ちかごろは「おむすび」と言うより「おにぎり」というほうが多いですね。
「おむすび」と「おにぎり」・・ただ呼び方がちがうだけ・・と思っていたら
両者の違いは、丸いのや俵・三角などかたちを問わずに握ったのを
「おにぎり」と言い、三角ににぎったのを「おむすび」と言うそうです。
「おむすび」のことばの元になるのは、古事記に由来するそうですが、
当時の人たちは山を神と敬いました。その神の力を授かるために、
ごはんを山の形(神の形)にしたのがおむすびのはじまりと言います。
ごはん、おむすび、おにぎりと敬語なのも神が介在するからでしょう。
俳優の池部良さんがかけだしのころ(食料不足の時代でした)です。
撮影の合い間のお昼どき、食べるあてがない・・・どうしようか迷って
いるところに高峰秀子さんから「お昼ごはんがないなら、あたしのを
あげる」・・・と二つのおにぎりをさしだされます。
このとき良さん、三角のおむすびをみて目が揺らいだ・・・といいます。
勧められるままにひと口おむすびを噛んで、そのおいしさに不覚にも
涙ぐんだ・・そんな内容の池部さんのエッセイが記憶にあります。
近所の宣教師家族が6か月の休暇でアメリカに帰ることになりました。
お弁当を作ってあげようと言うと「おにぎりを作って欲しい」と言います。
16才の男の子が「ハラダさんちのおにぎりを食べたい」と言うので・・
と母親のTさんからたのまれました。中の具は塩鮭と梅干を入れて
ほしいとの注文でした。レシピの写真はそのときのものです。
佐用の棚田の農家から、毎月のお米を取り寄せて8年になります。
耕して天に至るあたりの田んぼの清冽な水のなか、農薬を使わずに
そだてられたお米です。おいしくないはずがありません。
お米の味がわかるのは日本人だけと思っていましたが、外人の子が
同じようにお米の味がわかっているのを知って、うれしく思いました。
炊き立ての熱いごはんを、しおをきかせておむすびにしたのを食べるのは本当においしいものですね。
おむすびには、何もいれないでよろしい・・・のりを巻いておかずにはたくあんの数切れもあれば十分です。
そう言いながら、レシピのおむすびには塩鮭と梅干をいれました。これはこれでおいしいおむすびです。
材料
あたたかいごはん
しお鮭のほぐし身
(塩鮭は安いアラで充分
きれいな身をほぐしたら
残りはお茶漬けにします)
うめぼし
しお 少々
ごはんもしお鮭も、梅干も量は書いていません。
作るひと、食べるひとの好みにおまかせします。
作り方
ごはんを適量、お茶碗にとって、茶碗を上下にゆすって
ごはんをまとめます。
炊き立ての熱いごはんのときは、この作業をすると
ごはんがほど良く冷めて、むすびやすくなります。
両手をぬるま湯にひたして、しおを適量つまんで両手の平に
まぶしつけます。
お茶碗で丸めたごはんを左手にとって、むすび始めます。
かたちは、おむすびなので三角にします。
三つのかどをきちんとそろえて、正三角形にととのえます。
お結びの厚さもそろえないと、結んだ形がいびつになります。
具を入れるときは、左手のごはんの中ほどを押さえてくぼみを
つくって、好みの具を入れ両手でつつみ込んでむすびます。
人差指、中指、薬指の3本の指をそろえて、ごはんの外側から
かるくかためる感じで、くるくるとまわしながら結びます。
指の第一関節と第二関節は、まげずにまっすぐに伸ばします。
ですから力は入りますが、それは外側だけ、中側は柔らかくします。
なかまで固くむすんでしまったら、おむすびの味がそこなわれます。
小さいおむすびにするときは、人差指と中指の2本の指でむすびます。
こうするととてもかわいいおむすびができます。
中に具を入れないときは、しおをきかせてむすび、炒りごまをまぶします。
