6月末に中国の上海で、建設中の13階建てマンションがそのまま後ろ向きに倒れるという信じがたい事故が起きました。
【建設中13階建てマンションが“仰向けに”倒れる―上海】
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0627&f=national_0627_029.shtml
まあそのときには、一体どのような設計監理や施工管理が行われているのかといぶかしく思いましたが、なんとその転倒マンションが品質優秀で表彰されていた、とわかりました。うーん…
---------- 【以下引用】 ----------
上海の“転倒”マンション、「品質優秀」で表彰されていた 2009/07/01(水) 12:06
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0701&f=national_0701_028.shtml
上海市閔行区蓮花南路で27日に“転倒”した建設中の13階建てマンションが、「品質優秀」として表彰されていたことが6月30日までに分かった。中国青年報が伝えた。
転倒したマンションは蓮花河畔景苑の7号棟。建設のために掘り出した大量の土をすぐ近くに積んでいたため、建物の基礎杭に想定以上の力が加わり破損したとみられている。
蓮花河畔景苑は2007年、上海市政府から「文明工地」として表彰されていた。中央政府・建設部と上海市の基準にもとづくもので、同市内で対象になったのは建設プロジェクト10件。表彰にともない、上海市の「誠実・信用できるな品質管理の建設プロジェクト」、「市品質優秀建築構造」などのリストに加えられた。
工事を監督していた上海光啓建設監理公司の責任者によると、大量に掘り出した土の扱いで、08年末ごろから繰り返し問題点を指摘していたが、デベロッパーは無視した。土は建物北側に高さ9メートル以上も積まれていた。
デベロッパーは、土を緑地部分に使うつもりだった。工事現場内に置いておけば、いったん運び出してから改めて搬入する場合に比べ、600万-700万元のコスト削減が見込めるという。
上海光啓建設監理公司によると、現場は河川に面しており伏流水があった。前日に近くの防潮壁が壊れ、地下で河川の水の逆流現象が発生したなど、“転倒”にはその他にも原因があり、事故は複合的に発生した。
建物そのものの構造には問題がなく、“転倒”しても割れなかった窓ガラスがあるなど、しっかりとした施工だったという。(編集担当:如月隼人)
---------- 【引用ここまで】 ----------
まあ日本じゃ絶対にこんなことは…と書きかけて、設計強度の偽装問題があったことを思い出しました。世の中に「絶対」はありませんね。
本来信頼されるべき資格を有する人が行う仕事を、信じられなくてそれをチェックするという手間を掛けなくてはならない時代になりました。
誰かが一度認めると、次のチェックの行程でも「前の人が認めたのだから良いだろう」という安易な気持ちが働いて、何重ものチェックも結局は最初の起案者が全てだったりすると言うことはよくあるものです。
肝に銘じたいところですが、それにしても、こんなにひどい建物の転倒は日本ではまず起きないでしょうし、それを優良表彰していたというのでは、いよいよ信頼とは何かが問われることでしょう。
最近はこの倒壊マンションが格好の観光スポットになっているという話や、マンションが転倒したのに割れなかったガラスメーカーに賞賛の声が起きているという話しも聞きました。
なんか変な気もしますが。
【建設中13階建てマンションが“仰向けに”倒れる―上海】
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0627&f=national_0627_029.shtml
まあそのときには、一体どのような設計監理や施工管理が行われているのかといぶかしく思いましたが、なんとその転倒マンションが品質優秀で表彰されていた、とわかりました。うーん…
---------- 【以下引用】 ----------
上海の“転倒”マンション、「品質優秀」で表彰されていた 2009/07/01(水) 12:06
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0701&f=national_0701_028.shtml
上海市閔行区蓮花南路で27日に“転倒”した建設中の13階建てマンションが、「品質優秀」として表彰されていたことが6月30日までに分かった。中国青年報が伝えた。
転倒したマンションは蓮花河畔景苑の7号棟。建設のために掘り出した大量の土をすぐ近くに積んでいたため、建物の基礎杭に想定以上の力が加わり破損したとみられている。
蓮花河畔景苑は2007年、上海市政府から「文明工地」として表彰されていた。中央政府・建設部と上海市の基準にもとづくもので、同市内で対象になったのは建設プロジェクト10件。表彰にともない、上海市の「誠実・信用できるな品質管理の建設プロジェクト」、「市品質優秀建築構造」などのリストに加えられた。
工事を監督していた上海光啓建設監理公司の責任者によると、大量に掘り出した土の扱いで、08年末ごろから繰り返し問題点を指摘していたが、デベロッパーは無視した。土は建物北側に高さ9メートル以上も積まれていた。
デベロッパーは、土を緑地部分に使うつもりだった。工事現場内に置いておけば、いったん運び出してから改めて搬入する場合に比べ、600万-700万元のコスト削減が見込めるという。
上海光啓建設監理公司によると、現場は河川に面しており伏流水があった。前日に近くの防潮壁が壊れ、地下で河川の水の逆流現象が発生したなど、“転倒”にはその他にも原因があり、事故は複合的に発生した。
建物そのものの構造には問題がなく、“転倒”しても割れなかった窓ガラスがあるなど、しっかりとした施工だったという。(編集担当:如月隼人)
---------- 【引用ここまで】 ----------
まあ日本じゃ絶対にこんなことは…と書きかけて、設計強度の偽装問題があったことを思い出しました。世の中に「絶対」はありませんね。
本来信頼されるべき資格を有する人が行う仕事を、信じられなくてそれをチェックするという手間を掛けなくてはならない時代になりました。
誰かが一度認めると、次のチェックの行程でも「前の人が認めたのだから良いだろう」という安易な気持ちが働いて、何重ものチェックも結局は最初の起案者が全てだったりすると言うことはよくあるものです。
肝に銘じたいところですが、それにしても、こんなにひどい建物の転倒は日本ではまず起きないでしょうし、それを優良表彰していたというのでは、いよいよ信頼とは何かが問われることでしょう。
最近はこの倒壊マンションが格好の観光スポットになっているという話や、マンションが転倒したのに割れなかったガラスメーカーに賞賛の声が起きているという話しも聞きました。
なんか変な気もしますが。