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中国からインドへ

(庭のベコニア)

今夜、雨の中、京都から帰って来た。今日、甥の結婚式が京都の八坂神社であり、媒酌人を勤めて来た。その話は明日に以降にしよう。

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大地震に見舞われた中国、それでなくても、繁栄も北京オリンピックまで、上海万博まで、などと言われてきた。世界最大級といわれる四川大地震、はからずも中国の繁栄が脆弱な基盤の上に築かれたものであることを露呈してしまった。今後、中国では四川の復興を最優先に、中国全土の社会的な基盤の充実に全力を傾けねばならないだろう。経済的繁栄を謳歌している状況ではなくなったと思う。

先日、証券会社の担当が来て話して帰った。その話によると、中国はさておいて、今はインドが買いだという。中国は人民元高が進んでいく中、人件費も年々に上昇し、人件費の安さだけが取り得で中国に進出してきた韓国や台湾の企業では、早々と中国からの撤退が始まっている。それと共に、一部の地域では失業者が出始めていると報道されている。中国の内需をターゲットにした投資は今後も続くと思われるが、世界の工場としての役割は頭打ちになるであろう。

そして次のターゲットとして、注目されているのがインドである。今インドでは海外からの投資がうなぎのぼりに増えている。インドは英語が準公用語で、言語の壁が無く、今まではカーストという身分制度が壁になって、実力が発揮出来なかったけれども、本来優秀な人材が多い。インド哲学、インド商人は有名であるし、インド式算術は日本の「算盤」の上を行っている。一方、人口は現在11億人、2025年には一人っ子政策の中国を追い抜くと予想されている。

現在、インドの株式はまだ一般の人は買えないが、それを取り込んだファンドを買えば、インドの株式を買うことになり、つまりはインドを買うことが出来る。証券会社はそういうファンドの新商品を紹介して帰った。

最近のインド情勢はほとんど知らない。かつては貧困と混沌(カオス)の中に様々な人種、宗教、カーストの人々が牛と一緒に生活しているという印象しかない。インドの魅力に惹かれて何度も訪れる人は多い。しかし喧騒や混沌が嫌いな人は二度は行きたがらないであろう。だが今は随分様変わりしているようだ。インドを知るために少しだけ証券会社の誘いに乗ってみようかと思った。
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