駒子の備忘録

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レニングラード国立バレエ『華麗なるクラシックバレエ・ハイライト』

2009年11月30日 | 観劇記/タイトルや・ら・わ行
 ハーモニーホール座間、2002年7月13日ソワレ。
 ガラを観るのは久しぶりでしたが、親友に誘っていただいていそいそと出かけてきました。白鳥、眠り、ドン・キ、海賊、くるみ、ジゼルと非常にわかりやすい演目で楽しかったです。
 都心から離れたご当地ホールという感じの会場でしたので、地元の方らしき家族連れなどの観客が多く、幕が開いて「白鳥の湖」のコール・ドがすらりと並んでいる様に感嘆のさざめきが広がるなど、微笑ましい客席でした。
 やっぱりロシア・バレエはいいなあ。コール・ドの脛の長さ・美しさ・しなりかただけでもううっとりしてしまいました。ゲストの、あの美人の草刈民代の顔が大きく、足が短く見えてしまうのですから、やはりまだまだ彼我の差はなんとも…カーテンコールで少女たちがソリストたちに花束を捧げるセレモニーがあって、彼女たちの何人かはおそらく地元でバレエを習っている子供だと思うのですが、彼女たちの時代にはもう少し差は縮まっているのかしらん…
 以下、寸評。
 ラヴェルのピアノ協奏曲に乗って恋人たちの朝の目覚めを描く「タジラート」、素敵でしたが、草刈民代とミハイル・シヴァコフの息が合っていなかったような気が…もっと揃うとより美しくなったと思うのですが。
 全幕で観るのも大好きな「海賊」ですが、このメドーラ(オリガ・ステパノワ)、ダイエットの必要あり! バレリーナにあるまじき巨乳に最初は思わず見惚れましたが、アリ(ドミトリー・ルダチェンコ)がリフトでふらついていました。
 アクロバティックな「春の水」を踊ったエレーナ・エフセーエワ、プラチナ・ブロンドで色が白くて手足が長くて繊細で大胆で、まさにロシアの妖精といった感じでした。『SWAN』のリリアナってこんなかな? 2幕の「くるみ割り人形」のマーシャも良かったです。
 アダンの音楽が私はあまり好きではない「ジゼル」ですが、踊りはいいなあと再認識。アナスターシャ・ロマチェンコワのウィリーとなったジゼル、それを嘆き後悔するアルチョム・プハチョフのアルブレヒト、良かったです。
 「ドン・キホーテ」はバジル(ロマン・ミハリョフ)がバシバシ決めていたのに対しキトリ(オクサーナ・クチュルク)がやや不安定でもったいなかったです。結婚式を祝う娘たちの中で、本当に足音を立てずに踊っていたソリストがいて驚きました。すごい!
 男性同士のパ・ド・ドゥというような「スポーツのワルツ」、軽快で豪快でスポーティーででもあやしくて、良かったです。
 ああ、眼福、の3時間でした。
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