北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

東京ウォーク~十条~中宿

2007-04-20 23:33:33 | 東京ウォーク
 今日は昨日の続き。密集地区といえば、つきものなのが地域の商店街です。密集地区の商店街も歩いてみましたよ。
 これがすばらしく面白いんです。

【商店街を歩く】
 まずは先ほどの十条地区から。

 お客さんは平日の午後ということもあって、ほとんどがお年寄りか学校帰りの学生さんや子供といったところ。しかしこういう人たち相手にこれだけのお店が成り立っているのがすごい。

 いろいろ考えてみると、近隣の密集地区を中心とした住民の多くは車をもっていなくて、どうしても買い物場所は近くにないと困る人たちばかり。

 『地域の商店街を活性化するのには、周辺住民を増やさなくてはだめだ』とはよく言われることですが、周辺に住んではいても車を持っていて買い物に遠くのショッピングセンターに行くようではやはり地域を支える購買客にはならないといえるでしょう。

 車がなくて、買い物を近くでするということが大きなポイントのようです。

   *    *    *    *    *

 賑やかだった商店街を出るとそこはJR十条駅。家政大学をぐるりと回って、石神井川沿いの道を歩いてみました。

 石神井川はコンクリートで固められた深い堀のような川になっています。川としての環境はいまいちですが、川の上から桜が大きな枝を伸ばしているさまは美しいものです。

 そこからこんどは仲宿の密集地区を歩いてみました。やはりここでも一筋縄ではいかないような道路が延々と続いています。

 と、途中に「仲宿商店街」という看板があったので、歩いている女性に声をかけて、商店街の場所を聞きました。

「すみません、この仲宿商店街というのはどういったらいいんですか?」
「はいはい、この道をまっすぐいって、突き当たったら右に曲がるとありますよ」

 日中こんな居住地区をスーツ姿の男が三人カバンを提げながら歩いているのは実に場違いなのですが、丁寧に教えてくれました。もっとも、「まっすぐ」行くべき道もカーブしていて、途中が二股になっていたりするのでどちらへ行くか少し迷いましたが。

 やがて出てきた仲宿商店街も、これまたずいぶんとにぎやかです。標識が出ていて、ここは昔の中仙道なのだとか。

 かつて石神井川にかかっていた橋が文字通り木の橋で、そこから板橋の名前が出たのだそうです。仲宿は江戸から中山道を歩いて最初に出てくる宿場なので、それは栄えたそうです。

 昔ながらのお風呂屋さんもありました。大人430円とのこと。煙突が懐かしいですね。

 途中からは歩車道が分離された商店街になってくるのですが、こちらのほうは残念ながらあまり栄えていないよう。やはり狭い道をがやがやと歩くのが楽しいのでしょうか。

 ガードレールがあって、道路の反対側に渡るのが憚られるようでは、確かに買い物をする気分にはならないかもしれません。

 ホームページをみていたら、2005年11月の「まちおこしグランプリ」第1回東京商店街グランプリ(東京都産業労働局商工部主催)の活性化
事業部門で「板橋縁宿事業」(実施主体:板橋区商店街連合会第一支部・支部長くつのシモカワ榎田時男さん)がグランプリを受賞したのだそうです。

 ここは中山道に沿っていくつかの商店街があるので、歴史を生かしたり、それらを上手に結んで連携を図ったことが評価されたのだそうです。今では商店街によって、その栄え方にだいぶ差があるようですが、こうした連携は良いですね。

 今日の終着はJR板橋駅。小さい駅だけど、新宿まで8分は魅力です。

 密集地区の商店街は案外味がありますね。 

 
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