北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

都市再生の現場(2)~大崎・田町

2007-06-15 23:55:11 | 東京ウォーク
 梅雨入りしたはずの関東も今日は快晴で真夏日。梅雨はどこにいったのでしょう?

 さて、今日の現場視察は港区と品川区。なんといっても23区の中でも指折りのお金持ち区ですから、都市のリニューアル開発も活気が溢れています。

 現場はまずJR大崎駅周辺から。大崎と言えば先日も懇親会で訪れたばかりですが、この周辺の開発の説明を聞けば、なお一層都市の動きが鮮明になってきます。

 ここも都市再生緊急整備地域として約60haが指定を受け、個別民間のビル再開発や我が社による居住環境整備、区による学校の整備、住民による組合施行の再開発など、事業がてんこもりなのです。

 我が社の保有する賃貸住宅の最上階から周辺を眺めると、まさに次々と開発が進んでいるようすが伺えます。大崎も今では「大崎副都心」と呼ばれ、新しいビジネス空間と居住、商業などが集積をしようとしています。

 写真の右側の施設は品川区が始めた小中一貫校日野学園の建物。構造改革特別区域の小中一貫特区が認められてここに至っているのです。グランドは二階建てになっていて、一階部分には区の公共施設が入っているそうですよ。

    ※    ※    ※    ※

 続いてはJR田町駅の東側開発。ここでは東京ガスの所有地が移転して更地化することから、跡地活用について民間事業者との共同事業による活用を検討してきているものです。
 
 これに港区もまちづくり構想も一枚噛んだ動きがあるものです。田町駅は、東側の芝浦アイランドという人工島の居住が大好評で、比較的若い人の人口が増え、駅の主要な出入り口が東側に変わってしまったのですが、この東側が昔ながらの手狭な駅前広場でなんとかしたいことと、同時に、子供の数も増えてこの地区の小学校が手狭になったということが地域の課題。

 これに公共施設の老朽化から建て直すなら今、という気運が大いに盛り上がっているのです。

    ※    ※    ※    ※

 我々はともすると、ビル建築は簡単にはなくならないように思いがちで、見慣れたビルの風景は早々変わるものではない、と思っているのではないでしょうか。
 どっこい、ビルにもOA化や省エネ、環境問題など次々に新しいニーズが
加わってくるものですし、どこかのタイミングでリニューアルを図らなくては床単価も下がっていくものです。そうしたいろいろな経済状況を考えれば、立て直しという動きもあるもので、そうした都市の動きは健全な新陳代謝として見るべきでしょう。

 残念ながら地方都市では、建物は老朽化するもののそうした新陳代謝を促すような経済的な背景が弱いために、建て替えに進むも地獄、そうかといってそのままでいるのも地獄という、板挟みに悩んでいるところが多いことでしょう。

 これが実に難しい課題です。容積の上積みが経済を産むのは東京や名古屋など大都市圏に限られてしまっています。

 集積を促してコンパクトシティを目指した方が良い、ということは漠然と分かっていても中途半端な開発が地域の雰囲気に悪影響を与えることも考えられます。
 そこでは地方の知恵と覚悟が試されています。 

 今日は昨日は違って快晴の現場視察。視察はやはり晴れていてくれた方が良いですね。

 最後にまちで見かけた薬の宣伝文句。なかなかウィットに富んでます。

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