新国立劇場オペラ劇場、2002年9月26日ソワレ。
所はウィーンもしくはブタペスト、とにかく昔のオーストリア・ハンガリーの首都。典型的なブルジョワ風の住まいで、つつがない日々の暮らしにベラ(アレッサンドラ・フェリ)はちょっと倦怠気味。夫のヨハン(マッシモ・ムル)は夜になるとこうもりに変身して遊びに出かけてしまう始末。夫妻の友人ウルリック(ルイジ・ボニーノ)がベラにした助言とは…振付/ローラン・プティ、音楽/ヨハン・シュトラウスⅡ、舞台美術/ジャン=ミッシェル・ウィルモット、衣装/ルイザ・スピナテッリ。管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団、全2幕7場、1979年初演。
何故かオペレッタのバレエ化演目が続いてしまいました。ウィンナ・ワルツに乗ったラブ・コメ、という点も同じ。しかもフェリ。いやあ、チケットを取ったときには気づきませんでした。こちらも楽しかったです。
『メリー・ウィドウ』に比べるとこちらの方が大人っぽいというか、若々しさには欠ける感じ。何しろ主役カップルが見事に美形中年(失礼!)で役にピッタリという感じで、5人も子供がいて納まり返っていてもいいのに夫婦ともどもまだまだ色気が抜けないふたりのミドルエイジ・クライシスの物語、なんですもの。でも「道徳的ではない」とプティが語るほどではないと思います。いくつになっても冒険心や遊び心は持っていていいものだろうし、それを夫婦で楽しむのがベストなのではないでしょうか?
あまり組んで踊るシーンがなくて、ベラもヨハンもひとりでのびのび凛々しく踊ってかっこいいこと。ウルリックもコミカルででも上手くて場をさらいました。王子様でない、二枚目でない、若きダンスール・ノーブルでない、でもめちゃくちゃ上手い男性舞踊手、素敵です。ギャルソン(メインは奥田慎也)、チャルダッシュもよかった(メインの男性はマイレン・トレウバエフ)。
舞台と衣装がスタイリッシュで美しかったのも特筆。グランカフェのシーンでは場面は赤、ギャルソンと紳士が黒い衣装、淑女方は赤い衣装、ベラは黒。仮面舞踏会のシーンでは場は赤と黒、紳士は赤やピンクの燕尾、淑女は白のドレス、チャルダッシュのメンバーはブルーグレー、ベラは赤でした。そして、最初と最後でベラは紺のドレス。かーっこいーい。
初めて行った劇場でしたが、新しくてきれいで、それにも感心しました。
所はウィーンもしくはブタペスト、とにかく昔のオーストリア・ハンガリーの首都。典型的なブルジョワ風の住まいで、つつがない日々の暮らしにベラ(アレッサンドラ・フェリ)はちょっと倦怠気味。夫のヨハン(マッシモ・ムル)は夜になるとこうもりに変身して遊びに出かけてしまう始末。夫妻の友人ウルリック(ルイジ・ボニーノ)がベラにした助言とは…振付/ローラン・プティ、音楽/ヨハン・シュトラウスⅡ、舞台美術/ジャン=ミッシェル・ウィルモット、衣装/ルイザ・スピナテッリ。管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団、全2幕7場、1979年初演。
何故かオペレッタのバレエ化演目が続いてしまいました。ウィンナ・ワルツに乗ったラブ・コメ、という点も同じ。しかもフェリ。いやあ、チケットを取ったときには気づきませんでした。こちらも楽しかったです。
『メリー・ウィドウ』に比べるとこちらの方が大人っぽいというか、若々しさには欠ける感じ。何しろ主役カップルが見事に美形中年(失礼!)で役にピッタリという感じで、5人も子供がいて納まり返っていてもいいのに夫婦ともどもまだまだ色気が抜けないふたりのミドルエイジ・クライシスの物語、なんですもの。でも「道徳的ではない」とプティが語るほどではないと思います。いくつになっても冒険心や遊び心は持っていていいものだろうし、それを夫婦で楽しむのがベストなのではないでしょうか?
あまり組んで踊るシーンがなくて、ベラもヨハンもひとりでのびのび凛々しく踊ってかっこいいこと。ウルリックもコミカルででも上手くて場をさらいました。王子様でない、二枚目でない、若きダンスール・ノーブルでない、でもめちゃくちゃ上手い男性舞踊手、素敵です。ギャルソン(メインは奥田慎也)、チャルダッシュもよかった(メインの男性はマイレン・トレウバエフ)。
舞台と衣装がスタイリッシュで美しかったのも特筆。グランカフェのシーンでは場面は赤、ギャルソンと紳士が黒い衣装、淑女方は赤い衣装、ベラは黒。仮面舞踏会のシーンでは場は赤と黒、紳士は赤やピンクの燕尾、淑女は白のドレス、チャルダッシュのメンバーはブルーグレー、ベラは赤でした。そして、最初と最後でベラは紺のドレス。かーっこいーい。
初めて行った劇場でしたが、新しくてきれいで、それにも感心しました。