念願の日本三大花火の一つである「長岡花火大会」を見てきました。
この日は新潟から新幹線で長岡へ移動。長岡駅はもう花火客と思しき人たちがそこここでたむろしています。
大きな荷物を抱えながらの旅だったのでまずはこれをどこかに預けて身軽になろうとコインロッカーを探しましたが、今日と明日はコインロッカーが使えないような感じ。
かわりに駅から二階通路で繋がっている市役所庁舎の「アオーレ長岡」という建物のアリーナに臨時の一時荷物預かり所ができていました。
荷物の一時預かりを頼むと、申込用紙は宅配業者の送り状。
「取りに来られないお客様にはこれでお送りしないといけないので」
なるほど、花火大会でたくさんのお客を迎えるための細かなノウハウが蓄積されている印象です。
駅から二階レベルで空中回廊が整備されていて、直接市役所などの公共施設にアクセスできるようなまちづくりは、やはり新幹線駅のあるまちの風格なのかもしれないと思いました。
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さて、長岡では午後に友人と合流して、その友人のご親戚のお宅に泊めてもらうよう準備をし、それからご親戚の会社のビルの屋上に案内されました。
こちらでは毎年、市内外のお客を花火見物でもてなしているとのことですが、今年はこちらの会社へ来る方が少ないのだそう。
「花火のお客も、例年は50万人が二日間で100万人の花火大会というのが触れ込みなんですが、今年はコロナ予防で事前予約にするなどして、今日で16万人くらいなんだそうです。例年の三分の一ですね。かなり人の出が少ない感じですね」
そんなコロナが蔓延するなか、よくぞ開催してくださったという実行委員会の皆さんに感謝です。
花火では事前に「アプリがあるからスマホに入れておいてくださいね」という話が。
アプリでは、交通情報や花火のリアルタイムのプログラム紹介などが入手できます。
なかなかよくできたアプリで、リアルタイムイベントへのサービスの一つの形ですね。
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さて19時20分になっていよいよ花火大会のはじまり。
アプリのプログラムを見ると全部で39個と番外編一個のプログラムが用意されています。
プログラムは標準のものが一つ2分ほどで、たまに文字が黄色いプログラムがあって、それは3分~5分でそれはより長く派手な花火構成になっています。
まず最初のプログラムからですが、第一印象は「スターマインがでかい!」
スターマインって単発の丸い花火なのかと思っていましたが、「超大型スターマイン」となると、その一発が大きく、ちょっとは離れた場所で見ていても爆発音が全身に音圧として響いてきます。
しかも横幅も上下も画角が広い中に大きな花火がドカドカあがります。
最初のプログラムを見た段階で「これって札幌ならフィナーレクラスだなあ」とそれで度肝を抜かれました。
考えてみたら目の前は日本一の信濃川の河川敷なわけで大きな花火を上げられるわけですね。
上がる花火はとにかく大きく、また今年の流行なのか空中で色変わりをする花火が多く、それもまた印象的です。
空中で開く数発の花火がほぼ同じ位置で間髪入れずに開くので花火の厚みがあって、それが非常に派手な見え方に繋がっているようです。
一番迫力があったのは、プログラム19番の「復興祈願花火フェニックス」で、平原綾香のジュピターに合わせて5分以上花火が上がり左右の画角の広い花火に心を奪われました。
さらに花火の広がりが650メートルに及ぶと言われる三尺玉が二発上がり、これもまた超大迫力。
プログラムの間隔が短くて、次から次にプログラムが進行していてことも賑やかさを演出しているようにも思えます。
一通りの花火が終わると、司会の女性の振りに合わせて、花火アプリの「なないろライト」の機能をオンに。
するとスマホの画面が7色に光りはじめ、会場で楽しんだ観客も遠くの建物の屋上の観客も、マンションの窓から見た観客も皆、花火師さんと実行委員会への感謝を込めて光らせたスマホを振りました。
最後にこのような観客参加で一体感を演出するというのも憎いですね。
いいものを見せていただきました。
おもてなしいただいたご主人や紹介してくれた友人に感謝です。
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