毎年この時期恒例になった個人での確定申告。
個人事業者なら当たり前かもしれませんが、サラリーマンは職場で年末調整までしてくれるので、普通は確定申告などすることはありません。
しかし私の場合、昨年もインプラントによる歯の治療があって高額の医療費が発生していますので、これは是非とも医療費還付をしたいところです。
今年もネットによるe-taxで手続きをしようと思いましたが、昨年と状況が違うのは、釧路から転居したことで公的個人認証を行う住基カードがこのままでは使えないこと。
釧路で作ったカードそのものは区役所で手続きをして住所を裏書きしてもらうことで身分証明として使えるのですが、そこに登録する電子データは札幌市役所の本庁舎で書き換えなくてはなりません。
本人証明の免許証などがあれば、15分程で書き換えられて手数料は500円です。
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さて、住基カードの準備が整ったところでe-taxのサイトにアクセス。
カードリーダーをUSBに差して住基カードをセットし、確定申告書の策定に取りかかりましたが、うまくカードを認識してくれていないよう。
どうやら久しぶりにカードリーダーを装着したので、そのドライバソフトを読み込むのに時間がかかっている様子。
ようやくカードリーダーのセッティングを終えて今度は個人情報の再登録。
一昨年、昨年と二年連続で確定申告をしているので、私には16桁の個人番号が与えられているのですが、それには昨年の釧路の住所が登録されているので一度それを札幌の現住所に書き換えなくてはなりません。
そこでもちょっとエラーが出たのですが、改めてよくよく手順書を見ると、準備を整えるためには、国税庁からの最新ソフトひとまとめを一度ダウンロードしておくのがよいことに気がつきました。
なんでも慌てちゃダメということですね。
ようやく個人認証の再登録を終えると、いよいよ確定申告書の作成です。
まずは昨年末の源泉徴収票から昨年の給与支払金額と所得控除後の金額、源泉徴収額などの数字をそのまま書き写して支払った税金を確認します。
その後に、かかった医療費の情報を書き込みますが、ここでは二通りのやり方があって、単にリストだけで提出しようと思うと、後で領収書などの再提出を求められるのだとか。
それでは面倒くさいので、ここは医療費入力フォームを活用して、かかった金額と病院又は薬局名、それらの住所を一項目ずつ書き込んでいきます。
日付はいりませんが、とにかくこれを正確に入力するためには一年間の医療費の領収書はきちんと取っておかなくてはなりません。普段からの地道な作業を当たり前にしておきましょう。
私の場合トータルで三十数万円の医療費がかかっていました。それを確認してから、還付金の振込先の郵便口座を指定し、あとは公的認証のためのパスワードを入力して送信すれば、これで申請は受理されました。
二年連続でやっているのでいろいろと思い出しながらやれましたが、最初のエラーなどで時間を食って、作業時間は全部で3時間ほど。
しかし3時間ほどで数万円の還付金が戻ってくることになりましたから、国民の権利として払いすぎた税金は返してもらうにこしたことはありませんね。
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「○万円戻ってくるみたいだよ」と言うと、妻の第一声は、「おー、じゃ温泉に行けるね」でした(笑)
私の場合は、お金が戻るという事もさることながら、最新のICT技術を「分からない」と言っておらずにまずは体験してみようという気持ちの方が先です。
「使えない」「取る意味が分からない」と言われる住基カードですが、こういうシステムもまずは使える範囲で使ってみて、体験してみてはいかがでしょうか。