北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

密集地区を歩く

2007-04-19 23:22:45 | Weblog
 今日もまだ冷え込んだ一日。雨こそ降らなかったけれど、風が強くて寒い。札幌より寒いなんて。

【密集エリアを歩く】
 今日の朝は併任がかかっている横浜の本社に直行したのですが、本社で相談事をしていると、東京支社の同じ防災公園チームの二人が現れました。

 聞けば、昨日私も聞かせてもらった話題のことでした。今日は本社と、もう少し詰めた打ち合わせをするということなので、ついでに輪の中に入ることにしました。

 その話題とは、財務省とうちとで土地交換をするうえで、向こうがほしがっている土地ははっきりしているのだけれど、代わりにこちらにくれる土地にいくつかの候補があって、どれをもらい、どれなら地域にとって良質な公園になる可能性があるか、という話題。

 地図や図面を見ながら意見交換して、今日はここまで。簡単に結論の出る話ではありません。

 それにしても、せっかくなら可能性のある土地の現場を見たいね、ということで、横浜での打ち合わせを終えた午後に、急遽現地へ行くことにしました。今日の目的地は板橋区の北のほうのエリアです。

 「それだったら、近くに密集地区に指定されていて、うちの事業が入っているところもありますからついでにそこも見てみることにしましょう」と東京チームのAさんとB君。それは願ったりかなったりです。

   *    *    *    *    *

 横浜からはJRの湘南ライナーで一気に赤羽駅まで北上して、そこからは少しバスに乗り、目的地周辺で下車。後は徒歩で、周辺を見て回りました。

 北区の赤羽駅から南下して板橋区へ来るあたりは、公共的な施設も多く、そういうところは災害の際の避難地として指定されていますが、この近くで土地をもらって、ここを公園化するとどのような地域像が描けるか、ということをイメージしながら周辺のまちを歩きました。

 一通り見た後は、近くの密集エリアということで、再び北区の「十条地区」へと歩みを進めました。

 なるほど、これが密集地区か、と思うのは、まず道路がまっすぐではないことと、道幅が一定ではないこと。

 ゆらーりと大きなカーブを描いたかと思うと、突然クランクが現れ、2メートルほどの道が突然つながってきます。車は走りづらそうで、すれ違うのはまず無理な道路がほとんどです。

 車を家に持っている人は少なくて、たまに空いた土地が月ぎめ駐車場になっていますので、そこに持っている人はいるのかもしれません。

 突然広い道路が現れたかと思うと、その道路を狭めるように歩道をとるためのガードレールがあったりします。

 感心するのは、どの家にも緑が多いこと。道路とのわずかな隙間を使って緑を配置しています。しかし大概は木を植えているのではなくて、植木鉢をおいている姿。
 それでも立派な緑のボリューム感がでるのだからたいしたものです。

 こういう地区に住んでいる人たちはこういう環境をどう思っているのか知りたくなりました。

 変えたいのか、出たいのか、放っておいてほしいのか。いずれにしてもお金や気苦労を背負うのはいやなのでしょうし。

 そんな気持ちが一人一人異なっていて、結局地域として主体的で統一的な動きにはなかなかならないというのが実態のようです。

 まさか郊外の住宅地のような整然とした区画にはならないとしても、この雰囲気と安全を両立させるにはもう少し空いたスペースを増やしたいところです。

 道を歩いていたら、国土交通省の事業で角地に空き地を整備した箇所が現れました。まずはこういうことを少しずつでもやるのでしょう。

 でも雰囲気はいいのですがね。
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