駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

萩尾望都『11人いる!』『東の地平 西の永遠』

2009年11月06日 | 愛蔵コミック・コラム/著者名は行
 小学館プチコミックス萩尾望都選集Ⅰ13、14
 宇宙大学の最終試験。受験生たちは10人ずつ別れて宇宙船に乗せられる。だが主人公たちの船には11人がいた…
 タイトルがすべてを語っていますが、おもしろいアイディアですよね。続編の方に出てきた、アリトスカ・レとアリトスカ・ラの暦と満ち欠けの図に、天文ファンの血を騒がせたものです。この人はこの頃から性とか生殖に興味があったんですね。
 後半に収められた『精霊狩り』シリーズも好きです。
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萩尾望都『キャベツ畑の遺産相続人』

2009年11月06日 | 愛蔵コミック・コラム/著者名は行
 小学館プチコミックス萩尾望都選集Ⅰ10
 短編集。三人の魔女の活躍(?)を描く表題作に発した
「ジョージィ、ポージィ、プリンにパイ」
という鼻歌(?)の歌詞を、他の作家の作品でいったいどれだけ見かけたでしょう。
 萩尾さんてホント偉大!

 『ママレードちゃん』というわずか24Pの作品は特に私には思い出深いものです。私が漫画のバイブルとしている『少女まんが入門』(鈴木光明著、白泉社)に参考作品として掲載されていたのでした。
 印象的なイントロを演出しなさい、たとえばよくある、遅刻しそうな男の子と女の子がドンとぶつかって始まるドラマなんか駄目です、オリジナリティを大切にしなさい、たとえばよくある、男みたいな子が実は女の子でなんてのは駄目です、でもそんなよくあるパターンでもすごい人はすごい作品が描けちゃうのです、というような意図で紹介されていたと思います。本当にそのとおり!
 『オーマイ ケ セィラ セラ』もキュート。
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萩尾望都『3月ウサギが集団で』

2009年11月06日 | 愛蔵コミック・コラム/著者名は行
 小学館プチコミックス萩尾望都選集Ⅰ5
 短編集。
 萩尾作品の中では唯一と言っていいでしょう、実は表題作が理解できません。どう読んでいいかわからないんですぅ(泣)。
 好きな作品は、寿命ですよと死神がやってくるよくあるパターンに素敵な解決法を見せてくれる『もうひとつの恋』、『妖精の子もり』(この作品も台詞がすべて暗誦できる。ニッツ・シュイッツ・ウッディアルク!)『みつくにの娘』。そして『毛糸玉にじゃれないで』。ヒロインがぼそりとつぶやく
「結婚したいなあ好きな人と…」
 とまったく同じ台詞が吉田秋生『櫻の園』にありました。気に入ってしまって、自分の作品でも昔使ってしまいました…
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