍋はおいしい鍋です。若いかたには貝柱の代わりにお肉にすると喜ばれます。
ゆばととうふとふゆやさい(はくさいとねぎ)を、こんぶ出汁で茹で、薄切りの貝柱をシャブシャブッとするだけの
シンプルな鍋です。シンプルなだけに、食材は新鮮でおいしいのをつかいます。ゆばもとうふも高いといっても
知れたものです。貝柱は高いけど活けのお造り用にします。つけ醤油は自分好みに、シンプルななべ料理です。
材 料 とうふ 1丁 400g
ゆば 1パック 100g
白菜の葉先 8枚分 200g
ふとネギ 1本 180g
ほたて貝柱 6こ 120g
昆布 15㎝ 15g
作り方 とうふ1丁を6等分に切り、ゆばは6センチ巾に切る。
白菜は軸をのぞき、柔らかい葉っぱの部分だけをつかう。
軸はすてないで、ほかの煮ものなどにつかいます。
ふとネギは、厚さ5ミリ、長さ7センチほどに斜めに切る。
筒切りすると、食べるとき、中から熱い芯がでて、口の
中をやけどするおそれがあります。
ほたて貝柱は、生食できるのを、1人分3こくらいを用意し、
1こを3枚か4枚にうすく、そぎ切りする。
以上、具材の準備です
なべに水とこんぶをいれ、弱火にかける。
このとき、一緒に豆腐をいれてもよいし、弱火でゆっくり
こんぶの味を引き出してから、豆腐をくわえてもよい。
出汁の温度と、とうふの温度がおなじくらいにしてなべに入れ
ゆっくりと温める・・豆腐の芯がほんのり温かいころが食べごろ。
芯まで熱くなっては、外側はそれ以上に熱く、口の中が火傷する
ほどで、豆腐のはんなりした味わいがうすれてしまいます。
あと、ゆばを加え、シャブシャブっとして、ひきあげます。
白菜もネギも貝柱も、すぐに火が通るので鍋にいれたら
長く煮ない・・・1分足らずでひきあげます。
つけ醤油は、濃い目にとったかつおだしと醤油を合わせますが、
面倒なので、既製の味醤油にしました。銘柄は「とことん豆腐通」
たつの市矢木醤油という会社の製品で、湯豆腐に良く合いました。