ここ数日はたいへん寒い日が続いています。そんな中、畑の作業を
するのは勇気が要りますが、雨が降らないかぎりはたけに出ます。
風邪引きの予防には、ホットカイロを3枚つかいます。
2枚は背中に2か所、1枚を下腹にはりつけます。こうすると少々寒い
日でもあまり苦になりません。
通りすがりの方から「お寒いのに精が出ますね」と声をかけられますが、
当の本人は案外と寒さを感じないものです。
先日、作業中になにか体調がおかしいと感じて、早々と家に入りました。
血圧を測っても平常でしたが、そのうちくしゃみと鼻水が出はじめました。
キケンを感じてしょうがをすりおろして、蜂蜜をたっぷりと入れた生姜湯を
作って飲み、あとひたすら体を温めました。これが効いたのか恐れていた
風邪引きはまぬかれました。
「ゆず茶」「しょうが茶」は風邪の引き始めに効くと聞いていたので、ゆず茶
を作ろうと思い立ちます。友だちの方から頂いたゆずがたくさんあるので、
それをつかいました。「ゆずの皮の甘煮」を辻嘉一さんの料理の本で読んだ
ことがあり、ゆず茶と甘煮の二つを作り始めます。搾りかすと白い皮が沢山
残りました。これを捨ててしまうのはもったいないと思い、マーマレードを作る
要領でジャムを作ったら、思った以上においしく出来上がりました。
白いところしか使わないので、できあがりは「りんごジャム」のように見えます。
翌日食べたら少し苦味を感じました。あともう1~2回茹でこぼすか、さとうを
多めにしたら良かったかな・・・と思いました。
この作業で一番手間がかかるのが、白い皮の部分をすきとるのと、黄色の
皮をほそく切ることでした。手間はかかりますが風邪引き予防の妙薬を作る
と思って、挑戦してみてください。
Tさんからたくさんのゆずが送られて来ました。ことし2回目です。きれいなゆずで今日は冬至の日とはいいながら
風呂にいれてしまうのはもったいない。そう考えてつくったのがこの三品です。つくり終えたころ5才の孫がきました。
「ゆずのにおいする」といい食べたいというので、ジャムと皮の煮たのを出したら「おいしい」とお代わりをしました。
1品ごとの分量は省きますが、ゆず600g(うちタネ60gは捨てました)とグラニュー糖400gを使いました。
ゆずの下ごしらえ
ゆずを水洗いして、横二つに切って、タネをとりだします。
タネをとったら果汁をしぼり、果皮と果肉をスプーンでとり出します。
皮を6等分か8等分に放射状に切り、白いところを薄くそぎとります。
白い部分は、ゆず茶用は全部をとり、さとう煮用はすこしのこします。
1ゆず茶
ゆずの皮の黄色いところと、果汁・さとうでつくります。
黄色のゆず皮は、1ミリ巾の半分くらいの細い繊切りにします。
きれいな空き瓶にさとうをいれ、きざんだゆず皮を入れます。
その上にさとうをいれ・・・という具合に積みあげて、おしまいに
たっぷりさとうを乗せて、果汁を注ぎます。
常温で2週間くらいしてからが、たべごろになります。
できあがったら、あついお湯に入れていただきます。
2ゆず皮の砂糖煮
白いところ全部をとるより、少しのこして2~3回茹でこぼしてから
さとうで煮ます。ゆず皮の苦味がのこりますが、この方が野趣が
あっておいしいと思います。苦いのがにがてなら、もう1~2回
茹でてからさとう煮にするとよろしいでしょう。
懐石料理の一品ですが、お茶受けにもピッタリのお味です。
3果肉と薄皮のジャム
果汁を絞った果肉と、黄色い皮からすきとった白い皮を使えないものか、
そう思ってつくってみたら、案外のおいしさでした。
果汁の絞りかすは、薄皮といっしょに包丁で叩いて、こまかくきざみます。
白い皮は、たっぷりのお湯で茹でてざるにあげ、また茹でなおします。
2~3回くりかえすと苦味がなくなりました。
両方を合せてなべに入れ、グラニュー糖を加えて中火で煮ました。
煮詰まったころがころあいで、パンのおかずにはうってつけです。
これは甘すぎないようにあっさりと煮て、一度にたっぷりと食べます。
作りたてのおいしいうちに食べきるのが一番、残ったらおいしくなくなります。