先週末から今週初めにかけて札幌は暖気が入って暖かい日が続きました。
そろそろ「三寒四温」の季節で、春と冬が交互に訪れながら雪が解けて春になる季節です。
とはいえ、突然10℃を超えるような暖気が入ると、積んである雪が融ける前に、それまでは寒気で凍っていた道路の雪が支持力を失ってしまいます。
北海道では「ぐさぐさ」と表現しますが、厚く固められた道路の雪が緩くなるのですが、こういう道路に車が突っ込むと車体のお腹がつかえてしまい動けなくなります。
いわゆる「スタック」というやつです。
振り返ると、昭和の最後から平成初期のころにスタッドレスタイヤが普及し始めた頃にもそんな記憶があります。
車が雪に埋まった時のために「スノーヘルパー」というタイヤにかませる金属の板が売っていて、それをタイヤの下に当てて脱出をするというのがこの季節の風物詩でした。
それがあまりにもひどいというのでその後は道路の雪をできるだけ削り取る除雪に切り替えていたのですが、ここへきて財政が厳しくなり除雪の予算も増えない中で雪を取り切らずに厚く残す除雪のやり方が多くなってきたのです。
それでも厳寒期ならば雪が固く凍っているので実害がないのですが、ひとたび暖気が入ると一気に道路の雪が緩んでそこここでスタックが発生します。
多くの市民が除雪作業への不満を言い立てますが、できるなら道路に面した地先の住人が目の前の道路の除雪を薄く管理すればよいのです。
私の家の地区では公園に持ち込んでよいことになっているので、私もこの冬はえっちらおっちらと積んだ雪を公園まで運んで道路の雪の薄層管理に努めました。
文句を言っても雪はなくならないので、報徳の「積小為大」と推譲の精神で、スノーダンプとソリで一塊ずつ何度も運ぶだけです。
さて、この暖気で家の周りの住宅地の道路もぐさぐさになり、それを整えるための除雪車が入ってくれました。
もう壁際に積んである道路の雪も暖気やら雨やらですっかり重たくなり、また路面も一部はアスファルトが出たりするともう公園まで雪を運ぶのにも適さない季節になってきます。
昨年の記録を見ていると、パートナーシップ除雪と言って町内会で大掛かりに運搬排雪をしたのが3月2日で、家の周辺の道路の雪が消えたのは3月12日とありました。
もちろんその後も雪が降って積もることはあるのですが、そこから先は大掛かりな除雪もせずに雪が自然に融けるに任せるようになります。
そろそろ春の足音が近付いているようです。
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