夕べは稚内からの深夜バスで帰ってきました。なるほど、なかなかのものですが、疲れますわな。ふー。
今日は
■都市間高速バス 稚内~札幌
■蕎麦打ちパーティ の2本です。
【都市間高速バス 稚内~札幌】
どうしても今日の午後に行かなくてはならない用事があったので、夕べは稚内から深夜バスで札幌に向かう事にした。
稚内を夜の23時に出発して札幌着は朝の5時半だから、6時間半のバスの旅である。「大変ですよ」と言う人もいれば、「寝ていればよいので、案外楽ですよ」という人もいる。
人によって評価が分かれるようなら最後は自分で試してみるしかないと心に決めて、乗ってみる事にしたのである。
JRだと二人がけのシートが通路を挟んだ車両に乗ってくる事になるのだが、稚内からの深夜バスはなんと一人用のシートが3列で、それぞれの間に通路がある。
隣の人を気にせずに乗っていられるのでこれはよい。おまけにリクライニングもかなり後ろに倒れるので、座りながら寝るというのよりはもう少し横になれる感じが強いし、各シートには毛布が用意されている。まさに寝て帰る用にできている。
バスの前方にはピンクのカバーが着いたシートが何列かあって、そこは女性専用シートなのだ。一応男性、女性への配慮もされていて、考えられている。
* * * *
バスは23時丁度に稚内駅前のターミナルを出発。途中市内一カ所の停留所に停まってここでさらにお客さんを乗せる。バスは事前予約制なので、あぶれるという事はないのだ。今日の乗客数は30人くらいで約7割くらいの席が埋まった。
バスは車内放送で、「稚内市内を出る頃には車内の明かりを消灯しますのであらかじめご了承ください」とされていて、前列の背もたれにわずかな手元灯はついているが、この明かりではとても読書というわけにはいかないので、もう寝るしかない。
こちらも懇親会で大分飲んでいたので毛布をかぶって目を閉じた。おやすみ…。
途中の車内は温度が高めで暑苦しい感じ。ときどき目が覚めてはまた意識がなくなること数度。寝ているというのか気を失っているというのか、よく分からないがその中間のような感じだ。
朝5時くらいにはだいぶ札幌に近づいてきて、市内の停留所2カ所に停まって最後は5時半に札幌駅前に到着。6時間半のバスの旅でありました。
家に帰ってからはもう一眠り。若いときのような無理はききませんねえ。
しかし、稚内に住んでいる人の多くはこうして札幌に移動しているのだという実感が分かった。まだ秋だから良いけれど、これが冬でしかも吹雪などになる事を思うと切なくなる。
利用者の皆さんの安全を願わずにはいられない。
* * * *
交通・通信の安定はなにより国民が等しく受けるサービスでありたいものだ。都会には利便が溢れていて、こういう現場の感覚は伝わらないものだし、「いやなら都会に出てくりゃいいじゃん」という感覚は、そうは出来ない者たちにとっては冷たく聞こえるものだ。
葉書の「全国一律50円」というのは、国民が等しくサービスを受けられるナショナルミニマムの最高峰だと思うけれど、これだって遠くに住む人間には出してから着くまでの時間の差は甘んじて受けなくてはならない、サービスの限界なのだ。
高速道路の距離に応じた課金制度だって、遠くに住む者には料金と時間のダブル負担を乗り越えているのだ。
医療、通勤、通学、買い物、娯楽…。豊かな社会と言われる日本で、国民が等しく受けられる、また等しく与えるべきサービスはどこまでなのだろうか。
儲かる・儲からないという価値尺度では計れないものがあることを常に思っていなくてはならないだろう。
【蕎麦打ちパーティ】
この時期、知人のマンションで開催される蕎麦打ちパーティに今年も呼ばれる。「呼ばれる」というのは「蕎麦を打ってね」ということなのだが、嬉しくていそいそと行くのは、蕎麦打ちの性である。
なにしろ最近は、大きな玉で打ちたいのだけれど家で打っても家族では余ってしまうし、もはや家族も腹を満たすだけの蕎麦では満足出来ず「天ぷらないの?」などと「分をわきまえない」注文が出るのである。
その点この知人の蕎麦打ちパーティには、一流の調理人も遊びに来て天ぷらは揚げてくれるわ、漁師さんが来ては獲れたての魚や貝を刺身にしてくれるわ、ホテルの支配人が飲茶を持参するというわけで、みんなが何かしらを持ち寄るというパーティなので、メニューの心配をする必要はないのである。
そば粉はこれまた今日参加する知人が自分の畑で作って、挽きたてで持ってきたというもの。初めての粉というのはどういう性質か分からないのでいささか緊張するものだ。
なんとか蕎麦にこしらえて、皆さんに食べていただいたが打ち立てゆでたての蕎麦は美味しかった。
粉の性質でコシよりはぷりぷりした感触が強かったがそれはそれで、独特の感じがでているものだ。
毎回この集いでは新しい年上のお友達が増えるので楽しみにしている。仕事に関係ない、年上のお友達は大事だ。
