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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

スポーツによる地域ブランド

2008-07-24 23:48:45 | Weblog
 大変失礼しました。土用の丑の日を一日間違えてしまいました。本当は今日でした。

 昨日のスタミナ蕎麦は知人たちから「全然美味しそうに見えない」という大ブーイング。挙げ句の果てには「こままささんの料理の写真はいつもこのお皿ですよね」とまで言われる始末。

 やはり食事を美味しく見せる最後は美しい盛りつけですね。ちょっとそこを考えなくては…。うーむ。

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 先日、日本では珍しいスポーツのNPO団体である湘南ベルマーレスポーツクラブのお話を聞く機会がありました。

 こちらはフジタ工業のサッカーチームが鞍替えをしたベルマーレ平塚(当時)という市民サッカーチームを設立させたことをきっかけに、スポンサーを持たないNPOとして地域密着のスポーツ文化を広めることを目的に設立をされたのだそう。

 今は湘南ベルマーレとなったプロサッカーチームのブランドやスポーツノウハウを活かしながら、様々なスポーツの振興を行い、スポーツの楽しさを地域で分かち合うという理念を持った活動をしています。

 そういうお話を聞くとやはり気になるのは収支構造です。基本的な収入はイベントや露出によって得られるスポンサーフィーと、スポーツスクールを行う際のスクールフィーが中心です。

 最近は指定管理者制度という制度によって、公共施設を民間でも管理できるようになりましたが、それを使って馬入ふれあい公園や大磯運動公園などの公園管理も行っているそう。

 本来の指定管理者制度であれば、自分たちが管理する公園の料金やイベント企画を自由に行って管理も行いながら収入が得られるはずなのですが、日本の場合はまだまだ行政が「管理は任せるが口出しはする」という体制が残っていて、公園を全く自由に使うということが難しいのです。

「やはり自分たちが自由になる土地が欲しいですね。そうしたらもっといろいろな企画をして参加者の皆さんに喜んでお金を払ってもらえるような催しが出来るのですが…」

 聞くところによると、ヨーロッパには「この土地を100年間にわたって月々1万円で貸してやる」というようなシステムがあるそうで、そうやってノウハウのある民間団体を活かすことで地域のスポーツ文化振興を進めているのだとも。

 日本の公共施設は、利用者の公平性という名の下に結局は本当に使いたい人が使いたいように使うことが出来ずに、非効率な面だけが残されています。

 公共の土地をもっと有効活用できないものでしょうか。そんなところにももしかしたら官業の非効率が見受けられるかも知れません。

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 この湘南ベルマーレスポーツクラブが最近始めたのが、高齢者向け健康教室だそうです。一回500円の回数券で、スポーツ指導者が集まってきた高齢者にストレッチと軽いジョギングを指導するという単純なものですが、これが意外に参加者から強い支持を得ているのだとか。

「そんなことくらいで人が来るものか、と思いますが」と私。
「それが、実際やってみると50人くらいは来るんですよ。集まった最初の30分はみんなおしゃべりばかりしていますが、実はそれもストレス解消の大事な時間なんです。皆さん、話し相手もいなくて、ここだったら言いたいことを言えるんですね」

 高齢者の健康なんて、スポーツ身体機能を高めると言うよりはストレスを解消して明日への楽しみを持ち続けることが一番なのかも知れません。

「本当は500円と言わず、もっといただけると思うんですが、行政が…(苦笑)」と言われると…、うーん。

 ドイツなどでは地域の地ビール会社がスポンサーになってそうしたスポーツ活動を支援し、スポーツの後にクラブハウスで飲む地ビールには消費税を免除するという地域行政を行っているところもあるとか。

「そうすると地域にお金が回るんですよ」本当だ。なにもお上が全て税金で吸い上げてまた配分するようなことをしなくても、地域内での配分が楽しみと共に奨励されるようなことももっとあるべきです。

 地域のブランドを建築物や食、遊などの決まり切ったものではなく、スポーツ文化というもので彩るというのは実に面白い発想です。

 本来のJリーグの発想もそこにあったはずなんですね。

 これからも湘南ベルマーレを注目していきたいものです。 
コメント
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