河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2615- シュトラウス、ホルン協2、バボラーク、シューベルト3番、ハイドン102番、パーヴォ・ヤルヴィ、N響、2018.9.27

2018-09-27 23:23:02 | コンサート

2018年9月27日(木) 7:00pm サントリー

シューベルト 交響曲第3番ニ長調D.200  10-4-4-5

シュトラウス ホルン協奏曲第2番変ホ長調  9+5-6
 ホルン、ラデク・バボラーク

(encore)
ブラームス トランペットのための練習曲第3集から 第3曲

Int

ベートーヴェン プロメテウスの創造物 序曲  4

ハイドン 交響曲第102番変ロ短調 Hob.I-102  8-5-6-4


あまりまとまりのあるプログラム構成ではないようにみえる。とりあえず、シュトラウスの2番コンチェルトお目当てです。
バボラークを初めて聴いたのは2002年頃だと思うので、若い時から結構な数聴いている。
今日はシュトラウス難物の2番。指揮者の左側(しもてサイド)にほぼ指揮者を見る向きで立つ。正面から見れば真横向き吹き。従って朝顔は客席に向くのでバボラークの素の音が飛んでくる。P席に心地よい音が届くという話。
比較的線は細くてやや明るめ、一様な音色で滑らか、スタッカートも同一音色で軽やかに進む。それは、目を閉じて聴けばの話。吹き具合はかなりの頑張りで、呼吸をあらん限り抑えるようなコントロール。抑止のサウンドですね。これは堪えるだろうね。中間楽章なども大変そう。
観て聴いているほうは心地よい最高の技巧とサウンドにどっぷりと浸る。プレイヤーの頑張りなど上の空にさせてくれる、さすがのプロプレイヤーです。
柔らかみが出てきて暖かい色合いのシュトラウス、終楽章、目の覚めるような演奏に舌鼓を打つ。オケ側の2本のホルンも万全で、全般のアンサンブルも伴奏越えの美ニュアンスで際立っていました。最高のコンチェルト。満喫。

外枠のシュベ3、ハイドン102。ともにかなり硬派でアタックきつめ。それでいてギスギス感がまるでないのは、高性能オケのなせる技なのだろう。
シューベルトはデクレシェンドがそうとうに意識されたもので、立体感があって彫りの深い内容、3番の生演奏を聴いたのはいつ以来だろうか。
それから、ポコンと置かれたプロメテウス。短いながら作品全体をあらためて聴きたくなるような内容で充実。シンコペーションがロールするような流れで、これも下ごしらえ万全でした。

プログラムビルディングとしては散漫と思いましたけれども、各内容には満足しました。
おわり