もっともだんだん自分自身が自分より若い人の「年上のお友達」になりつつあるのだが…
今日は
■都市間高速バス 稚内~札幌
■蕎麦打ちパーティ の2本です。
【都市間高速バス 稚内~札幌】
どうしても今日の午後に行かなくてはならない用事があったので、夕べは稚内から深夜バスで札幌に向かう事にした。
稚内を夜の23時に出発して札幌着は朝の5時半だから、6時間半のバスの旅である。「大変ですよ」と言う人もいれば、「寝ていればよいので、案外楽ですよ」という人もいる。
人によって評価が分かれるようなら最後は自分で試してみるしかないと心に決めて、乗ってみる事にしたのである。
JRだと二人がけのシートが通路を挟んだ車両に乗ってくる事になるのだが、稚内からの深夜バスはなんと一人用のシートが3列で、それぞれの間に通路がある。
隣の人を気にせずに乗っていられるのでこれはよい。おまけにリクライニングもかなり後ろに倒れるので、座りながら寝るというのよりはもう少し横になれる感じが強いし、各シートには毛布が用意されている。まさに寝て帰る用にできている。
バスの前方にはピンクのカバーが着いたシートが何列かあって、そこは女性専用シートなのだ。一応男性、女性への配慮もされていて、考えられている。
* * * *
バスは23時丁度に稚内駅前のターミナルを出発。途中市内一カ所の停留所に停まってここでさらにお客さんを乗せる。バスは事前予約制なので、あぶれるという事はないのだ。今日の乗客数は30人くらいで約7割くらいの席が埋まった。
バスは車内放送で、「稚内市内を出る頃には車内の明かりを消灯しますのであらかじめご了承ください」とされていて、前列の背もたれにわずかな手元灯はついているが、この明かりではとても読書というわけにはいかないので、もう寝るしかない。
こちらも懇親会で大分飲んでいたので毛布をかぶって目を閉じた。おやすみ…。
途中の車内は温度が高めで暑苦しい感じ。ときどき目が覚めてはまた意識がなくなること数度。寝ているというのか気を失っているというのか、よく分からないがその中間のような感じだ。
朝5時くらいにはだいぶ札幌に近づいてきて、市内の停留所2カ所に停まって最後は5時半に札幌駅前に到着。6時間半のバスの旅でありました。
家に帰ってからはもう一眠り。若いときのような無理はききませんねえ。
しかし、稚内に住んでいる人の多くはこうして札幌に移動しているのだという実感が分かった。まだ秋だから良いけれど、これが冬でしかも吹雪などになる事を思うと切なくなる。
利用者の皆さんの安全を願わずにはいられない。
* * * *
交通・通信の安定はなにより国民が等しく受けるサービスでありたいものだ。都会には利便が溢れていて、こういう現場の感覚は伝わらないものだし、「いやなら都会に出てくりゃいいじゃん」という感覚は、そうは出来ない者たちにとっては冷たく聞こえるものだ。
葉書の「全国一律50円」というのは、国民が等しくサービスを受けられるナショナルミニマムの最高峰だと思うけれど、これだって遠くに住む人間には出してから着くまでの時間の差は甘んじて受けなくてはならない、サービスの限界なのだ。
高速道路の距離に応じた課金制度だって、遠くに住む者には料金と時間のダブル負担を乗り越えているのだ。
医療、通勤、通学、買い物、娯楽…。豊かな社会と言われる日本で、国民が等しく受けられる、また等しく与えるべきサービスはどこまでなのだろうか。
儲かる・儲からないという価値尺度では計れないものがあることを常に思っていなくてはならないだろう。

【蕎麦打ちパーティ】
この時期、知人のマンションで開催される蕎麦打ちパーティに今年も呼ばれる。「呼ばれる」というのは「蕎麦を打ってね」ということなのだが、嬉しくていそいそと行くのは、蕎麦打ちの性である。
なにしろ最近は、大きな玉で打ちたいのだけれど家で打っても家族では余ってしまうし、もはや家族も腹を満たすだけの蕎麦では満足出来ず「天ぷらないの?」などと「分をわきまえない」注文が出るのである。
その点この知人の蕎麦打ちパーティには、一流の調理人も遊びに来て天ぷらは揚げてくれるわ、漁師さんが来ては獲れたての魚や貝を刺身にしてくれるわ、ホテルの支配人が飲茶を持参するというわけで、みんなが何かしらを持ち寄るというパーティなので、メニューの心配をする必要はないのである。
そば粉はこれまた今日参加する知人が自分の畑で作って、挽きたてで持ってきたというもの。初めての粉というのはどういう性質か分からないのでいささか緊張するものだ。
なんとか蕎麦にこしらえて、皆さんに食べていただいたが打ち立てゆでたての蕎麦は美味しかった。
粉の性質でコシよりはぷりぷりした感触が強かったがそれはそれで、独特の感じがでているものだ。
毎回この集いでは新しい年上のお友達が増えるので楽しみにしている。仕事に関係ない、年上のお友達は大事だ。
もっともだんだん自分自身が自分より若い人の「年上のお友達」になりつつあるのだが…
