今日はまちづくり勉強会で、今や地域活性化カリスマとなっている木村俊昭さんのお話を聞きました。
木村さんは小樽市役所職員から内閣府地域活性化統合本部に出向となり、一年の約束が二年、三年と出向がのびています。国にその実力を買われ、いまだに小樽市に戻らずに全国を飛び回り、まちづくりのタネをまき続けているというわけです。
木村さんの場合、そもそも小樽市に就職した頃のエピソードからして、少々並はずれています。採用されたてのときに「部長会議で意見を言わせて欲しい」と言ったり、滞納者の延滞税計算ソフトを先輩達をさしおいて作ってしまったり…。まあ若い時から市役所の中では暴れん坊だったわけですね。
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木村さんがやってきたなかで面白かったのは、硫黄島などを含む三島村で行った引きこもりの子供預かり事業。
学校に行けなくなった子どもたちを、地域のお爺さんお婆さんが預かって世話をするのです。
子どもたちもお年寄りたちの世話によってだんだん元気になって行きますが、お年寄りの方も孫と同じような子どもたちの世話をすることで、気が張って病気になっている暇がなくなります。だんだん元気になってきて、地域の医療費が激減したんだとか。
お年寄りには孫が一番の薬になるんですね。
その一方で年寄りが弊害になることも。
地域のイベントなどを仕切っているのは顔役の年寄りが多くって、なかなか若い者の登場を許しません。そんな仕切りたい人たちが若者に譲って裏方に回ることで、若者たちの自覚アップと社会デビューを果たし地域との関わりを増やすのが良いのですが、それがなかなか難しいのが現実。
お年寄りもなかなか引退したがりませんからね。いずれにしても、関わってくれる人をどんな形でも増やすことが成功の秘訣には違いないようです。
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木村さんはこの春からは農水省に移りましたが、またもうすぐ内閣府に併任がかかることになっているとか。
と、同時にやがて学術団体として登録も予定している地域活性化学会の理事としても活躍中。 → http://www/hosei-web.jp/chiiki
中央で活躍出来るスーパー地方公務員はバイタリティ溢れる方なのです。