男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

1027 春のばら寿司・・祭りずし風

2017年05月02日 | ご飯類
今回レシピのテーマは「ばら寿司」・・孫娘の誕生日のご馳走に具沢山の、岡山名物「祭りずし風」
の「ばらずし」を作りました。序文に書きましたが使った具材は14種、うち出来合いが3種、11種が
自作でした。「ばらずし」作りは一つひとつの具材を作るのにテマがかかりますが、料理が好きな
私は具材を作るのも楽しみの一つ・・2日前から準備します。

私の生家(山口県)では、ばら寿司は「ハレの日のご馳走」でした。作り方は季節の野菜や魚介を
調理してすし飯に混ぜ込む。その上に「えそ」という魚で作るそぼろと錦糸卵を敷き詰め、酢蓮根
や椎茸旨煮などをトッピングしたお寿司・・今思えば質素な「ばら寿司」でした。

岡山の「祭りずし」を食べたのは京都に所帯を持ってから・・山口に帰省する度に岡山駅で駅弁
「祭りずし」を求めました。それは、幼いころから食べ慣れた「ばらずし」に比べ、華やかなお寿司
でした。岡山の「ばらずし」=「祭りずし」が生まれたのは江戸時代に遡る・・備前岡山藩主・池田
光政が質素倹約を旨とし、藩内に「食事は一汁一菜令」を布告したのが、背景にあると言います。

当時は、寿司めしを寿司桶に置き、その上に寿司ダネを置いたのを、倹約令が出てからは、寿司
ダネ=具材をすし桶の下に敷き、その上にすし飯を置いて粗食を装い、食べるときにすし桶をひっ
くり返して食卓を飾ったと言います(以上wikipedia「ちらし寿司・・岡山のばら寿司」より抜粋」。

お寿司屋さんで「ちらし寿司」作りの一部始終を見たことがあります。それは、煮た椎茸をみじんに
刻んですし飯に混ぜてすし桶に盛り、その上に錦糸玉子を敷き詰める。その上に握り寿司に使う
具材を彩り良く並べて「一丁上がり」でした。贅沢な具材をトッピングした「ちらし寿司」が高価なの
が納得の一品でした。

爾来、寿司作りはそれを真似て来ました。時あたかも5月の連休を迎え、子や孫たちが集う機会
に、皆さんで「ばらずし」作りを楽しんで欲しい・・具材は各自が手分して持ち寄れば、具材作りの
負担が軽く、一同に集まって作れば楽しさが倍加します。この連休に試してみては如何でしょう。

具沢山のばら寿司・・岡山名物の「祭り寿司」風に作りました。すし飯以外の材料は14種、コスト
は5千円弱・・14人分で1人当り360円でした。具材の多くは自作ですが、スーパーの惣菜コー
ナーなどで揃えればテマが省ける・・好みの具材を選び「春のばら寿司」を気軽に楽しんで下さい。


材 料
すしめし 米5合分 約1.5k ・・作り方はたたき牛しぐれ寿司(10人分)参照

具材1.すし飯に混ぜる具材  
ごぼう 2本 150g 細かく刻み薄味で煮る・・お寿司のもとを作る参照
干し椎茸 6枚 150g 同・・作り方はお寿司のもとを作る
高野豆腐 3こ 160g 薄味で煮て細かく刻む・・高野豆腐の旨煮参照
油揚 1枚 150g 同・・作り方は油揚げの含め煮
エビすり身 5尾 100g 甘い味に煎りつける・・ えびのそぼろ参照

具材2.ちらしの具材・・・右写真の右上から時計回りの順
カニカマ甘酢漬 1パック 90g ・・甘酢に漬ける
椎茸の旨煮 3枚分 120g ・・作り方干し椎茸を煮る参照
酢れんこん 1パック 120g ・・水煮れんこんを甘酢で煮る
にんじん甘煮 1/4本 120g ・・5ミリ巾に切り薄味で煮る
絹サヤ塩茹で 20こ 50g ・・大きいものは2つに切る
焼き穴子 2尾 80g ・・5ミリ巾に刻む
サゴシの酢締め 片身の1/4 120g ・・作り方さごしの酢作り
エビ旨煮 10尾 200g ・・作り方はえびの旨煮
鯛の笹漬 6枚 90g ・・半分にそぎ切り
ままかり酢漬け 8尾 90g ・・6cm大のをそのまま使う

具材3.すしめしの上にばらまく
錦糸玉子 玉子3こ 150g 作り方 錦糸玉子を作る参照
えびそぼろ エビ10尾 150g 作り方 えびのそぼろ

作り方
1.すし飯に具材1.を混ぜ込む。
・・しゃもじをすし飯を切るようにして具材を混ぜ込む。
  こねたりグルグル回すのは、粘りが出るのでNG.

2.具材を混ぜたすし飯を器に、平らに盛り付ける。
3.すし飯の上に、エビそぼろを散らし、その上に錦糸
  玉子を均等に散らす。
4.錦糸玉子の上に、具材2.ちらしの具材を散らす。

コメント
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