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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

男鹿水族館のクルミ

2011-07-23 23:45:57 | Weblog
 秋田出張の二日目。朝八時にホテルを出発して一路男鹿半島の突端にある県立男鹿水族館GAOへ向かいます。

 実はここには今年の4月に釧路動物園から旅だった雌のシロクマの「クルミ」が雄の「豪太」に嫁入り中なのです。折角秋田県まで来たのですから、ぜひともその様子を見て飼育員や関係者の皆さんに宜しくお願いをしたいと思ったのです。

 しかしながら宿泊した湯沢市と男鹿半島とは、県内で最も東南の角から県内で最も北西の角まで離れていて移動には結構時間がかかったのですが、高速道路の効果は抜群。釧路も早く高速道路を繋いで欲しいものです。


   【湯沢から男鹿まで】


    ※    ※    ※    ※


   【男鹿水族館GAO】


 男鹿水族館では館長の千葉さんが出迎えてくれて、まずは水族館の中をご案内頂きました。正面には高さ8mほどの水槽が大きくあって、数々の魚が泳いでいます。担当の方に伺うと、やはり魚同士で食べたり食べられたりというのはあるそうで、厳しい世界です。




 またタコやイカなども寿命が1年足らずと短いようで、適宜補充しながら展示をしているのだとか。展示の苦労は並大抵ではありません。

 
 さて、魚類の展示を終えていよいよホッキョクグマとのご対面。まずは雄の豪太から。広い施設の中に小さなプールがあって、上からよく見下ろすことができます。

 こちらでは餌を与える時に、あちこちに隠すようにして与えているのだそうで、それを探させることで食事を飽きさせない工夫をしているのだとか。最初は手が入る高さに引っ込んだ棚を作って、観客に豪太の手を見せようとしたところ、豪太が大きくなって顔が入るようになってしまったのだそうで、豪太が餌を探して顔を突っ込む姿も人気なんだそう。何が幸いするかわかりません。




    ※    ※    ※    ※

 さて、いよいよクルミの方です。クルミは建物の反対側に豪太よりは小さめの施設があってそちらにいました。作りは旭山動物園のように手前のアクリル板越しにプールが見えるようになっていて、豪快なダイビングや泳ぐ姿が見えるようになっています。






 クルミの場合今年は初めての夏ということで暑いのか、寝る部屋との間の通路を行ったり来たりウロウロしていて、ちょっとストレスを感じているみたい。しかしそのうちプールにダイビングして泳ぐ姿を見せてくれて、とりあえずは元気な様子なので安心しました。

 さて豪太とクルミのカップルですが、クルミが到着した早々の繁殖期に同じ施設に二匹を入れてみたのですが、この時はお互いを意識しつつも豪太のテンションがやや上がり気味で、クルミを追いかけ回したりしてちょっとうまくいかなかったのだそう。

 ご担当の方からは「まだ最初だったので顔合わせ的にはあの程度かな、と思っています」という感想。今度の繁殖期は12月頃だそうで、次に期待が高まります。

 ちなみにクルミが14歳と女盛りなのに対して雄の豪太は7歳とまだ若く、女性経験がまだないのだそう。このあたりも不安材料ですが、あとは回りが見守ってあげるしかありません。


   【お嫁さん欲しい~】


 ところで、この二匹の間に子供ができた場合、その子の権利は母親側に生じるのだそう。豪太とクルミに子供ができたら釧路動物園が権利を持つ動物が増えるということで、ここでも期待は大きいのです。


 ここ男鹿水族館は平成17年にリニューアル開業をして利用者が大幅に伸びましたが、最近一時ほどの勢いがなかったところへのクルミの嫁入り。震災で気分も落ち込んでいたところですが、入場者も戻しつつあって、クルミも地元の皆さんに可愛がってもらっているようで安心しました。

 さて、冬には二世誕生の吉報を待っていますよ。
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