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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

37年目の歯医者さん

2015-01-20 21:42:48 | Weblog

 奥歯の詰め物が取れてしまったために、約一年ぶりに歯医者さんへ行きました。

 札幌に住んでいるときは必ずここにかかるという歯医者さんですが、初めてここにかかったのは大学浪人をしていた19歳の時で、もう37年のお付き合い。

 行ってから知ったのが、こちらは当時から先進的な治療をすることで有名な歯医者さんだったということで、遠くは稚内からも通っている患者さんがいました。

 今では巷に歯医者さんが増えましたが、こちらは予約がずっと詰まっていて治療の予約は一週間待たされました。

 こちらは先生の息子さんも歯医者になり二人で治療に当たっていますが、相変わらず人気が高くて嬉しいです。

 今日も担当はいつものお父さん先生がやってきました。

「お、小松さん、お久しぶり」
「どうもご無沙汰しております」

「今日は…んー、詰め物が取れましたか。じゃ診ましょう」

 歯の詰め物は、時間が経つと本来の歯との接触面が痛んで接合が怪しくなってきます。

 治療方針の確認のために別室に移り、治療前に撮った写真を見せてもらうとやはり痛んだところが多く、「こういうところを削って詰め直すからね」と教えてくれました。


「ところで先生はお幾つになられたんですか?19歳からお世話になって、若い先生だなあと思いましたが」
「ふふ、小松さんより20歳くらい先輩かな」

「じゃあ75歳を超えられたんですか。まだまだお元気ですね。最初にかかった当時に、先生が『歯医者は根を詰めるから総じて短命だよ』と言っていたのを今でも覚えているのですが、先生はお元気ですね(笑)」
「いやあ、本当に基本は短命だと思うよ。同期でももう二割はこの世にいないしね」

「先生のところは診て欲しい患者さんも多いですから簡単には引退できませんね」
「まあ、もう少しはやろうと思うけど、時期は近いね」

「先生に治療してもらったこの歯なんか、『何年持ちますか』と訊いたときに『うーん、もって十年かなあ』と言われたんですが、37年ももっていますよ」
「それは相性が良かったね。大事にしてください」

 最近は歯そのものの治療もさることながら、歯茎全体が歯周病にかかるとその毒が全身に悪さをするというようなことも分かってきたそうです。

 歯も体の一部です。歯は黙って様子を見ているだけでは治らないので勇気を出して早めに治療することをお勧めします。

 

コメント (2)
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