焼きのりをたっぷりと巻いたのもよろしいですね。
「おむすび」と「おにぎり」・・ただ呼び方がちがうだけ・・と思っていたら
両者の違いは、丸いのや俵・三角などかたちを問わずに握ったのを
「おにぎり」と言い、三角ににぎったのを「おむすび」と言うそうです。
「おむすび」のことばの元になるのは、古事記に由来するそうですが、
当時の人たちは山を神と敬いました。その神の力を授かるために、
ごはんを山の形(神の形)にしたのがおむすびのはじまりと言います。
ごはん、おむすび、おにぎりと敬語なのも神が介在するからでしょう。
俳優の池部良さんがかけだしのころ(食料不足の時代でした)です。
撮影の合い間のお昼どき、食べるあてがない・・・どうしようか迷って
いるところに高峰秀子さんから「お昼ごはんがないなら、あたしのを
あげる」・・・と二つのおにぎりをさしだされます。
このとき良さん、三角のおむすびをみて目が揺らいだ・・・といいます。
勧められるままにひと口おむすびを噛んで、そのおいしさに不覚にも
涙ぐんだ・・そんな内容の池部さんのエッセイが記憶にあります。
近所の宣教師家族が6か月の休暇でアメリカに帰ることになりました。
お弁当を作ってあげようと言うと「おにぎりを作って欲しい」と言います。
16才の男の子が「ハラダさんちのおにぎりを食べたい」と言うので・・
と母親のTさんからたのまれました。中の具は塩鮭と梅干を入れて
ほしいとの注文でした。レシピの写真はそのときのものです。
佐用の棚田の農家から、毎月のお米を取り寄せて8年になります。
耕して天に至るあたりの田んぼの清冽な水のなか、農薬を使わずに
そだてられたお米です。おいしくないはずがありません。
お米の味がわかるのは日本人だけと思っていましたが、外人の子が
同じようにお米の味がわかっているのを知って、うれしく思いました。
炊き立ての熱いごはんを、しおをきかせておむすびにしたのを食べるのは本当においしいものですね。
おむすびには、何もいれないでよろしい・・・のりを巻いておかずにはたくあんの数切れもあれば十分です。
そう言いながら、レシピのおむすびには塩鮭と梅干をいれました。これはこれでおいしいおむすびです。
材料
あたたかいごはん
しお鮭のほぐし身
(塩鮭は安いアラで充分
きれいな身をほぐしたら
残りはお茶漬けにします)
うめぼし
しお 少々
ごはんもしお鮭も、梅干も量は書いていません。
作るひと、食べるひとの好みにおまかせします。
作り方
ごはんを適量、お茶碗にとって、茶碗を上下にゆすって
ごはんをまとめます。
炊き立ての熱いごはんのときは、この作業をすると
ごはんがほど良く冷めて、むすびやすくなります。
両手をぬるま湯にひたして、しおを適量つまんで両手の平に
まぶしつけます。
お茶碗で丸めたごはんを左手にとって、むすび始めます。
かたちは、おむすびなので三角にします。
三つのかどをきちんとそろえて、正三角形にととのえます。
お結びの厚さもそろえないと、結んだ形がいびつになります。
具を入れるときは、左手のごはんの中ほどを押さえてくぼみを
つくって、好みの具を入れ両手でつつみ込んでむすびます。
人差指、中指、薬指の3本の指をそろえて、ごはんの外側から
かるくかためる感じで、くるくるとまわしながら結びます。
指の第一関節と第二関節は、まげずにまっすぐに伸ばします。
ですから力は入りますが、それは外側だけ、中側は柔らかくします。
なかまで固くむすんでしまったら、おむすびの味がそこなわれます。
小さいおむすびにするときは、人差指と中指の2本の指でむすびます。
こうするととてもかわいいおむすびができます。
中に具を入れないときは、しおをきかせてむすび、炒りごまをまぶします。
焼きのりをたっぷりと巻いたのもよろしいですね。