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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

御用納めにかける気迫とは

2006-12-28 23:58:01 | Weblog
 今日で官公庁は御用納め。今年一年も小過はあれど大過なく無事に終えることが出来ました。
 このブログもたくさんの方に読んで頂きました。ご支援に感謝します

【気迫を込めるべき日】
 御用納めの一日は穏やかに過ぎて行きました。

 かつては御用納めと言えば職場では各課ごとに夜遅くまで酒を飲んで、他の課を挨拶回りしながら一年を振り返るということが恒例でした。

 しかし今では慣例として若干の宴は催されるものの、かつてのように賑やかに、しかもしばしば乱れるというような事がほとんどなくなりました。

 予算時期に忙しい課などは、忘年会をこの日に併せて行うような所もあって、挨拶回りをしようと思って訪ねても、もうがらんどうで誰もいない、ということもあり、少し残念に思います。

 今日ばかりは、この一年に普段の付き合いの中で、お世話になったり迷惑をかけたところに対するお礼の挨拶を行うべき日であり、そうすべき時間です。

 普段は付き合いのない他の課の人など、すれ違っても話をしないような人とさえ、こういう機会にお酒の力を借りれば話すことができるものです。

 これこそ、ともすると組織病に侵されそうな大所帯の職場におけるコミュニケーションを強化をする上では、年に一度しかない極めて大切なことで、まさに重要な行事なのだと私は思っているのです。
 
 幹部の皆さんも心得たもので、このときばかりは下っ端でも幹部の部屋になだれ込んでも無礼講で迎えてくれて、普段はなかなか言えないようなことを話したり、記念写真を撮ったりまでして、不足しがちなコミュニケーションを取ることに気を配ってくれるものです。

 普段はあまり接する機会の少ない幹部の皆さんですが、こういうときに部下であろうと他の部所の人間だろうと、分け隔てなく迎えて何気ない言葉で慰労してくださるということに、人間性の大きさが伺えるというものです。

 自分が楽しみたいように楽しむだけではなく、勇気を奮って近づきたいという他者に対する【施しの心】が少しだけあれば、職場の人たち同士の関係も良くなり、仕事ももっと柔軟でスムースに進むようになることでしょう。

    *   *   *   * 

 他者との関係性は見えないもの。

 だから余計にその重要性を感じる気持ちを養って、関係を良好にするという能力と行動が必要なのです。


 御用納めという終業後のこのわずかな時間を、「こうして過ごすものだ」という気迫のこもった感覚も年々歳々失われていくようです。

 節目ということの重要性を改めて感じる一日でした。

 それではお仕事でお世話になった皆様、今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
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