北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ザ・タワーに昇る

2005-11-22 23:24:09 | Weblog
 宿泊先の富良野からの戻りです。なんとか雪もほどほどに治まって良かったです。

 今日は
■アルテピアッツァの雪景色
■ザ・タワーに登る の2本です。

【アルテピアッツァの雪景色】
 一夜明けてすっかり雪景色の富良野市。

 積雪はホテルの回りで約20センチと言ったところ。富良野スキー場は人工降雪機をフル稼働して11月20日からオープンしているそうですが、これでスキー場も少しは楽になったことでしょう。

 雪景色の富良野を後にして、車は滝川を目指しそこからは高速道路で美唄市のアルテピアッツァへと向かう。

 アルテピアッツァとはイタリア語で「芸術広場」の意味。私自身は3回目だが、雪のアルテピアッツァは初めてである。

 現地では、実は蕎麦打ち仲間でもある美唄市役所の皆さんにご案内していただいて、昔の小学校の施設を利用した体育館や校舎、校庭に置かれた安田侃(やすだかん)さんの作品に触れることができた。

「これからフィルムコミッションもしてみようと思っているんです」とは案内して下さったOさん。昔ながらの木造校舎はほぼ原型に近く保存されていて、市立栄幼稚園としていまでも利用されているほか、二階はギャラリーとしても市民に活用されている。

 ここまで昔ながらに残っている建物はもうほとんどないだろうから、こんな施設を使って綺麗な映画やドラマが誕生してほしいものだ。

 このアルテピアッツァは施設の維持管理を今後、今年誕生したNPO法人に委ねることとしていて今はその準備をしている最中だとか。どこでも施設の維持管理にお金がかかるのは頭の痛いところだろう。

 昨日の富良野の「森の時計」でもドラマが評判になり、この喫茶店を目指して多くのお客さんが列をなして訪ねてきたのである。
 美しい景色を維持するといつかそれが感動にもなるしお金にもなる、というような展開は一つの理想型だ。

 富良野でも天才倉本聡さんがいたからだし、どこでも成功するわけではない。大ヒットなどしなくても良いから地域が宝として勝手に楽しめばそれが評判になる。

 評判のお裾分けをしてあげるような気分で、この空間を守っていって欲しいものだ。ありがとうございました。

【ザ・タワーに登る】
 札幌へはちょうどお昼に到着。雪は風景を楽しませてくれる程度に降ってくれて、交通の障害になるほどではなかった。
 東京からのお客さんも雪を存分に楽しめたことだろう。

「お昼をどうしましょうか」と尋ねたところ「典型的な札幌味噌ラーメンが食べたいですね」ということだった。「典型的な」というのは、「あまり豚骨の強くないやつで…」ということのようである。

「おいしい味噌ラーメン」とずばっと単刀直入に言われて、しかもチャンスは一度しかないので、職場の職員も近場で美味しいラーメンや情報を交換して候補を決めた。

 結局は札幌駅地下にある、旭川ラーメンの「Y」と決めてそこへお連れした。久々に食べるYの味噌ラーメンは確かに昔ながらの味がして、感想も上々。
 連れて行った側としても面目躍如だが、自分の中のお店リストをしっかりと持っていないといざというときに対応できないものだと改めて思った。

 頼りになるお店リストというのを誰か作ってくれないかな。

    ※    ※    ※    ※

 帰りがけにまだ時間があったので、JRタワーの最上階展望台まで行ってみることにした。いつも通勤の途中で見上げているタワーだが、これまたあまりに近すぎていつでも行けるという思いから、まだ一度も行ったことがなかったのである。これは絶好の機会だ。

 展望施設は入場料が700円で、一度違うビルから入らないと展望エレベーターに迎えないのでちょっとややこしい。

 6階で入場して、長い廊下を歩き展望エレベーターにやっと到着。エレベーターはここ6階と最上階の38階しか押しボタンがない、極めてシンプルなものである。

 最上階に到着すると、札幌市街が一望のパノラマが広がる。今日も天気が良くて良かった。

 最上階は四面の窓に向けた約30mほどの通路からなっていてぐるぐる回ると札幌の東西南北が遠くまで見渡せるのである。

 ここまで上がると朝までいた富良野地域の十勝岳までが見えるというが、さすがに今日はその遠くは雲に隠れていた。

 それでも札幌市内のちょっとした施設は手に取るように、いかにも近そうに見えて楽しいものだ。馬鹿は高いところに登りたがるというのが、これなら馬鹿でも良いかと思う。

 最上階の一角にはドリンクや軽食コーナーもあって、もし恋人と一緒ならばビールでも飲みながら札幌の夜景を眺めたりすると素敵な気分になれることだろう。

 札幌にもこういう場所があるのだということを、好奇心を持って経験して行くことが大事だろう。

 私自身、札幌にもまだまだ行ったことのないところが多くて、この都会の多様さもまた都市の魅力である。
 
 みんなこの都会の魅力に負けちゃうんだよなあ…。

コメント
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