北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

旅ってなんでしょう

2014-11-13 22:15:09 | Weblog

 世界中を旅した知人と一杯飲みました。

 彼は旅についての講演を頼まれたとのことだったのですが、相手はクルーズ船で豪華な旅をしている人たちでした。

「話を聞いたら、荷物を船の自分の部屋に持ち込んだらもう荷造りしたり荷を解いたりということもないままずっと旅をする人たちだって言うじゃないですか。そんなの、毎日荷物を運んで旅した僕の話でいいのかなあと思いましたが、『ままよ』と思って思い出の旅の話をしたんですよ」
「反応はどうでしたか?」

「それが、みんな身を乗り出して僕の話を真剣に聞いてくれて、こっちがびっくりでした。でも驚いたのは、世界中百数十か国を旅したという女性がいたんですが、その方はどこへ行ったかをほとんど覚えていないというんですよ。ただ連れられて行く旅だとそうなっちゃうのかなあ、とちょっと寂しく思いました」

「その人にとっての旅って何なんですかね」
「僕はやはり人に会うことだと思うんですよ。人に会って自分の知らない経験や知らない世界のことを教えてもらうこと。だから人との出会いこそが旅なんだと思いますけどね」


       ◆   


 一緒に飲んでいてそれを聞いていた友人は、「旅ですか。僕もいろいろなところを旅したけれど、印象的で覚えている思い出は、失敗したかトラブルに会ったりとにかくすんなり行かなかった旅ばかりですよ。旅ってそういうところがいいんだと思いますけどね」

 人生は旅になぞられることがありますが、人生の中でも印象的な出来事は失敗や恥ずかしい話やトラブルなどの出来事で、それを乗り越えたところに人生の妙味があると言えるでしょう。

 失敗を恐れずに人に会って話を聞く。人に会うことを恐れなくなり、それを楽しみに思うようになれることが"大人"になることだ、と思いますがいかがでしょうか。

 
       ◆   


 今日の札幌は夕方から雪が降り始め、夜には本格的な雪模様になりました。

 いよいよ北海道は冬に入ります。

 

コメント
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