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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

自分の責任が試される

2006-12-14 23:36:19 | Weblog
 やっぱり冷え込んで、道路はツルツル。危ない危ない。 

【自己責任が試される】
 教育関係のお仕事をしている知人から、NHKの人気番組「難問解決ご近所の底力」で、対象となる地域を募集している、という情報をいただきました。

 テーマは「子どもが外で遊べない」で、来年の2月放映だそうです

 NHKの関係者からのメールでは、
①「子どもが家の前の道でサッカーをしているので、危ないから公園に行けといったら、公園はボール遊びができないとのこと。どこで遊ばせればいいの?」。

②公園を管理する市に理由を尋ねると、近隣住民から「ボールが飛んできてガラスが割れる」「小さい子供が危険」などのクレームがあったからだという。その結果、子供は、自転車であてもなく徘徊したり、コンビニでおしゃべりするなど、「どう遊んで良いかわからない」状態になっていることが明らかに。

 …ということだそうです。そのうえで、

①「子どもは風の子」は今や死語。子供が外で遊ばなくなっている。
②小学生の主な遊び場を調べると、「自分の家」と「友達の家」という答えが、8割を占める。この事態は、子供の体力低下やコミュニケーション能力欠如の原因とも指摘されている。
③しかし、空き地や原っぱがなくなると同時に、公園はボール遊び禁止(全国の6割)やかけっこ禁止など、規則だらけ。子供もどう遊んでいいのかわからないと、公園でTVゲームをする始末。子供が外で遊べる環境をとりもどすため、ご近所でできる方法を考える。

 …ということから、下記のお困り地域を募集しているとか。

《お困り地域例》
・何とかしたいという熱意はあるが、やり方に悩み、今まだ問題を解決し切れていない「地域、PTAの皆さん、お子さん」
・問題を解決したいと熱く願うも、近隣住民やPTAなどには気持ちが広がらず、みんなを巻き込んでいきたいと考えている「個人、グループ」(その方々を火種として、ネットワークを広げていける地域)

※東京・渋谷のNHKにてスタジオ収録にご参加いただけることが大前提となります(収録は1月後半の土曜日を予定)
※収録場所が東京ですので、移動の手間を考えますと、日帰りが可能な圏内の地域の皆さんにご協力いただければと思います。ただし、問題への関心が高い地域の皆さんで「番組をきっかけに、地域を変えていきたい!」という熱意にあふれていらっしゃる場合は、場所にかかわらず大歓迎です!

    *   *   *   * 

 どなたか興味のある方はNHKにご連絡をしてみてはいかがでしょうか。

 それにしても、ますます地域社会でのコンセンサスが崩れていることを感じます。公園などは、もはや公園管理者である地方自治体が一方的に禁止行為を決められる時代ではなく、地域との了解事項があればかなりのことはできるはずです。

 キャッチボールなどはその典型で、一律に禁止されるのではなく、「今、ここで、やってよいかどうか」という時と場所と状況のいわゆるTPOを考えることが大事なのです。

 またトラブルも利用者同士で解決をしてくれればよいのですが、その際にトラブルになることから管理上のルール作りが求められて、どんどん規則が作られて行くのです。

 そのことは決して社会が充実しているのではなく、自分たちで社会を住みづらくしているのだ、と思う方が正しいのではないでしょうか。

 公園はもちろん、道路や河川、果ては登山道まで、利用者に事故があったときは管理者の管理責任が厳しく問われ、訴えを起こされると負ける例が極めて多くなっています。

 そのことを防止するために管理者は、自己防衛的に危なさそうなことを事前に規制するという行動に走りがちです。管理者を一度そちらに走らせると、【理由があって始めた規制】を役人に解除させることがいかに大変なことか。

 自分たちのちょっとした不平や不満が原因になって、国民の自由がどんどん奪われているということにそろそろ気がついても良さそうです。

    *   *   *   * 

 北大の前身である札幌農学校の初期の頃に、クラーク博士が着任したときに、細かい校則案を一読し、「こんなことで人間はつくれるか。『Be Gentleman!(紳士たれ!)』で十分だ」と言って破り捨てた、という話が伝わっています。

 細かな規則よりも、心を正しく持つことの重要性をこのエピソードは教えてくれていますね。 
コメント (5)
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