今日は朝から汽車で移動して、千歳~小樽~札幌というルートで空港・港湾関係でお世話になっている関係機関へ要望活動をしてきました。
港も空港も、国境を越える交通および物流においては、税関(Customs)、出入国管理(Immigration)、検疫(Quarantine)の三つの手続きが必要で、普通これらは頭文字を取ってCIQと呼ばれています。
国際空港ならばそうした仕事は日常なので常駐者がいることになりますが、地方空港に外国からのチャーター便が来るというということになると、その度にCIQの手続きを行うことになります。
これらによって、不法密入国や麻薬の持ち込みなどの水際阻止、インフルエンザや口蹄疫などの水際防除などがはかられているためきわめて重要な仕事です。
しかしこれらは地方空港では常駐するほどの仕事量ではないので、毎度札幌や千歳からの日帰りの出張で対応することになります。地方空港に外国からの飛行機が直接乗り入れるというのは簡単に聞こえますが、多くの裏方と縁の下の力持ちによって支えられていて、心から敬意と感謝の念を禁じ得ません。
我々の要望が少しでも業務改善に繋がるよう連携しながら地方からの声を上げて行きたいところです。
※ ※ ※ ※ ※
さて、移動の車中で読んでいた月刊「致知」の8月号。
今月の特集は「リーダーの器量」と題して、岩倉具視を団長に大久保利通、木戸孝允、伊藤博文など明治新政府の要人たちが維新間もないまだ世情不安定な時期に、結果として632日間にも渡る世界旅行をしたことを「壮挙」と評価。
「当時のリーダーはリーダーたるにふさわしい器量を備えていた」とした上で、「何よりも特筆すべきは、彼らのあふれんばかりのバイタリティであり楽天性である。そのバイタリティと楽天性が野放図に流れず、『武』と『学』の鍛錬によって陶冶されている。彼らの人間的迫力、人間的器量はそこに起因している」と絶賛。
いつの世もリーダーに欠かせない資質とは、「一にバイタリティ、二に楽天性、三に絶えざる自己修練」なんだと喝破しています。
どんな組織もどのようなリーダーがいるか、で浮沈、盛衰が左右されます。
そんな人間的器量を養うにはどうしたらよいか。この特集では安岡正篤さんの「経世瑣言」から引用してその要諦を明らかにしています。
すなわち、「まず第一に古今のすぐれた人物に学ぶことです。つまり私淑する人物を持ち、愛読書を持つことが、人物学を修める根本的、絶対的条件であります」
「次に大事な条件は、怯えず、臆せず、勇敢に、己を空しうして、あらゆる人生の経験をなめ尽くすことです。人生の辛苦艱難、喜怒哀楽、利害得失、栄枯盛衰を勇敢に体験することです。その体験の中にその信念を生かしていって、初めて知行合一的に自己人物を練ることができるのです」
と。
※ ※ ※ ※ ※
安岡先生の言う、「愛読書を持つこと」という愛読書とは流行の本ではなく、やはり古典と呼ばれる書物でしょう。古典とは、かつて読んだことがある本ではなく、常に座右にあって開くたびに気づきを与えてくれる書物です。
人生に悩んだり迷ったりしたときに答えを求めて開くと、求める答え以外のところに気づかされることも多いもの。
心のタガは油断するとすぐにゆるんでしまいます。それを古典を読むことで常に締め直すことができます。心のタガがゆるんでいると気づかされるのも、締め直されている状態に気づくからに違いありません。
私にとっての座右の書、今は「言志四録」です。
港も空港も、国境を越える交通および物流においては、税関(Customs)、出入国管理(Immigration)、検疫(Quarantine)の三つの手続きが必要で、普通これらは頭文字を取ってCIQと呼ばれています。
国際空港ならばそうした仕事は日常なので常駐者がいることになりますが、地方空港に外国からのチャーター便が来るというということになると、その度にCIQの手続きを行うことになります。
これらによって、不法密入国や麻薬の持ち込みなどの水際阻止、インフルエンザや口蹄疫などの水際防除などがはかられているためきわめて重要な仕事です。
しかしこれらは地方空港では常駐するほどの仕事量ではないので、毎度札幌や千歳からの日帰りの出張で対応することになります。地方空港に外国からの飛行機が直接乗り入れるというのは簡単に聞こえますが、多くの裏方と縁の下の力持ちによって支えられていて、心から敬意と感謝の念を禁じ得ません。
我々の要望が少しでも業務改善に繋がるよう連携しながら地方からの声を上げて行きたいところです。
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さて、移動の車中で読んでいた月刊「致知」の8月号。
今月の特集は「リーダーの器量」と題して、岩倉具視を団長に大久保利通、木戸孝允、伊藤博文など明治新政府の要人たちが維新間もないまだ世情不安定な時期に、結果として632日間にも渡る世界旅行をしたことを「壮挙」と評価。
「当時のリーダーはリーダーたるにふさわしい器量を備えていた」とした上で、「何よりも特筆すべきは、彼らのあふれんばかりのバイタリティであり楽天性である。そのバイタリティと楽天性が野放図に流れず、『武』と『学』の鍛錬によって陶冶されている。彼らの人間的迫力、人間的器量はそこに起因している」と絶賛。
いつの世もリーダーに欠かせない資質とは、「一にバイタリティ、二に楽天性、三に絶えざる自己修練」なんだと喝破しています。
どんな組織もどのようなリーダーがいるか、で浮沈、盛衰が左右されます。
そんな人間的器量を養うにはどうしたらよいか。この特集では安岡正篤さんの「経世瑣言」から引用してその要諦を明らかにしています。
すなわち、「まず第一に古今のすぐれた人物に学ぶことです。つまり私淑する人物を持ち、愛読書を持つことが、人物学を修める根本的、絶対的条件であります」
「次に大事な条件は、怯えず、臆せず、勇敢に、己を空しうして、あらゆる人生の経験をなめ尽くすことです。人生の辛苦艱難、喜怒哀楽、利害得失、栄枯盛衰を勇敢に体験することです。その体験の中にその信念を生かしていって、初めて知行合一的に自己人物を練ることができるのです」
と。
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安岡先生の言う、「愛読書を持つこと」という愛読書とは流行の本ではなく、やはり古典と呼ばれる書物でしょう。古典とは、かつて読んだことがある本ではなく、常に座右にあって開くたびに気づきを与えてくれる書物です。
人生に悩んだり迷ったりしたときに答えを求めて開くと、求める答え以外のところに気づかされることも多いもの。
心のタガは油断するとすぐにゆるんでしまいます。それを古典を読むことで常に締め直すことができます。心のタガがゆるんでいると気づかされるのも、締め直されている状態に気づくからに違いありません。
私にとっての座右の書、今は「言志四録」です。