北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

円覚寺と時宗 ~ 鎌倉をポタリング

2008-09-27 23:39:20 | 東京ウォーク
 三浦半島の西側半分はこれまであまり行ったことがなかったので、自転車で駆けてみることにしました。

 鎌倉を越えて逗子まで電車で行こうと思って地図を見てみたところ、乗った電車の終点の藤沢から逗子までの距離は案外近かったため、藤沢駅で電車を降りました。今日はここから自転車の旅の開始です。

 逗子までの途中に鎌倉があって、ここは通り過ぎようかと思ったのですが、まさに道の途中に鎌倉五山の円覚寺や建長寺があるとやはり惹かれます。





 円覚寺には鎌倉幕府第八代の執権北条時宗の開基廟があります。



 北条時宗は、文永5(1268)年3月に18歳で執権職を引き継ぎ、文永公安の役といわれる元寇=蒙古襲来を防ぎました。

 時宗は、国難に立ち向かった歴史上の名君として肯定的に評価されていますが、公安の役(1281年)で勝利した以降は御家人への報償などの内政に苦労したといわれています。

 調べてみて改めて分かったのは、公安の役の3年後の弘安7(1284)年の四月にもう亡くなっているのでした。享年わずかに34歳、まさに国難にあたるためだけに天から遣わされたかのようです。

 ここ円覚寺は弘安5(1282)年に、北条時宗が中国より無学祖元禅師を招いて創建されたもので、蒙古襲来による殉死者を敵味方区別亡く弔うために創建されたと伝えられています。

 現在の開基廟は江戸時代に改築されたものとされていますが、今現在も国難と言える政治経済状況。地下の時宗公はどのように思われていることでしょう。

 「国中が力を合わせれば出来ないことはない」

 国難の時代も、歴史を作るのは我々だということを自覚せねば。



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